今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.35
  • (87)
  • (134)
  • (600)
  • (12)
  • (3)
本棚登録 : 1600
レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822214

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 京極堂シリーズに一応入るのだろうか。多々良先生と沼上
    クンの妖異探訪記、である。彼らは京極堂や榎木津のような
    特殊な人間ではない。タダの妖怪バカだ。それが起こす騒動
    の顛末記なのだから自然とスラップスティックコメディに
    なることになる。これはこれでなかなか楽しいモノだった
    かな。まぁあくまでも長編の間のツマミでしかないとも
    言えるのだが。多々良先生今度は山陰にも来てね(笑)。

  • ほんと、木乃伊のおばあさんが怖い。

  • <u><b>妖怪より嫌なもの、妖怪より怖いもの……それは妖怪研究家</b></u>

    <span style="color:#cc9966;">河童に噛み殺された男。物忌みの村を徘徊する怪人。絶対負けない賭博師。神隠しに遭う即身仏――はたしてそれは全部妖怪の仕業なのか?断言するのは全身妖怪研究家・多々良勝五郎大先生!戦後まもなく各地で発生する怪事件に次々巻き込まれる妖怪馬鹿コンビの大冒険。「黒衣の男」も友情出演! </span>

    多々良先生の沼上くんのデコボココンビ大好きです。
    京極夏彦の小説に出てくる人物は、”虐げる人”、”虐げられる人”に分類でいるんじゃないか。あえてどちらがどちらとは言わないけれど。
    沼上くんって、何だか多々良先生の老後の世話までさせられそうだな。頑張れ、青年。

  • 短編集の為、それぞれ話に必要な蘊蓄部分がかなりあるので読み進めるのが少し大変で読み切るのに予想以上に日数がかかりました。

    黒づくめの例の人が出てきた時、長年読み慣れた人物の口調とは言え過去作はもう数年読んでなかったものの、すごくスラスラ頭に入ってきて読みやすかった。流石拝み屋は違うんだなと改めて知った。

  • ブックデザイン / 熊谷 博人
    カバーデザイン / 辰巳 四郎
    本文イラストレーション / ふくやま けいこ
    初出 / 小説現代増刊『メフィスト』2000年1月号・5月号・9月号+書下ろし1編

  • 多々良勝五郎という在野の自称妖怪研究家が、地方にフィールドワーク中に妖怪と思いきや、めっちゃ人間が関わった殺人事件に巻き込まれる中編が3つ収録されていました。

    最後の即身仏の山形のお話には、京極堂さんも出てきました。
    例によって、京極ワールドは登場人物が共通してくるわけだね。

    ネタは面白いし、妖怪好きがそそられるうんちく話もいろいろ出てくるんだけど…。
    どうもメインキャラクターである多々良さんのデブで生産性がなくインテリのかけらも感じられない自己中心的な性格に魅力がなく、我が家としては、あまり楽しめなかったです。

    突出しているのはお腹とゴタゴタに遭遇してもしぶとく生きながらえる運くらいで、なんだかユルすぎるんだよね。
    愛嬌もないし、キモさも中途半端…。

    これなら容姿端麗・頭脳明晰な変人探偵が主人公のほうがいいなぁ…。
    それか、最後の話に出てきた解剖マニアの里村医師が主人公とかさ。

  •  この本だけは百鬼夜行シリーズの中でまだ1回しか読んでいませんでした。理由は単純で大好きな関口くんが登場しないから、それだけです。
     再読して、やっぱり面白いなぁと思います。妖怪の話、京極さんが書くお話のほとんどに出てきているけど、その妖怪は初めて知るものが多かったです。そう思うと妖怪というものに大変興味が湧きました。少し勉強してみようと思います。興味があること、仕事に役立つことではないけど、興味があることを勉強するのは楽しいですね。人生最高の娯楽です。
     楽しんで生きたいいきたいですね。

  • 多々良センセイと沼上さんが日本各地(といっても割と近場)の伝説や言い伝えを探訪し、妖怪旅日記…となるのかと思いきや、現実の事件に巻き込まれ、しかし妖怪のおかげ(?)で事件を解決する…というか、勝手に犯人が勘違いして自滅、という結果になるミステリなような妖怪の謎追求なような不思議な小説です。説明しにくいな…。でも最後の話にはあの黒づくめの方も出てきますし、好きな方には大変楽しめる一冊。

  • 170215読了。
    面白かったなぁ。
    沼上くん災難だなぁ。
    妖怪を学びたくなった。

  • 榎木津とは違ったぶっ飛びを見せるセンセイこと妖怪研究家 多々良勝五郎と助手の沼上蓮次の珍道中の話。 沼上視点で書かれているのでセンセイの珍行動、珍発言に周りの人がイラついていないかとはらはらした。 巷説や京極堂シリーズと違って、センセイに事件を解く気は全くなく、センセイが「妖怪」について発見したことを聞いているうちに犯人が自供してしまう、なんとなくもやっとした印象の一冊。しかし、センセイの鳥山石燕作 「画図百鬼夜行」で発見した隠された意味の講釈は実に面白い。

全107件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)のその他の作品

京極夏彦の作品

今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)を本棚に登録しているひと

ツイートする