おれたちはブルースしか歌わない (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 12
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822917

感想・レビュー・書評

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  • 大したことなかった

  • 言葉や風俗は古臭いですが、構成はなかなか緻密です。静岡の古い武家屋敷で起こる幽霊騒動や、自殺にみせかけた他殺、密室、そして一見関係なさそうな被害者を繋ぐミッシング・リンク…魅力的な謎ばかりです。
    序盤は蛇足が多く脱線ばかりでイライラしましたが、中盤からは展開が加速し一気読みでした。真相は意外で思わず膝を打ちました。
    作者には珍しい青春ミステリで、読者挑戦物の隠れた名作だと思います。

  • 西村京太郎には珍しい青春小説とのこと。

    バンドメンバが主人公ということで栗本薫の小説と対比させながら読んだ。

    犯人が身内かもしれないというあたりから,本格的な推理小説であることがわかった。

    実は,主人公が思ったのと同じ犯人だと思ってしまった自分が恥ずかしいというか,西村京太郎のよい読書だということがわかった。

  • 西村京太郎=十津川警部とばかり思っていましたが・・・
    二十数年前の作品になると思われるこの作品、軽く衝撃。
    内容がとても濃く、若さ溢れるものでした。
    「ザ・ダックスフント」のリーダー寺島喜一郎とその仲間の作品である「シンデレラの罠」という楽曲が静岡のラジオ番組でヒットチャートに上がっている事を知り、盗作した犯人探しと同時に寺島の自宅前で起こった殺人事件、そしてその夜に庭先に現れた1匹のダックスフント。これらが絡まり合いながらさらに事件が起こっていく。(それにしても・・・当時はダックスフントが珍しい犬だったようだ。)謎解きは意外な結果となる。

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著者プロフィール

1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞を受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞を受賞。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリーで活躍。

「2023年 『一千万人誘拐計画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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