隻手の声 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

  • 講談社 (2002年9月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061822580

みんなの感想まとめ

子供の苦難をテーマにした物語であり、感情深いストーリーが展開されます。シリーズ全体を通して、ホラー系ミステリーの印象とは異なり、切なくも希望を感じさせる展開が特徴です。特に、子供たちに訪れるハッピーエ...

感想・レビュー・書評

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  • 1作目、2作目を読んで、この法医学シリーズはホラー系ミステリーと思ってましたが、違いました。
    全部で8作ある様ですが、今回のお話は4作目に当たります。(3作目は未読)
    子供の苦難を題材にした作品で、ミステリーでは無いです。悲しく切ない物語ですが、子供たちにハッピエンドが訪れる様に願うばかりです。

  • 「最後の晩ごはん」シリーズでは、物語全体とのギャップを感じるほど、たまに重いというか深い言葉がさらっと出てくるのが印象的だったんだけど、鬼籍通覧シリーズを追っていると、何だか納得してしまう。

  • 今回は微かに温かな気持ちで読み終えました

  • ゲームの世界、現実世界で限られた環境で五感を研ぎ澄ます緊張感にワクワクした。

  • 今回はすごく考えさせられるんじゃないかな。
    特に、子供時代にやむを得ない理由はあったにしろ
    どこにも居場所がなかった人たちには…

    汚い心で見ると冒頭部分と
    ある部分がリンクするように思えるでしょう。
    でも、あれは「否」だと思うな。
    似たようなケースで、断じて違う。

    子どもの心がメインです。
    伊月は幼いころ、孤独そのものでした。
    そう、両親が不在だったのです。
    どことなく甘えることのできなかった少年を救ったのは
    筧だったわけです…

    2つの子供のケース。
    一人のケースは完全な解決を見ません。
    複雑な環境だからこそ、
    本当はその関係性をより一層見守ってあげないと
    いけないけれども、不幸にしてそのケースでは
    救いの手を差し伸べることはできなかった…

    それと、病的飲酒に関して。
    これは他人ごとではないと思ってください。
    誰でも陥るものです。
    現実に私も当事者になりかけました。
    でも、生きがいになるものを見つけ
    お酒からは遠ざかっています。

  • 子どもって母親にどんなことされても愛してるんだなと感じます。愛してる存在というか特別な存在。お酒で見境がなくなって記憶が全くなくなるなんてことが病気の一種だとは思いませんでした。記憶にないのに重大なことが起こってたら、本当に怖いですね。伊月くん、繊細な子ですね。見た目と違って。ネットの仮想世界、長所がよくあらわれてだけど、この長所は簡単に悪用されやすく危ういです。毎度、都筑先生の言われる禅語やなんかがタイトルになるんですが勉強になりますね~。読み進めてて、いつ怪奇現象が起こる?死体が消える?って思ってて何も起こらず、あれ?となって終わりました(笑)

  • 著者の本はBL(風味)モノばかり読むので、なんでミチルさんを男性にせえへんかったんかな? とは若干の疑問やってんけど、だんだんそんなことはどうでもよくなってきた。
    そして子弟関係も必ず出てくるけど、いつも
    「こんな先輩がいたらいいなあ」
    と、思うなあ。

    前作を読んでいて
    「作中の(年代での)伊月くんと(当時の自分は)年齢が同じやったのか・・・」
    と、気づいたので、みょうに伊月くんに親近感が・・・(笑)。

    今回はネットゲームの話でした。
    今はこのくらいの環境も珍しくないけど、当時はそうやすやすとインターネットにも繋げなかったから、なかなか斬新な話やったんやろうな。


    ブルーズと親子鑑定に来ていた少女が同一人物やと思ってましたよ!!
    そうやった。著者に限って、そういう方面での「ご都合オチ」は、ないんやった。

    さらに、もしかして俊介がブルーズやったらどうしようとまで思ったけど、そうやった。(以下省略)

    でも、ブルーズはふつうに心配よ?
    性格は変わらないもの、あの父親は信用できひんわ。
    彼女の未来が幸せなものであることを祈るばかり。


    法医学ミステリとしては物足りないとか、そういう方向の書評を拝見するけど、私には充分楽しめるシリーズでした。
    なんせ、専門用語が難しすぎて漢字が読めない。(;^ω^)
    あとは今回も解剖のシーンはわりとサクサク読み飛ばしてしまった。
    ほんまにこういう仕事をしてはる方がいてはるのはわかるけど、なんかもう、物語の世界やなあ・・・。

    タイトルは大概都築教授がいうてくれるんやけど、この
    「○○の○」
    と、いうタイトルをひねり出してるのかと思ったら、ちゃんと語源というか、どこかからの引用やったりするのね。
    はあ、すごいな。

    「飯食う人々」
    と、いい、各話ごとのタイトルもすごい好き。

    おそらく著者にとって感じてることはたくさんあるのに、アウトプットはすごいシンプル。
    でもそのシンプルさの中に著者の深淵があって・・・。覗けば覗くほど、違ったものが見えてくる気がする。

    私は著者の感性がすっごい好きなんやろうな。
    必要最低限の言葉で表現できるようになってみたい・・・(ほんまに)。

    このシリーズも次でおしまいのようなので、ほんまに残念です。

    ところでチキンキエフってどんな食べ物なんやろう・・・?


