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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784061822221
感想・レビュー・書評
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読みたかった本。14年前に奇妙な館で起きた殺人事件の再調査。禍々しいものを想像しどんなトリックを仕掛けてくるかと身構えた。が着地点が予想と全く違う!肩透かし感無いわけじゃないが本物の名探偵がかっこよかったのでまぁいいか。
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第1章は読みにくかった。太字の文字が私を悩ませた。
こんな風に書いていると言う事は何かあるぞ。
多分「ぼく」はこの人だろう・・・などと考えながら読んでいって、あれ違った?
では「ぼく」はやはりあの人でいいの?じゃ、あの人は?どこへ行ったの?
あの人も、あの人もどこへ行ったの?
梵貝荘事件の犯人は?新事件の犯人は?
第2章はなかなかページが進まなかった。フランス語や詩の薀蓄が多かったからか。
そして第3章はもうノンストップでした。「ぼく」は幸せだな。 -
最後に一気に明かされる伏線回収に興奮。物語は不思議な不気味な世界観に繰り広げられ、没頭してさまよえる読書体験が楽しかった。またこの前読んだ『ハサミ男』も然り、先入観にやられる!
物語は、ミステリー作家が書いた水城探偵シリーズ<名探偵の最後の事件>の真実が異なるという問い設定から始まる謎解き。
第1章では、突然始まる謎の人物の心情描写と、その人に関わる謎の人物たちとの情景描写。なぜこの喋り方なのか、どんな関係なのか、何歳なのか、そして誰なのか、最後までモヤモヤしながら騙され続けた。
第2章では、過去(みずき探偵シリーズの本文)と現在(真実解明へ向けた調査)を行き来しながら、新しい視点をさらに得ていく。小説の登場人物との接触により明らかになっていく人物像(見た目や性格、喋り方など)には、先入観があることに気づかされる。
第3章では、一気に明かされる真実、伏線回収。ホームズシリーズ<最後の事件>対する新解釈があったりとワクワクさせられた。探偵の探偵への恋はちょっと微妙だった笑
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構成からして何かあるぞと思わせる。真相はふざけるなと思う人もいるようだけれど、メタミステリーというか本格ミステリーに対するパロディの要素があるので私は楽しめた。荒唐無稽だからとか、人物を描けてないとか、動機がおかしいとか、そんなことは昔から推理小説が言われてきたこと。それをあえてやっているのがなかなか小憎らしい。
いくつかのトリックを組み合わせ、テクニックを駆使してちゃんと最後までもっていく。元々ミステリーを味わう時に推理せずにそのまま読んだり観たりするので素直に感心した。 -
『ハサミ男』でまんまと騙されていたので今回は騙されないぞ!と気をつけて読んでいたのだけどやっぱり騙された。だってあんた初めの方で逝っちゃったじゃないですか。いやでも間違った記述はしてないし事実関係に無理は無いのか……。「詩」が象徴的に登場したり、その作法について語られたりする部分は、一人称で語る人物が持つ不透明な現実との境界線をあいまいにする効果があるようで、「いま読んでるこの文章っていったい何?」という疑心がわき起こりこれまた作者の思うつぼ。殊能さんのミステリ好きだ〜。
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石動シリーズだったのか、読んでて途中まで気づかなかった。。
そしてミステリーなんだろうか?と思いながら読み進めたけど、最後の方になって、あ!と思い、読み終わってから冒頭しばらく再読した。
凝ってるといえば凝ってる作品。
306冊目読了。
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殊能将之 鏡の中は日曜日
読み終えました。
題名がいまいちピンときません。
ハサミ男と違ってミステリーぽいかと読んでいきました。うんうーんでもこれは本格ミステリではありません。
でもこの作品も◯じやなく◯だったオチでしたね。 彼の作品はみんなこのオチがあるとか?
著者は◯ではなく◯なの?
お亡くなりになったと聞いてますが、作者自身がミステリーかもしれません。
殊能作品は2作目でした。
ハサミ男からご無沙汰
本はまだ他にも持っていましたが、殊能将之おすすめで検索してみます。では次回作まで。
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嫌いじゃない。
名探偵水城がかっこいい。
著者プロフィール
殊能将之の作品





