九十九十九 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 773
レビュー : 113
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823068

作品紹介・あらすじ

「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」。聖書/『創世記』/『ヨハネの黙示録』の見立て連続殺人を主旋律に、神/「清涼院流水」の喇叭が吹き荒れる舞台で踊りつづける超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅が圧倒的文圧で語られる。"世紀の傑作"はついに王太郎の手によって書かれてしまった!「ハァレルゥヤ」。

感想・レビュー・書評

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  • 凄い。そう思うが面白くは無い。
    途中からグダグダしていく。
    ウロボロスの時も思ったが、入れ子構造のわけわからねーぜなんてのに付き合っているほど心が欲しているわけではない。
    時間に余裕があって論理を愉しみたい人だけが味わえばよい。そんな風に感じてしまう。
    俺はもっとサクサクと栄養素を受け取りたいのだ。
    そもそも見立てをじっくりと考え込む余裕なんてないし。
    言ってしまえばスルメなんだ。
    もし、俺が年をとっていろんなものをほげーとか言いながら考え込みたいときには読んでもいいかもしれないけど……という作品だと思う。そもそも舞城の死生観とは肌があわねーし。文章的なそれこそ会話文とかなるほどって思うけど、やっぱりゼロ年代っぽい香りがしてもう古くなっているななんてぼーっと考えてみたり、やっぱ中二的発想じゃね。みたいなことを裏読みしそうになりながら、作者は医者か教師なんじゃねとか推測してみて、いやいや、実は聖職者だったりしたら面白いかも。太田さん殺されて大変だ。てな纏らない感想もあり?

  • もういいかな舞城王太郎。
    おなか一杯です。はやくも白旗です。
    やっぱ若い人向け、ミステリファン向けですな、こういう仕掛けはもういいや;;

  • 2008/05/01
    清涼院流水作品のトリビュートもの。元の小説を読んだらもっと楽しいかもしれない。
    なんだか駄洒落の嵐。「美しすぎて人を失神させてしまう」ってちょっと主人公ww笑
    舞城王太郎の作品は理解しようと努力しないことに決めているので、わかんないところは意識せず読みました。
    それでも、この作品がどれだけトチ狂ってる(いい意味で)かはわかる。うん、舞城王太郎は大丈夫なのか?
    驚きと賞賛と罵倒の意味を込めて「この本キモッ」と言いたい。

  • 10年ぶりに再読。
    圧倒的なスピード感は、やはり初期の作品だからこそ。こじつけにこじつけを重ねた見立てのメタメタストーリー。九十九十九=αΩαΩαというのは、根拠自体も間違ってるこじつけであって、読者がよく知らないことなら分からないだろうという、もはや隠し球のような表現で笑った。
    しかし、ムンクの「アルファとオメガ」という一連の作品を見ていくと、キリスト教的観念で、α=始まり、Ω=終わりと考えられる。そうなると九十九十九=始まりの終わりの始まりの終わりの始まりで、二度世界が終わり再び開かれるのだといえる。そうであるならば、この章構成も確かに九十九十九であるといえるのではないか。

  • あんまりグロかったので大分とばしてよくわからないまま終わってしまった。

    舞城王太郎作品は三冊目だけれど、最初に読んだ淵の王が一番好き。
    よくわからない読後感も、わからないのにものすごくうまいと思わされるのもこの人だけだと思う。私の知る限りでは。

    ピエールマッコルランの流れをくむ実験文学集団にはいってそう。言葉汚いしね。

  • 清涼院流水作品読んだことないし、ほぼ意味不明。
    舞城作品ではおなじみの感想。
    連作短編集のようにも読める。

  • 清涼院流水関連には、もうあまり近寄らないほうがいいかもしれない。自分の中の何かがそう訴えている…。

    清涼院流水のJDCシリーズに出てくる、九十九十九というキャラクターが主人公です。JDCシリーズと言いっつ、コズミックとジョーカーという最低限のものしか読んだこと無いんだけれど、「材料が揃えばすべてが分かってしまうというメタ探偵」であり、「美しすぎて素顔を見るとみんな失神する」っていう非常識の塊みたいな探偵。

    で、
    この小説は、そんな九十九十九の半生、が書かれた小説、が九十九十九のもとに毎回送られてきて、その回ごとに九十九十九の置かれている設定が違って、ていう、書いてるだけでメタメタ頭痛が痛い感じの本なんですが。


    ところどころにね、九十九十九の悲しみとかね、人を愛したい気持ちとか、自分の真実を知りたい、逃げ出したい、そんな葛藤とかね、面白みがないわけじゃないんだけれど。でも、ジョーカーとコズミックの九十九十九と、この九十九十九が私の中で噛み合わなくて、じゃあ九十九十九って何なの、みたいなそういう迷宮から抜けられなくなってね、もうだめだ。

    ああ、もうだめだ。
    なんとなくでしか掴めなかった。

  • くるくるするようなお話でした。

  • ぶっとびすぎてて逆に面白かった

  • 日常じぶんが何にリアルを感じて,何に感覚が刺激されて,どういうふうに感情が沸くのか,そういう無意識の部分をむき出しにして ほらって 見せつけられながら,これでもかっ!これでもかっ!って畳み掛けられるストーリー展開にへとへとになった.なんだろう,文字を読む以外の部分もものすごく使った気がする.

