クリスマス・テロル invisible×inventor (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.14
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本棚登録 : 547
感想 : 75
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822696

作品紹介・あらすじ

そこで出会った青年から冬子はある男の「監視」を依頼される。密室状態の岬の小屋に完璧にひきこもり、ノートパソコンに向かって黙々と作業をつづける男。その男の「監視」をひたすら続ける冬子。双眼鏡越しの「見る」×「見られる」関係が逆転するとき、一瞬で世界は崩壊する!「書く」ことの孤独と不安を描ききった問題作中の問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに読んだ小説に以前と違った感想を持つことはあるけど、「今回ここまで違うか」とびっくりした。
    壁に投げつけてようと「憤怒」しかけたモノに「感傷」を憶えた。
    あまりにもプライベートな小説。
    私小説。
    断筆宣言。
    10年前に刊行された本作。
    ここからWeb連載で『鏡姉妹の飛ぶ教室』。
    そして『ファウスト Vol.1』スタート。
    ・・・感慨深い。

    今だから言えることだけれど出版を許した講談社ノベルス、英断。
    本書を表現した言葉として帯に書かれた「”密室本”最大の問題作、あるいは傑作。個室密室!」コレに尽きると思う。
    太田克史さんが考えたのかな。

    第八章の、熊谷尚人と冬子のやり取りは、ユヤタンの内面の天使性と悪魔性が理論をぶつけ罵り合っているよう。

  • 佐藤友哉という作家に妄信的というかそれ以外を大して知らなかった購入当時は、氏の作品というだけで充分評価に値していたけれど(当時ですら流石に作者独白は疑問だったけれど)、今思うとうむ・・・ってなります。ただやはり佐藤氏の書く文章は好きなので支持です。

  • う~ん・・・ 分からん。結局何だったんだ? 最初はとっつきにくかったけど、少しするとなんかこう云うシチュエーションって面白そうになって、期待して最後まで読んだんだけど・・・ まあ、個人的な感想ではあるが、この中に出てくる人物のシリーズがあるようだが、私は読まんな。惜しいな、すごく面白い話になりそうなとこまで行ってるのに・・・

  • 前フリが長くて退屈だったけど最後まで読んで良かった。これは作者の切り拓いた意図という物語。

  • 久しぶりの再読。何も進まず何も解消されず何も終わらなかった物語。ミステリを読むというよりも佐藤友哉という作家を読むための物語な気がしてならない。

  • 【194】

  • 作者が書きたいことを書いてしまった作品。
    雰囲気や舞台設定は非常に好き。
    本格ミステリーとして物語を描ききって欲しかった。

  • 家出した女子中学生が辿り着いた島で,監視対象の青年が消えて云々な話。
    どこか重要な部分を読み飛ばしてしまったのか,ただ書いてあるまんまなのか,さっぱり理解できない。
    この作者のシリーズ物はほぼ読んでいるはずだが,毎回さっぱり分からんうえに記憶にも残らないので,シリーズ間のつながりとかもわからない。

  • 2冊目に読むには不適切な感じだった。とおもいます。

  • 面白かったけど、問題作っぽい感じはありました。
    作者の独白とかどうなの?みたいな。

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著者プロフィール

小説家。1980年生まれ。2001年に『フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人』(講談社ノベルス)で第21回メフィスト賞を受賞しデビューする。2007年『1000の小説とバックベアード』(新潮社)で三島由紀夫賞を受賞。近年では純文学をメインフィールドとして活躍している。『星の海にむけての夜想曲』、『ダンガンロンパ十神』シリーズ、『転生!太宰治』シリーズ(星海社)、『デンデラ』、『ベッドサイド・マーダーケース』(新潮社)など著作多数。

「2022年 『少年探偵には向かない事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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