クリスマス・テロル invisible×inventor (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 556
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822696

作品紹介・あらすじ

そこで出会った青年から冬子はある男の「監視」を依頼される。密室状態の岬の小屋に完璧にひきこもり、ノートパソコンに向かって黙々と作業をつづける男。その男の「監視」をひたすら続ける冬子。双眼鏡越しの「見る」×「見られる」関係が逆転するとき、一瞬で世界は崩壊する!「書く」ことの孤独と不安を描ききった問題作中の問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 数年ぶりに読んだ小説に以前と違った感想を持つことはあるけど、「今回ここまで違うか」とびっくりした。
    壁に投げつけてようと「憤怒」しかけたモノに「感傷」を憶えた。
    あまりにもプライベートな小説。
    私小説。
    断筆宣言。
    10年前に刊行された本作。
    ここからWeb連載で『鏡姉妹の飛ぶ教室』。
    そして『ファウスト Vol.1』スタート。
    ・・・感慨深い。

    今だから言えることだけれど出版を許した講談社ノベルス、英断。
    本書を表現した言葉として帯に書かれた「”密室本”最大の問題作、あるいは傑作。個室密室!」コレに尽きると思う。
    太田克史さんが考えたのかな。

    第八章の、熊谷尚人と冬子のやり取りは、ユヤタンの内面の天使性と悪魔性が理論をぶつけ罵り合っているよう。

  • 佐藤友哉という作家に妄信的というかそれ以外を大して知らなかった購入当時は、氏の作品というだけで充分評価に値していたけれど(当時ですら流石に作者独白は疑問だったけれど)、今思うとうむ・・・ってなります。ただやはり佐藤氏の書く文章は好きなので支持です。

  • 暖炉の薪として焚べてしまった方が、この本も浮かばれるのではないだろうか。
    オナニーってのは1人で隠れてするもんだろうが。そんなもん見せんな。付き合わせんな。

    〜〜〜
    初佐藤友哉作品。完全にミスりました。事故です。どこだよこの本オススメしたサイト。忘れちゃったけど許さんぞ…。あとがきを書くための本編でしたね。作家としての吐露なのでしょうが、初めましての自分からすれば、金と時間を使わせんな以外の感想しか出てこないです。


    ※追記
    長い間積読状態だったので知らなかったのですが、解説の載った文庫版があるそうで…気が向いたら手に入れて読んでみようと思います。

  • う~ん・・・ 分からん。結局何だったんだ? 最初はとっつきにくかったけど、少しするとなんかこう云うシチュエーションって面白そうになって、期待して最後まで読んだんだけど・・・ まあ、個人的な感想ではあるが、この中に出てくる人物のシリーズがあるようだが、私は読まんな。惜しいな、すごく面白い話になりそうなとこまで行ってるのに・・・

  • 前フリが長くて退屈だったけど最後まで読んで良かった。これは作者の切り拓いた意図という物語。

  • 久しぶりの再読。何も進まず何も解消されず何も終わらなかった物語。ミステリを読むというよりも佐藤友哉という作家を読むための物語な気がしてならない。

  • 【194】

  • 作者が書きたいことを書いてしまった作品。
    雰囲気や舞台設定は非常に好き。
    本格ミステリーとして物語を描ききって欲しかった。

  • 家出した女子中学生が辿り着いた島で,監視対象の青年が消えて云々な話。
    どこか重要な部分を読み飛ばしてしまったのか,ただ書いてあるまんまなのか,さっぱり理解できない。
    この作者のシリーズ物はほぼ読んでいるはずだが,毎回さっぱり分からんうえに記憶にも残らないので,シリーズ間のつながりとかもわからない。

  • 2冊目に読むには不適切な感じだった。とおもいます。

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著者プロフィール

1952年北海道釧路市生まれ。
1974年に北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒業(美学・美術史専攻)。1976年に北海道教育庁北海道新美術館建設準備室の学芸員、翌年には北海道立近代美術館学芸員となる。1985年北海道立旭川美術館学芸課長。1990年からは北海道立近代美術館に戻り、2004年同館学芸副館長。2012年から2022年まで札幌芸術の森美術館館長を務める。この間、それぞれの美術館で数多くの北海道ゆかりの作家の個展や現代美術展を企画開催。
現在、AICA国際美術評論家連盟会員、北海道芸術学会会員、北海道美術館学芸員研究協議会会員。また旭川市中原悌二郎賞、札幌市本郷新記念札幌彫刻賞、ニセコ町有島武郎青少年公募絵画展、北海道陶芸展などの審査員を務める。

「2023年 『北の美術の箱舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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