春の魔術 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 171
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822498

作品紹介・あらすじ

「来夢、どこにいる!?」耕平は因縁の深い洋館、黄昏荘園に亜弓とともに向かった。獰猛な追っ手を振り切って辿り着くと、心身をぎりぎりまで蝕む怪異の数々が待っていた。耕平と来夢の絆はどこまで耐えることができるのか。二人にはどんな未来が待っているのか。人気シリーズ第四弾、こころを揺さぶるフィナーレ。

感想・レビュー・書評

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  • 完結編。今回は魔術の世界。世界観の気持ち悪さは他の作品よりはずっとないかな。ただ、1冊目での舞台に帰ってきたことで、廻りまわって全てが完了したという感じで。めでたしめでたし。

  •  夏の魔術シリーズの最終巻。


     このシリーズは好きだと思ってたんだけど……アレ?こんなにご都合主義なお話だったっけ? 説明文的な描写での都合のよい展開(説得力なし)多数、口先だけの主人公、意味のないラスボス。
     私の嗜好が変わってしまったのか、作者の嗜好が変わってしまったのか。機会があれば1巻から読み直して見たいところ。

  • まさか二人が出会った年内で話が終わるとは思わなかった。期待していた話は、「1作目から数年後、表面上は平和になって生活していた二人に、第1作から続く因果による事件が起き、二人が昔とった杵柄的なコンビネーション&これまでの成長で立ち向かい、根本的な解決と恋愛関係の成就を迎える」という大団円だった。
    ここまで妄想したら、もはや二次創作するべきか…。

  • まずは何とか完結してくれてめでたしめでたし。
    他のシリーズの惨憺たる状況を見ていると、とても楽観視できる状態ではありませんでしたから、ほっとしました。
    もちろん、ふくらみきった設定を最後まとめられたかといえば答えは否ですが、
    辛うじて田中芳樹節が残った筆でライムを卒業させてくれた。あと不遇の亜弓を救済してくれた。
    ひいきにも程がありますが、この2点だけで★4つ。
    雪絵さんの未来に幸あれ。

  • 【55】

  • 突然消えたライムと北本氏を探すため再び黄昏荘園に向かった耕平。途中再会した小田切亜弓と共に不思議な世界へ。黄昏荘園に閉じ込められた人々。謎の生物たちとの戦い。

  • NHK青春アドベンチャーのドラマ原作

  • 夏の魔術シリーズ完結作品。白い迷宮が出てからかなり年月がたってからの再開、だったから、ファンには待望の作品に。
    しょっぱなから来夢が行方不明になり、耕平は全ての決着をつけに、夏の魔術の舞台となった「黄昏荘園」へ。来夢を助け出し、最大の敵を倒せるか・・・

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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