    ■■■■


    ■翼状針 よくじょうしん


    ■挫裂創


    ■癇性

    1 ちょっとした刺激にもすぐ怒る性質。激しやすい気質。また、そのさま。「―な(の)子供」
    2 異常に潔癖な性質。また、そのさま。神経質。「―に隅から隅まで掃除する」


    ■死剛


    ■広頸筋

    前頸部の皮下にある薄く広い筋肉。顔面の表情筋が前頸部に伸びたもので,皮筋に属し,顔面神経の支配を受ける。頸部や鎖骨下方の皮膚を上方に引上げる働きをする。


    ■扼痕

    絞痕に内部扼痕を伴っていた絞殺の1剖検例


    (2016.09.10)

  • 伊月がネトゲで虐待の疑いのある女子小学生と知り合う
    伊月、龍村の元で修行が始まる
    病的酩酊、司法解剖と行政解剖
    今回はオカルト的な要素なし

  • ちょっと結末に無理矢理感は感じられたけど、全体的には楽しんで読むことができた。妹と年が離れている自分には、意図せずに妹を殺してしまった子供の気持ちが少し分かるような気がした。
    子供に優しい伊月くんに萌える。

  • 今回は今までとは違った趣。もはやミステリーでもホラーでもなかったように感じた。小学生の連れ子の抱える心の葛藤等が印象的だった。

  • とうとう、ホラーでもなくミステリーでもない話になりました。毎回雰囲気が違うのでちょっと戸惑う気もしますが。
    最初の巻のあとがきで、「法医学ミステリーだと思って読み始めたら、Xファイルだった」とあったので、つい、これは不可思議な現象を扱う話なんだと思い込んでしまいましたが、徹底して法医学を事細かに描いている中での、色んなお話という設定なんですよね。
    今回は、日常の中のありえる話で、淡々とはしていたものの、実際に起こりそうな事柄だったから、どう主人公が関わっていくかが興味深かったです。
    捜査なんて事はしないし、越権行為もしない中で、ブルーズに対して何ができるか。それは法医学者以外にも、普通の人々にも当てはまる事で、日常の中の何かの違和感に気づいたら、虐待による殺人なんていうものはいくらか減らせるのではないかと深く実感した。
    それに、小さな子供の死亡事故に、上の兄弟が関わってしまう例も、随分と切なかった。血が繋がっていようがいまいが、下の子にかかりきりになる親を見ていたら、上の子は嫉妬して、自分にも興味を持ってもらおうとしてしまうものだと改めて思う。

    毎回雰囲気が変わる内容だけれど、だからこそ、次はどんな観点から法医学を扱っていくのか、楽しみです。

  • うーん、ネットかぁ...
    ちょっと無理矢理なような...

    まぁ発表した頃は
    最前線だったんだろうけど
    今読むと、古い感じがしてしまう。

  • 法医学直球勝負の本作、いちばん好きです。
    分野が何であれ、ひとつの職業に従事する責任を自負し、きちんとやり遂げるべく真剣に頑張っている人、まずは楽な道を選ばずに踏ん張ってみる人を見るのは、気持ちがいい。
    というわけで、ちゃらいなりで口の悪い伊月くん、結構好きなんです。

  • 「俺が一緒にいてやる。お前がちゃんと喋り終わるまで、俺がお前のこと、守ってやるから」

  • 鬼籍通覧シリーズは作者が身を切り刻むように書いてるので、読み応えがあります。
    隻手の声なき声を聞けた?

  • びっくり!オカルト臭が消えた!
    …と思ったらネット界を持ち込み、その説明やら描写に作品の半分を消費する始末。
    今までで一番がっかりやと思ったのは、私に受け皿がないからか??
    08.02.28

  • 鬼籍通覧シリーズ4作目
    (図書館本)

  • 鬼籍通覧シリーズは毎回、子供の純粋さの中に見え隠れする残酷さを克明にあらわしていると思います。そしてこの巻は伊月君と龍村先生の出会い編でもありますね。鬼籍通覧に出ている龍村先生と奇談に出ている龍村先生が違いすぎるので、伊月君には奇談に出ている、素に近い龍村先生を是非見ていただきたいです

  • この作者様はきっと、奇談シリーズの方が有名かとは思うのですが、個人的な好みにより(笑)

    結論としては何とも云えない気持ちになった本でした。どの巻も色々思うのですが、これは特に。でもしっかり書いて有るので、何となくもやもやしてた事が。
    そして解剖シーンの細かさと飯食う人々のギャップが素敵です(苦笑)人物が魅力のミステリもどきは沢山有りますが、これは一応ミステリかなーとか(すいません;)

  • 鬼籍通覧シリーズで私が一番最初に買ったのがコレ。
    一番好きなのもコレですね。

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著者プロフィール

1997年、『人買奇談』(講談社X文庫ホワイトハート)でデビュー。『最後の晩ごはん』(角川文庫)、『時をかける眼鏡』(集英社オレンジ文庫)、『男ふたりで12ヶ月ごはん』(プランタン出版)など小説を数多く執筆。2023年に初エッセイ『祖母姫、ロンドンへ行く!』(小学館)を発行。その他、共に暮らしている猫たちとの生活を撮り綴ったフォトエッセイ『ちびすけmeets おおきい猫さんたち』『ちびすけloves おおきい猫さんたち』(三笠書房)、人と食との記憶を綴ったエッセイ『あの人と、あのとき、食べた。』(二見書房)がある。

「2026年 『ありふれた家を建てる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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