倒錯の帰結 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 66
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822948

感想・レビュー・書評

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  • 倒錯三部作完結篇。首吊り島(これはほぼ獄門島みたいな話)、監禁者(ミザリーみたいな話)がそれぞれ前後から始まり、真ん中に倒錯の帰結が袋とじされている。
    首吊り島は結構よくできていると感じ、密室物としてスリリングでよかったが、監禁者はいつもの叙述にもキレがなく、袋とじに至っては、かなり残念な感じだった。
    倒錯のロンドと倒錯の死角に出てきた、トンデモない登場人物が揃うオールスター感はあるが、両方読んでいると本編の仕掛けはほぼ網羅されてしまい、盛り上がりに欠ける。

  • 結末にびっくり感がなくて少し消化不良。

  • うーん、倒錯三部作の最終作なんだけど……

    薄いなぁ
    仕組みは面白いが本の仕掛け(メビウスの輪のように終わらない)に凝りすぎてて肝心のミステリとしての味付けが弱い。

    そしてどっちから読むか多分全員が悩むでしょう(笑)。

    袋閉じの内容もうーん…
    思いついたらやりたくなっちゃうのは分かるけど、作家の家族とか気にしないからなぁ…
    内輪ネタ感が否めない
    内容で勝負してほしかった

  • 偶然「首吊り島」から読んだけど、正解で良かった…。
    この両側開きで読める、っていう試みがさすが。
    折原さんのは最初から叙述ありきで読んでかかってしまう。
    新津きよみさんって奥さんなんだ…。

  • 結局何だったのか分からない話だったんだが、文章が読み難くて読み返す気にもなれなかった。構成も読み難い。普通に書けばいいのに・・・

  • 2001年番週刊文春ミステリーベスト2位、本格ミステリベスト9位。久々の折原一。表紙から読むのと、反対側から読むのと斬新ではあるけど、結末がすっきりしない。メビウスの輪的に続くってこと?こういう難しいのはダメだ。

  • 『倒錯』シリーズの完結編。新津きよみが折原一の妻であることを知らないと面白さ半減。知らない人はいないですよね? 『首吊り島』という作中作、けっこうおもしろい密室ものです。前からも後ろからも読めて、ハッピーな読書体験でした。『倒錯』シリーズって、究極の自虐ネタって思うのですが、どんなもんでしょう?

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  • 最初に読んだ折原作品<br>
    読後すごい脳がぐるぐるした

  • 後ろから前でも。どちらから読んでもいいらしい。袋とじつき。横溝正史の『獄門島』をおもいだす。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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