- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822542
感想・レビュー・書評
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幼児教育出版社<キンダー・ワンダー>で働く次郎丸諒は、県下一のマンモス保育園「ハーフリース保育園」に営業に行く。そしてそこで大学時代の後輩・桜澤みどり(通称ドリちゃん)と再会する。そしてそこで、子供が怪我をしたと責められる雪村という教師に出会う。ふざけていた園児をかばい、かわりに怪我をしてしまった次郎丸はお詫びとして設けられた食事の場へと向かい途中、雪村が保護者に責められていた理由、ひいては雪村の笑顔を見た子供は死んでしまうという呪いの噂の真相を聞く。
ギリシャ彫刻のように超美形の園長をはじめ、エキゾチック・ビューティーだが日本語がどこかおかしい山添女史、そしてどうしても夫婦漫才のようになってしまう次郎丸とドリちゃんなど、キャラを前面に押し出したミステリ。この登場人物らのやりとりがおもしろいと思えるなら、事件もそこそこ凝ったものだったし、楽しめるものなんだろうけど・・・自分はいまいち。逆に安っぽい感じがしてしまってもったいないなぁと思ってしまった。主人公が火事になった自分の家から唯一持ち出した木箱に何が入っていたのか、それがこの1作では明かされていないのが残念だけど、2作目を読むほどではないかなぁ。 -
私の笑顔は呪われている…過去の悲劇から笑顔を封印した保母。超絶美形の若き園長。帰国子女で男言葉の美女経営担当。そして、大学の後輩で気配り上手のみどり。偶然営業に訪れた保育園でみどりと再会した次郎丸諒は、個性的な保育園の面々と出会い、事件に巻き込まれていく。
シリーズ物ということもあるのだろうが、この作者としては珍しく(?)登場人物にそれぞれ細かい書き込みがされていて、まだまだ隠された秘密もありそうな感じを匂わせている。伏線ともいえる小さな事件がいくつか発生し、その中で人物紹介をしてしまう辺りはさすが。
でも、肝心のメインの事件となる誘拐事件はどうだろう。「何か腑に落ちない」というもどかしさがポイントで、そこはいいのだが解決があっさりしすぎというか、全部わかった後でも今ひとつ「本当に犯人にはこれしか方法がなかったのかなあ」という疑問が残る。 (2002-12-12) -
ハーフリース保育園の人々がとても魅力的です。
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ミステリー・・・ミステリー?
って感じの本
謎解きはオヤジギャグ、こじつけ臭い推理、そして今まで居なかったはずの園長が推理し始める・・・・
なんでやねん、って思った
肝心の推理は微妙だし、ミステリー小説としてはちょっと・・・
でも人物設定はしっかりしていてキャラはどれも魅力的でした
事件発生から解決までのくだりはテンポが良くて読みやすかったしサブ設定や、サイドストーリーがこと細かく書いてあるところを見ると、そっちの方が、本筋っぽいな
障害を乗り越えるって言う被害者や登場人物の心境の変化の方に重点を置いてる気がします
犯人がわっかたときの雪村先生の行動はゾクゾクしてよかったな -
キャラものになりそう。シリーズものになるらしいしね。だけど裏切ってくれてはいない。満足。キャラにもかなりはまりそうなので、次作がすごく楽しみ。
笑顔が人を殺してしまう」というトラウマの設定。これが好き。このへんにもきっと謎があって、それが解き明かされるはずだな、と思っていたら期待通り。だけどそこからまだ奥がある。これはもう完全にやられた!
だけど。「モモ」はちょっと苦しいと思うよ(笑)。 -
かなり強引でご都合主義な突っ込みポイントも多く
ある気がしますが、そんな粗探しそっちのけで
面白かった! キャラクターが秀逸で面白いし、ミステリとして
二転三転する展開に「ヤラれた!」感充分。
軽めのミステリと思った自分にしっぺ返しのような
インパクトある展開と予想を上回るドキドキ感でした。
ただ、余りにも犯人が最低な人間で正直、凄くイヤな流れだったけど
ギリギリこのラストの締めで救われるかな。
早く続編を読まなきゃ! アルマジロの夢は何だろう。気になるー。 -
2008/11/08-2008/11/11
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内容(「BOOK」データベースより)
「私の笑顔は呪われているんです」。過去の悲劇に囚われたまま、笑顔を封印した一人の女。保母でありながら子供たちに笑みを見せられない彼女にまたしても事件が…。ハーフリース保育園を舞台にした園児誘拐事件。犯人から現金運搬役に指名された彼女は、幼児図書の営業マン・次郎丸諒、保母の桜沢みどりらの助けを借りて、すべての悲しみの源に突きあたる。
内容(「MARC」データベースより)
「私の笑顔は呪われているんです」 過去の悲劇に囚われたまま、笑顔を封印した一人の女。保母でありながら子供達に笑みを見せられない彼女にまたしても事件が…。ハーフリース保育園を舞台にした園児誘拐事件。 -
あれ思ったより面白い、が素直な感想。
ライトノベルではなく、一昔前の10代向け小説のような雰囲気が好み。
主人公を含めた人物の描写が良い。
著者プロフィール
黒田研二の作品