  • 「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」
    ああああああああああああああああ!




    清涼院流水「JDCシリーズ」トリュビュート、『九十九十九』。旧約聖書、ヨハネ黙示録による見立て。見立てによる見立て。マトリョーシカのような章立てで全体が構想されている。正直、これがオリジナルじゃないかって疑う位、舞城色が色濃い。もうメタもメタ。
    仮に、もし、三つ子が生まれたら、その名前を≪寛大≫≪誠実≫≪正直≫という名前を付けようと本気で考えている。嘘。




    アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が、世々限りなく私達の神にありますように、アーメン……、

  • たしか、高校一年生のときに読んだ。この作品が初舞城だったが、メタものに慣れていなかった当時のうぶな私は、頭がおかしくなるかと思った。そのくらい衝撃的だった。
    再読したらどうだろうか。

  • JDCシリーズも清流院流水も知らずに読む。
    知ってから読むと面白さも段違いなんだろうか……と思いつつ、手を出さないまま7年が経過。

    実は佐藤友哉を読むきっかけは本書でした。
    メフィスト賞界隈の人たちって仲いいんでしょうか。

    世の中には「推理小説を読みながら自分も推理する」という楽しみ方も存在するようですが、舞城作品はまず無理だろうなー。

    頼むからもう勘弁してくれと言いたくなる程の大量死。
    何層にも重なる入れ子また入れ子に頭ぐらんぐらん。
    こんなに訳わかんないのに最後はちょっとイイ話っぽくまとまってるし。
    そしてそれこそが舞城王太郎の醍醐味であると信じています。

    聖書、創世記、ヨハネ黙示録の見立てがたまらん。

  • 元ネタを知らずにこれだけ読んだ。句読点少なく、弾丸の様に文字が羅列するが、奇妙なスピード感でぐいぐい読ませる。グロいのに何故か強烈に切なく、陶酔感すら覚え、そして世界の構造は複雑。一読の価値アリ。

  • あまりにも美しさに、素顔を見せるだけで
    相手を失神させてしまう探偵神つくもじゅうく。
    その生涯のあらゆる障害を乗り越える自伝的小説。
    「魔」の「異常」の「王」の「太郎」が
    流水をリスペクトした
    JDCトリビュートのひとつ。
    ある種の故障といっていい作品。
    これぞ「魔」「異常」心理学。
    メタメタすぎる。メタのメタというか、
    「匣の中の失楽」以上のマトリョーシカ。
    「匣の中の失楽」以上の「異常」。

    一度読んでみてください。
    この暴力世界へようこそ。
    この最速世界へようこそ。
    この自由世界へようこそ。

    「ハァレルゥヤ!」

  • うーんさっぱり分かりません。清涼院世界は鬼門だなあ。

  • 面白いけど、この作者の他の著書は二度と読まないだろうなぁ。
    読み進めるには文体が鬱陶しい。でもそれを補ってあまりある九十九十九の魅力。

  • 「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」。聖書/『創世記』/『ヨハネの黙示録』の見立て連続殺人を主旋律に、神/「清涼院流水」の喇叭が吹き荒れる舞台で踊りつづける超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅が圧倒的文圧で語られる。“世紀の傑作”はついに王太郎の手によって書かれてしまった!「ハァレルゥヤ」。

  • 21世紀の「匣の中の失楽」なんてたとえをしたら怒られるだろうか、笑われるだろうか。
    ぼくは中学のときこの本で舞城初体験して、ぶっとばされて、ずっとこんな本ばかり探してた。
    「煙か土か食い物」やその続編読んで失望して、「みんな元気」でちょい見直して、別の作家も漁って、上記の「匣」に出逢って、渇望は終わった。
    「似ている」なんて言葉ではなく、メタフィクションと青春ミステリの複合という安易なジャンル的特徴を通じてでもなく、この二つに通底する低音(なんか気取った表現だな)を感じる。
    この感覚、この感覚が好き。

  • 読ませる力はホントにあるんだが、ぶっ飛び過ぎててこわいよ
    ただ、九十九十九の失神させる理由や、三位一体の解釈はとても面白かった。 

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著者プロフィール

1973年福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞してデビュー。2003年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。他の著書に『熊の場所』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『キミトピア』など。

「2014年 『コールド・スナップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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