赤緑黒白 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 1138
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822719

感想・レビュー・書評

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  • 動機が弱い。もう無理やり感だらけ。シリーズの中では下の方のランキング。

  • このシリーズを読んでる間ずっと練無くんのファンで、保呂草さんのことはいまいちだったけど、最終巻になって保呂草さんのことが好きになった。同じ日に気になる女性3人に出会えて、今日は「フルコース」とか言って浮かれている保呂草さんが可愛い。なのにもうお別れだなんて寂しい。今回はみんながお互いに本心でぶつかっていた気がする。練無くん、幸せな人生を送ってほしいなぁ。せっかくのVシリーズも、最後の5ページに全て持っていかれた。四季シリーズを再読したくなった。

  • このシリーズ最後にやっとわかった犀川先生の名字の謎.紛らわしいことで!この巻保呂草氏の肩に哀愁が漂っていました.練無君と紫子ちゃんのトークはますます冴えて,どこかの舞台へ立てそう.そして,お決まりの紅子さんの推理と定番はがっちり決めて,次に展開する真賀田四季登場で,続く,,,という感じでフィナーレ!しみじみ良かったです.

  •  Vシリーズのラスト、10作目。

     あんなことも、こんなことも・・・シリーズのいろいろな話を思い出しつつ、ゆるゆるとしたペースで読み終えた。
    最後まで登場人物たちそれぞれが、各々らしさ、キャラを如何なく発揮してたような感じ。

     殺人事件と並行して起きる、絵画の盗難事件。
    どちらを解決するのも、やはりこのシリーズの主役である紅子であり、林は相変わらず紅子頼みだし、祖父江の口汚い罵りも舌打ちにも慣れるどころか一層イライラさせられるし、紫子の空気を読めない空回り感も、練無のクセ者感も、保呂草の胡散臭さも、これで最後かと思うと感慨深い。
     殺人事件の犯人も例の如く早いうちから察しがつき、からくりもだいたい予想がついてしまう。
    細かい機械の事は解らないけれども。
    思えば、そういう感じのシリーズだったな・・・。

     面白かったのは、林の名前ばれのくだりと、幼いはずなのに全く子供らしさのない、あの人・・・真賀田四季と紅子の会話。そして、阿漕荘から去る、保呂草。
    終わったのに、何かが始まる予感がするようなラストだった。
    実にシリーズのラストにふさわしく、打ち上げ花火のような作品。

  • 2015.08電子書籍で再読。
    事件のほうは、かなり色々宙に浮いているというか、消化不良…S&M、四季シリーズにつながるエピソードが断片的に出てきて、そちらの方が印象が強い。
    ラスト、保呂草さんがいなくなって、仲良しグループ自然消滅という感じが切ない。

  • 無事シリーズ読破。さすがです。トリックではなく、殺意の所在をテーマに展開。人のすり替わりはシリーズ愛読者へのサービス問題かな。面白かったです。

  • 最初はS&Mシリーズほどはまれないかなーとか思ってたんですが、Vシリーズ面白かったです。シリーズが完結してしまった寂しさ…。そしてここにも彼の方の影響があるとは…!と思いながら読み切りました。

  • 初読
    2014.01.21

    再読。理由のない殺人。意味を持たせて常識という枠の中に押し込めて安心したいと思うから拗れる。人が人を殺したいと思う気持ちは、特定の人にとっては眠ることや食べることと大差ないのだろう。四季嬢にとっても、若しくは秋野さんにとっても。
    帆山さんの狼狽えぶりが『白』で顕著で、それに反して人間味がない室生さんが非常に恐ろしかった。ラストの銃撃戦も、立松くんの死亡フラグも、最高潮の演出としてはインパクトが大きかった。なので保呂草さんとのお別れが紅子さん以外にはあっさりしすぎて悲しかったな。
    改めて、精巧なロジックと人間の歪さが様々な謎の良いスパイスになっていてミステリとしてもドラマとしても楽しめた。
    まだまだ楽しめそう。
    2020.07.12

  • Vシリーズ最終巻。"殺人"を犯したくなり、理由付けをする。ある意味でVシリーズ1作目と動機が似てるな。こういった天才の感性は理解できないけど、それでも犯人は周りの人に理解されようと理由付けをしたりするところが彼女たちに比べて一般人だったってことなのかな。紅子さんや保呂草さんが珍しく動きまわってるなーという印象が。犯人が最後に抵抗するというのも珍しく読んでて少しドキドキした。シリーズ終わっちゃったけど登場人物たちのその後がすごく気になります(特に林さん周り!)

    考察読んで理解できたというのもあるけど今巻は色々な秘密が紐解けて理解してから色々驚愕でした。へっくんの正体(名前についてはまだ疑問があるけど。あの親にしてあの子ということなのか)。登場する8歳の少女の正体(読んでて推測はできたのだけど年齢の理由で悩んでました)。ソレに伴ってVシリーズの時代背景。"捩れ屋敷"の話が浮いてた理由。萌絵に一切関わらないでもらいたいと言った紅子の理由、など。
    シリーズ完結したけど一部登場人物は別シリーズにも出るらしいし続きのシリーズを読むのが楽しみです(次は四季シリーズかな)。4人が揃うことはもうないのかな?

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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