- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061822979
感想・レビュー・書評
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けっこう癖はあるかもしれないけれど、視覚的なものをイメージして雰囲気にはまれれば楽しめる作品。少しとっかかりにくい印象もあったけれど、ラストのあたりはかなり好き。ただ、帯の賛辞は大げさに思えて仕方がないなあ。
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第27回メフィスト賞受賞作。
1979年のニューヨークを舞台に、1本のフィルムの謎を解き明かす・・・
ただ、ひたすら謎に迫っていくだけで、特に大きな盛り上がりもなく、物語は展開する。
日本人作家が書いているが、登場人物は全て外国人。
この手の作品は違和感を感じるのだけれど、作者自体がニューヨークに在住しているせいか、本物の海外作品を読んでいるような錯覚に陥るほど、ストーリー構成も日本の小説にはない新しい形。
すべて、一人称で描かれているのが、最大の謎解きのポイントらしいが、あまりにも倒錯が多く、専門的な用語も多いので、ちょっと理解に苦しむ・・・ -
2004年1月12日読了
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騙し絵がある。<br>じっと見ていると、全然違うものが出てくる。美女だと思っていたのが老婆だったり、階段がループしていたり、白い鳥が黒い鳥になっていたり・・・。そんな騙し絵ありますよね?<br>部屋に飾ってたら、きっと気分が滅入って鬱になってしまうでしょうwww<br><br>
この本を始めて読んだ時、何が面白いかわからなかった。ちょっと理由があって本を手に入れられない環境にあったので、ちょっとのタイムラグと共に二回、三回と読む度に何故か解釈が変わった・・・。うううう、騙し絵みたいだ。<br><br>面白いかって?いや〜、どうだろう?面白くは無いかもw -
帯に釣られて読んだら、とてつもない駄作だった。メフィスト賞の選考基準を疑った。散乱する英語のルビ、主人公の独りよがりの心理描写、やたらに改行され、表現が統一されていない。これはミステリ以前の問題だ。ラストは意外性を狙ったのだろうが、そのための伏線に心当たりがない。真相にインパクトもなく、無駄な時間を過ごしてしまった。
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途中からはそれなりに引き込まれたが、最初のうちは途中で止めてしまおうかと思ったくらいだ。トリックも、作者の中では纏められているのだろうけど。作品の雰囲気を重視したあまり、読者にはかなり説明不足のまま終わってしまっている感じ。