- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822788
感想・レビュー・書評
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ブックデザイン / 熊谷 博人
カバーデザイン / 斉藤 昭(Veia) -
アリスは笑った。
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変わることもあれば変わらないこともある。「未練は未来に託せるが、後悔は過去に縛られるだけ」毎回毎回高里さんにはハッとさせられるわ。終盤???になってしまって読み返したりもしたけど、レビュー見ると作者の言葉足らずなんて言われてたりするけど、そこが好き。
2013/02/22 -
事件は貴金属店窃盗犯の自殺から始まった。
犯罪の陰で糸を引くのは果たして妖なのか?
高遠ら警察側と、薬屋3人組は別方向から捜査を進めるが…。
薬屋シリーズ第9弾。 -
悪戯好きの子鬼、カブとアル。うだつの上がらないサラリーマン・唐沢は、揶揄われながらも二人との同居に幸せを感じ始める。一方、上流坂署刑事・高遠は、貴金属店泥棒自殺事件の報告書を纏めるうち、得体の知れない蟠りを覚え……。時は移ろい、事件は繰り返されようと、変わらぬ真実もある。薬屋シリーズ第9弾。
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薬屋探偵9作目
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確実に、明日が未来でありそして、昨日は積み上げてきた過去である、と常々感じるシリーズ。
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時は移ろい、繰り返される事件と真実を描く
読了日:2006.02.26
分 類:長編
ページ:288P
値 段:820円
発行日:2002年10月発行
出版社:講談社ノベルス
評 定:★★★+
●作品データ●
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主人公 :唐沢 善哉 他
語り口 :3人称
ジャンル:ミステリ風オカルトノベル
対 象 :ヤングアダルト寄り
雰囲気 :ライトノベル、心情もの
結 末 :ややハッピーエンド
ブックデザイン:熊谷 博人
カバーイラスト:斉藤 昭 (Veia)
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---【100字紹介】---------------------
サラリーマンの唐沢は、悪戯好きの子鬼カブとアルに
からかわれながらもその同居に幸せを感じ始める。
一方、上流坂署刑事・高遠は、窃盗犯の自殺事件の
報告書を纏めるうち蟠りを覚え…。
繰り返される事件と不変の真実。
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高里椎奈の「薬屋探偵」シリーズの第9作です。
前作のレポートで時間設定の話を書きましたが、どうやら本作でも時代が分かったようです。しかし複雑でして…、これはもう一度、じっくりシリーズに目を通してみないといけないかも。…と思う理由は、まあ、本作を読んでみて頂かないと。軽くネタばれかもしれませんので。
本作はいわゆる、叙述ミステリの要素をもった作品です。交錯するいくつかの物語…。高里椎奈の「薬屋」シリーズではおなじみの形式です。今回は薬屋3人の組、うだつの上がらないサラリーマン唐沢と子鬼の組、それから刑事の高遠と新人・来田川の組。それぞれの物語が一見独立、少しリンクして…。
さて、あなたはこの真相が分かるでしょうか?複雑な層構造をもったこの作品、読後も「あれ?」と思わずもう一度前のページに戻りたくなること、受け合いです。
基本は、人の心の真実を映す心情もの、でしょうか。うだつが上がらず、社内でも疎んじられている唐沢の描写は「大人のいじめ」をうまく描写し、更に唐沢自身の心の動きも自然にまとめていて、共感を呼びます。逆に優秀であろうとし、真面目すぎて疎んじられる来田川の描写も己の正義・考え方だけに凝り固まった彼の心理を、分かりやすく表現し、それが反発しながらも心がほぐされていく過程を描いています。
シリーズ初期に比べ、格段に向上した著者の心理描写が十分に楽しめる1冊です。
●菜の花の独断と偏見による評定●
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文章・描写 :★★★+
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★+
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菜の花の一押しキャラ…御 葉山
「未練は未来に託せるが、後悔は過去に縛られるだけだ」(高遠 三次) -
高遠さんに新しい相棒。
座木さんの鳥籠。
時間軸がうろうろして大混乱(笑)
著者プロフィール
高里椎奈の作品





