- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822368
感想・レビュー・書評
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ずいぶん前に古本チェーン店で購入。鴎外が即興でラップを披露する場面と、真犯人が誰であるかは記憶にあった。
他はあらかた忘れているので気楽に読む。犯人やトリックを知った上で再読すると、作者のミスリーディングその他の気配りがうかがえて、別の味わいがある。
これくらいネタバレにならないだろうから書いてしまう。本作は「17人の小説家が若くして死んだのは事故でも自殺でも病気でもなく、特定の個人による故殺」という前提のもとに展開する。
初読時は牧野信一の名は知らず、太宰治作品もほとんど読んでいなかった。最近になって前者の作品に接し、後者の作品群に親炙したので感慨深い。
鯨統一郎の自伝的小説を読むと、アマチュア時代から本書の構想があったことが判る。そのせいか、タイムスリップ・シリーズの中では内容が濃い。シリーズ続刊はどんどん薄味になってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白い本を見つけてしまった。
森鴎外が80年後の渋谷にタイムスリップしてしまった。
出会ったのは、今時の女子高生たち。
自分の時代に戻る為に、悪戦苦闘。
しかも誰かに命を狙われている。
今の時代に順応する森鴎外が凄すぎる。
携帯使うわ、パソコン使うわ、でHPまで作っちゃうわ。
気難しそうなイメージなんだけど、これを読んだら森鴎外に親しみを感じたりして。 -
文豪 森鷗外が現代にやってきたらどうなる?死の直前に鴎外さんは現代にタイムスリップしてしまった!女子高生たちと鴎外(もりりんとよばれちゃいますが・・)の時代(世代)を越えた物語。もりりんは,自分の生きていた時代に帰らないと大変なことになってしまう。森鷗外がとても身近に感じてしまいます。
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原稿用紙の枚数稼ぎは筒井康隆の点呼が有名であるが、この作品のカラオケボックスのシーンもそれに匹敵すると思った。しかも時間延長すれば何枚でも引き伸ばせるのではないかな。
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面白いことは面白いけど、やはりバカバカしさが前面に出てしまいどうしても醒めた目で読んでしまう。
ラノベとか漫画っぽいって表現が正しいかどうかはわからないが、どうしても安っぽさが目立ってしまう。
内容としては、明治の文豪たちが実は暗殺されていたってテーマを掘り下げていくという面白味があったのに対し、どうしてもタイムスリップという非現実感が漂ってしまいなんだかなあと思ってしまう。
ライトなものと思って気楽に読むならばそれはそれでいいと思うのだが。 -
あれっ?彼は元に戻れたんだっけ!?
と忘れてしまっている…
読んであまり経ってないけど…
軽くていいのかどうだか。
だから何?ってカンジもする。
気分に合えばいいのかもしれない。 -
森鴎外が現代にタイムスリップというファンタジー?なミステリー?
ミステリーとしては強引過ぎるストーリーだけど
描かれるモリリンやうらら達のキャラが好きでした。 -
タイムスリップものが好き。という理由だけで手を出した1冊。鯨統一郎さんは初。
森鴎外と言われても、文豪と言われているのはもちろん知っているけど「硬いイメージ」と言うくらいしか印象がない。
でも、物語はテンポが良くて読みやすい。
森鴎外、意外にも適応能力高すぎ(笑)
森鴎外のほかにも様々な小説家が登場。殺人犯にまでされてしまう作家までいるし。
鯨さんって、スゴイ読書家なのかな?それともこれくらいは当たりまえ?謎解きの部分での数々の作品とそれに関するやりとりを読んでいてそう感じました。
日本文学に詳しい人はもしかしたら違和感だらけで読みたくないと思うのかしら?
これ、シリーズ化されてるみたいなので他も読んでみたいな。
【何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。道玄坂で若者に袋叩きにされているところを女子高生・うららに助けられる。彼女の友人達の助けを借り、元の世界に帰る方法を探るうちに、文学史上の大疑問に突き当たり、鴎外を狙う意外な犯人の名が浮かぶ。】 -
何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。道玄坂で若者に袋叩きにされているところを女子高生・うららに助けられる。彼女の友人達の助けを借り、元の世界に帰る方法を探るうちに、文学史上の大疑問に突き当たり、鴎外を狙う意外な犯人の名が浮かぶ。
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森鴎外は高校で舞姫を習ったくらい。友達は高瀬舟がいいと言ってたけど。
その森鴎外が誰かに殺されかけ、現代にタイムスリップしてくるという話。
現代で出会う登場人物が好きじゃない。
加藤実秋っぽいかも。
著者プロフィール
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