- Amazon.co.jp ・本 (721ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822511
感想・レビュー・書評
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2001年に発表された中短編小説および評論の中から、本格ミステリクラブのプロジェクトチームがセレクトした作品を収録。本格ミステリならではの面白さが満喫できる小説、本格について有意義な考察をめぐらせた評論21編。(「MARC」データベースより)
〈小説〉
不在の証明―――――――――― 有栖川有栖
北斗星の密室――――――――― 折原一
わらう公家―――――――――――霞流一
鳥雲に―――――――――――― 倉阪鬼一郎
人の降る確率――――――――― 柄刀一
交換炒飯――――――――――― 若竹七海
「別れても好きな人」見立て殺人――鯨統一郎
通りすがりの改造人間――――――西澤保彦
フレンチ警部と雷鳴の城――――― 芦辺拓
闇ニ笑フ――――――――――――倉知淳
英雄と皇帝―――――――――――菅浩江
通り雨―――――――――――――伊井圭
やさしい死神―――――――――― 大倉祟裕
トリッチ・トラッチ・ポルカ――――― 摩耶雄嵩
坂ヲ跳ネ往ク髑髏――――――――物集高音
麺とスープと殺人と――――――― 山田正紀
ひよこ色の天使―――――――――加納朋子
〈マンガ〉
消えた裁縫道具(ソーイング)――――河内美加
〈評論〉
京極作品は暗号である―――――――波多野健
中国の箱(チャイナ・ボックス)の謎―― 鷹城宏
理論の蜘蛛の巣の中で 第8回 巽昌章
721ページもある新書版の本、持ち歩きが大変でした(笑)。
1ヶ月ほどかけてなんとか読了、もうダメかと何度思ったか。
面白いんですよ、面白いんですけど、重たいんです、本が。
これだけ色々な作家さんの作品が揃うと、やはり好き嫌いはあります。
有栖川有栖氏の不在の証明と加納朋子氏のひよこ色の天使は既読でしたが、再読でもやっぱり面白い。
若竹七海さんの交換炒飯は背筋がぞくっとして怖かった。
作品数が多すぎて、わからなくなっちゃうんですよね。
単に私が覚えていられないだけかもしれませんけど(笑)。
この一冊で、お腹いっぱいになれること請け合い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
麻耶さん目当てで購入。
ピンと来た話の作家をチェックしようとするんですが、
読み進めちゃって作者名が曖昧になること多々あり。 -
(収録作品)不在の証明(有栖川有栖)/北斗星の密室(折原一)/わらう公家(霞流一)/鳥雲に(倉阪鬼一郎)/人の降る確率(柄刀一)/交換炒飯(若竹七海)/「別れても好きな人」見立て殺人(鯨統一郎)/通りすがりの改造人間(西澤保彦)/フレンチ警部と雷鳴の城(芦辺拓)/闇ニ笑フ(倉知淳)/英雄と皇帝(菅浩江)/通り雨(伊井圭)/やさしい死神(大倉祟裕)/トリッチ・トラッチ・ポルカ(摩耶雄嵩)/坂ヲ跳ネ往ク髑髏(物集高音)/麺とスープと殺人と(山田正紀)/ひよこ色の天使(加納朋子)
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個人的には「推理小説年鑑」よりも顔ぶれが好み。なんて豪華な一冊。
特に「闇二笑フ」(倉知淳)が良かった。「日常の謎」系統。考えてみれば真相は些細なことなんだけれど、インパクトのある謎だけに意外。伏線の張り方も上手い!と思った。
別の意味ですごかったのは「わらう公家」(霞流一)。まず間違いなく実現不可能、「そんなのありかいっ!」という感じの、まさにバカミス。だけどこういうバカミス、結構好きかも。発想力がすごいものなあ。普通こんなの、絶対思いつかない。
「交換炒飯」(若竹七海)もかなりのもの。タイトル見ただけで「ああ、交換殺人ね」と思ったけれど、それだけで終わらなかったのだもの。 -
080501
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短編だらけ700ページ。中にはあまり面白いと思えなかったのもあったけどそれでも充分に楽しめた。評論は良く分からん。どうも合わないらしい。「不在の証明」「交換炒飯」「フレンチ警部と雷鳴の城」「英雄と皇帝」「トリッチ・トラッチ・ポルカ」かな。