- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822825
感想・レビュー・書評
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前作の『紫骸城事件』の仕込みスゴイ。
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事件シリーズその3。
ムガンドゥ3世がすごすぎる。ミステリー要素もあるが、今巻ではムガンドゥ1家の系譜のお話の方がメインなきがする。
なお、今巻においてはなぜかな~んとなく種がわかった。のだけど、それを目指して読む作品ではないかな。 -
海賊。――それは常に奪う側に立ち、奪われる側には決して立たぬ者。魔法が文明を支配する世界で、海賊ムガンドゥ一族に危機が訪れる。全面戦争も辞さぬ強大な魔導艦隊が彼らに要求するもの、それは完全密室の中で起きた殺人事件の容疑者だった――全世界が緊張する中で海賊は一人の女を呼ぶ。この世で最も美しい死体と、三代に亘る一族の歴史をめぐる因果の先に待つものは、勝利か敗北か、それとも――。
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戦地調停士シリーズ 第3弾。
タイトルからしてムガンドゥが主役かと思ったら
いきなり、それから50年って・・・
背景は魔法が存在する世界の密室殺人事件。
殺竜事件の三人:ED、ヒース、リスカッセが揃った!
落日宮でEDが殺人の捜査をして、海賊島では、
容疑者引き渡しを迫る帝国軍勢に対して、風の騎士ヒースを
伴ってリスカッセが調停。
結末は、まぁ~推理できないので、そうだったのかぁ~と
まんまと転がされたわけだけど、基本、転がされたいので
よしとしましょう。 -
大抵、最初にサービス的に過去作品に登場した人物がでてくる。今回はウージィ・シャオ(紫骸城事件で登場)がお姫様の親友としてちらっとでる。
殺竜事件でも登場したムガンドゥ三世が主役。風の騎士ヒースロゥとリーゼ大尉とEDはおまけ。
ネタバレすると
ある姫様がクリスタルに固められて殺された。
しかし実は自殺でしたオチ。
とはいえ、その自殺はかなり巧妙で自殺と言えるかどうかは微妙なところ。
どうせ病気で死んでいたし、魔法で死ぬにしてもその魔法は人が使った魔法だし。
その謎をとくのにEDはヒースロゥとリーゼとは別行動をとりながら事件を解決する。
もう一方の海賊島ではムガンドゥ1世から3世にかけての運命にまつわる話。
殺しの容疑者として、クリスタル芸術家のスキラスタスが挙がるが、
彼はは海賊島にいるという情報がはいり、殺された姫様の国であるダイキ帝国は海賊島を軍艦で取り囲む。(実はそれは口実だったりするのだが)
これを中立として調停するのが調停士ED・・・ではなく、ギャンブラーとして見込まれたリーゼ大尉だったりする。
ムンガドゥ1世は世界をものにする夢があり、それをひょんな形でついだ2世は1世の夢に惚れただけで、彼自身に夢というものはなかった。2世の死を冷淡に見つめていた3世も、どう生きればいいのか悩んでいる節があり、最後のリーゼへの「これからどうしましょうか」の一言はなんだか本気とも思える。 -
殺竜事件の3人が登場。前作の女盗賊ウージィ・シャオもチラッと出てきたりと、色んな人物が絡んできたり、色々な場所へと視点が変わっていくけれど、それが集約していくのが面白い。
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やはり「殺人事件」であることを強調する意味は感じないが、一作目で活躍した三人が出てきたので、二作目より楽しく読めた。ストーリー自体もよく出来てますが、各キャラの人生哲学というか、彼らの生き方も私の好みに合っている。
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事件シリーズ3作品目の海賊島事件ですが、その発端は落日宮という高級サロンで起きた殺人事件。世にも美しい、クリスタルに閉じ込められた死体が鎮座していた…!魔法が存在するファンタジー×ミステリーをここまで自然に書き上げられるのは彼だけだと思う。
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ムガンドゥ一族が統べる島――海賊島。この海賊島に、国際的高級サロン〈落日宮〉で起きた密室殺人事件の容疑者が逃げ込んだ。
ダイキ帝国の魔導艦隊は容疑者の引き渡しを要求するが、ムガンドゥ三世はこれを拒否する。全世界が緊迫する中、ムガンドゥ三世は一人の女を呼ぶ。レーゼ・リスカッセである。
レーゼは戦地調停士EDにある指示をする。それは、〈落日宮〉で起きた密室殺人事件の真相究明であった。
みんな大好き(?)ムガンドゥ三世がメインとして登場する、事件シリーズ三作目。
事件シリーズの中でも特にファンの多い作品ですが、納得です。
まず『殺竜事件』の主人公三人組やムガンドゥ三世、他にも魅力的なキャラクターがたくさん出ていること。前二作に出てきた脇役も出てきます……あ、ムガンドゥ三世もそうか(笑)
今作のミステリ部分はなかなか良かったです。だけど、正直この作品はミステリ以外の話が重要かと。というか、ラストのインパクトがあまりに凄すぎて、ミステリ部分の印象が薄くなりました(苦笑)ただ、このラストこそがこの作品の質を一気に上げているとも言えます。
ますます面白くなる事件シリーズ。次作を読むのが今から楽しみです♪ -
読了。
著者プロフィール
上遠野浩平の作品





