秘密室ボン (講談社ノベルス セA- 9)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 164
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (123ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822900

感想・レビュー・書評

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  • ドイツ生まれの日本育ち、メフィスト翔は「密室の神様」を名乗る老人によって「秘密室」に囚われてしまう。
    脱出する方法はただひとつ、90分以内に「密室YES・NOクイズ」に全問正解すること。
    翔は、秘密室を解く鍵=人生の必勝法を見つけることができるのか?


    ★ひとつ、ってあんまり付けないんですけどね。
    むしろ貴重な一冊ですよね逆の意味で。

    90分間の密室脱出劇。
    それを実体験するためにストップウォッチを用意してなるべく90分かけて読めと言う。
    ハラハラドキドキの内容なら、主人公と同じ時間を体感することで、より一層の緊迫感を楽しめるだろう。
    だがこの内容と文章力で、読者にハラハラしろと言うのは酷である。

    内容は自己満足のマスターベーションでしかない。
    読者を楽しませようというよりは自分が楽しもうという感覚しかないようだ。
    随所に散りばめられた趣向も本人だけが御満悦といったところか(例えば巻末のクイズなど)。

    変化球を投げるのもいい。
    だがそれにはまずストレートを投げられる力がないと。それともまともなモノを書く力がないから、奇妙奇天烈な技で読者を煙にまこうとするのか。

    いずれにしてもこの程度の煙では誰もまかれやしない。僕の読書歴の中で間違いなくワースト10に入る一冊だ。

  •  清流院の得意技だな。
     自己啓発本の小説版、小説といっても軽く書きましたという感じに思えちゃうのはどうなのだろうか。

     自分が悪いか作者の手抜きか果たしてどっち。

     まあ、実際にこのようなことを現実に行えることができればまた面白いかもしれない。

     根本的にIn Theでやめておけばよかったのに。In theの読後をOut ofでつぶされた感じだった。

  • なにこれひどい

  • (あらすじ)アマゾンより引用
    講談社ノベルス創刊20周年記念 特別書き下ろし作品
    ドイツ生まれの日本育ち――メフィスト翔は
    「密室の神様」を名乗る老人によって突如「秘密室」に囚われてしまう。
    90分で無くなる室内の酸素、そして仕かけられた「密室ボム」。
    脱出する方法はただ1つ、「密室YES・NOクイズ」に全問正解すること!
    メフィスト翔は、たった90分で秘密室を解く鍵=人生の必勝法を見つけられるか?

    **************

    最後まで面白くならないので読むのにてこずった。
    最初の段階で設定が「非現実」だったから
    ネタバレしても「ああそう…」としか思えなかった。
    密室YES/NOに関しても、どっちでも正しいような
    こじつけのような問題に解答で納得できなかった。
    「小説内で正解なんだからそうなんでしょ」って思って
    深く考える気にならないというか…

    ダジャレとかは作者のドヤ顔が浮かんでイラつく(笑)

    前にこの作者の作品を読んだと時も苦手だな~と感じたのに
    また手を出した私が悪かった(´・ω・`)もう読まない。

  • 新しいけれど…読み返したいとは思わない

  • とりあえず90分で読むべし。
    始まりはベトベンの『運命』で。

    面白いか?と聞かれたら
    『とりあえず時間潰しにはなった』と言う程度のモノ

  • まず、読む前にストップウォッチを用意します。
    カウントダウン式だと一層良いです。
    後寝る90分前に部屋を暗くして、読んでね。

    という注文の多い密室本。正直にやった自分を褒めます。

    とは言え、何かのオマケみたいな本。どう読もうが評価変わらないと思う。

    ちなみにぺんぎんさんちゃんは投げたそうです。

    正直趣味分しか感じません。清涼院ファンが読めばいいよ。
    多分涙が止まらないよ。

  • 意味分からんし変な話だけど面白い。

  • 企画としては面白い。
    作者オススメの寝る前に読むという読み方をするには内容が難しい。

  • リアルタイムで読むといいのか……ちなみに私は、指定の時間の半分以下で読んでしまいましたが(笑)。ただし、「歴代メフィスト賞作家クイズ」はしばし考え込んだかも。
    相変わらずめちゃめちゃなところは楽しいけれど(そもそも主人公が「メフィスト翔」てので笑える)、収まり具合はどうかなあ。まああくまでも「個人としての」感想なんだけれど。密室に対するこだわりはすごく窺えたけれどね。

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著者プロフィール

一九九六年、『コズミック』で第二回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。以後、小説だけでなく、ビジネス書、ノンフィクション、英語学習指南書など著作多数。小説執筆の息抜きとして始めた英語学習にハマり、独自のメソッドでTOEIC(現TOEIC L&R)テスト満点を五回達成。二〇〇九年から二〇一七年まで主宰していた「社会人英語部」では、のべ六五人の部員をTOEICスコア平均九〇〇点台にまで導く。日本人作家の小説を英訳して世界中の電子書店で販売しており、著者、英訳者、編集者として手がけた英語作品は一〇〇を超える。作家としての近著に『感涙ストーリーで一気に覚える英単語3000』(明日香出版社)、『きみと行く 満天の星の彼方へ』(リチェンジ)などがある。

「2020年 『三日坊主でも英語は伸びる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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