クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス ニJ- 1)
- 講談社 (2002年2月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822337
作品紹介・あらすじ
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が"科学・絵画・料理・占術・工学"、五人の「天才」女性を招待した瞬間、"孤島×密室×首なし死体"の連鎖がスタートする!工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友とその冴えない友人、「戯言遣い」いーちゃんは、「天才」の凶行を"証明終了"できるのか?新青春エンタの傑作、ここに誕生!第23回メフィスト賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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小学生の頃、初版で読んで、10数年ぶりに読み直しました。
私の言葉遊び、一つの言葉、事象をこねくり回す感覚の楽しさを、間違いなく育てた作者であり、一冊であることを再確認しました。
当時は「ぼく」になったつもりで、捻ねていたものです。今となっては厨二病なんて言葉でまとまりますが、今となってはそれもまた私の一部だなと感じています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビブリオバトルで紹介されててその紹介から熱意?がめっちゃ伝わってきたので読んだ。おもしろい。わりと。
キャラはいい。客観的に見たら口癖の癖がやばいし、性格もやばい奴らばっかなのに憎むことはできない。でも自分の場合はキャラをそこまで強烈に好きになることはできなかった。
サヴァンな奴ら(←使ってみたかっただけ)の好感度が+100ー100で合計0だとしたら、主人公は何も動かず0なのでそこが残念だった。あくまで例えだけど。
あと最後の方は飽きちゃって文字を追ってるだけって感じになってしまった。引き込まれるって感じではなかった。設定の細かさとか好きな部分はあったんだけどな〜。 -
大学のとき、それまで漫画しか読まなかった自分を小説の世界に引っ張り込んでくれた本。
この本のおかげで、たくさんの素敵な小説に出会えたといっても過言ではない。
本当に感謝している。たぶんこれがなければ、今とは違うものを目指していただろう。 -
西尾維新の入門編にして完成形…とまではいかないにしても西尾維新という小説家の要素をほぼ全て感じ取ることができる。クビキリサイクルが肌に合わない人は西尾作品は大抵読めないにではないだろうか。逆にハマる人はとことんハマる。言葉遊びで転がりながら進む会話。まずは是非読んでもらいたい。
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西尾維新の記念すべきデビュー作。
この頃はまだミステリしてたなあ……。
言葉遊びは秀逸なれど、
肝心のストーリーとミステリ部分は未熟すぎる。
投げ出したく衝動と戦い、読み終え、次巻を読みましょう。
次巻は最高傑作ですから。 -
西尾維新氏の著。
ジョジョのDIO小説を書いた方ということで興味を持ち、著作を読んでみた。
ジャンプの『めだかボックス』の原作者でもあるようだ。
まず登場する人物たちの個性的なキャラクターがよかった。
使われている言葉たちにも深くもあり軽くもあるなんともいえない感覚を感じさせられた。
事件自体の大元のトリックはタイトルからも察せられたので犯人のあたりをつけることはできたが、
その後に続く小どんでん返しに続くさらなる大どんでん返しにとても驚かされて楽しくなった。
次作も読んでみようと思う。
また「物語シリーズ」も。 -
独特の言い回しなどで読みつかえるのが癪だが気にせず流せるようになれば面白いミステリーだと思った。
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掟上今日子シリーズを読んで、そもそも、この著者のデビュー作って?ということで読んでみた。
文体のクセがあるところはそのままに、クローズドサークルの謎を解き明かす戯言遣い。さらに最後には更なるどんでん返しが、ということで、素直に面白かった。