九十九十九 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 775
レビュー : 113
  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823068

感想・レビュー・書評

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  • 10年ぶりに再読。
    圧倒的なスピード感は、やはり初期の作品だからこそ。こじつけにこじつけを重ねた見立てのメタメタストーリー。九十九十九=αΩαΩαというのは、根拠自体も間違ってるこじつけであって、読者がよく知らないことなら分からないだろうという、もはや隠し球のような表現で笑った。
    しかし、ムンクの「アルファとオメガ」という一連の作品を見ていくと、キリスト教的観念で、α=始まり、Ω=終わりと考えられる。そうなると九十九十九=始まりの終わりの始まりの終わりの始まりで、二度世界が終わり再び開かれるのだといえる。そうであるならば、この章構成も確かに九十九十九であるといえるのではないか。

  • くるくるするようなお話でした。

  • 「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」
    ああああああああああああああああ!




    清涼院流水「JDCシリーズ」トリュビュート、『九十九十九』。旧約聖書、ヨハネ黙示録による見立て。見立てによる見立て。マトリョーシカのような章立てで全体が構想されている。正直、これがオリジナルじゃないかって疑う位、舞城色が色濃い。もうメタもメタ。
    仮に、もし、三つ子が生まれたら、その名前を≪寛大≫≪誠実≫≪正直≫という名前を付けようと本気で考えている。嘘。




    アーメン。賛美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、威力が、世々限りなく私達の神にありますように、アーメン……、

  • たしか、高校一年生のときに読んだ。この作品が初舞城だったが、メタものに慣れていなかった当時のうぶな私は、頭がおかしくなるかと思った。そのくらい衝撃的だった。
    再読したらどうだろうか。

  • JDCシリーズも清流院流水も知らずに読む。
    知ってから読むと面白さも段違いなんだろうか……と思いつつ、手を出さないまま7年が経過。

    実は佐藤友哉を読むきっかけは本書でした。
    メフィスト賞界隈の人たちって仲いいんでしょうか。

    世の中には「推理小説を読みながら自分も推理する」という楽しみ方も存在するようですが、舞城作品はまず無理だろうなー。

    頼むからもう勘弁してくれと言いたくなる程の大量死。
    何層にも重なる入れ子また入れ子に頭ぐらんぐらん。
    こんなに訳わかんないのに最後はちょっとイイ話っぽくまとまってるし。
    そしてそれこそが舞城王太郎の醍醐味であると信じています。

    聖書、創世記、ヨハネ黙示録の見立てがたまらん。

  • 舞城の書くミステリは他のそれと違い、結末よりもそこに辿り着く過程を何より大事にしている。

    だから恐らくネタバレされてもミステリなのに全く苦になることなく読める。

    今作も愛について、取り分け家族愛について真摯にひた向きに書いている。

    パラレルワールドなんていうSF気味の展開ながらもそこで家族を守る事に名探偵九十九十九は難事件よりも頭を悩ます。

    JDCシリーズであるがシリーズを知らなくとも当然難なく読めるが、本作は舞城作品の中でもエログロ描写が際立っているので苦手な方は避けた方が無難かと思われる。それ以外の方ならかなりオススメの作品だ。

    是非この文章のドライブ感を味わって頂きたい。

  • 初めて読んだ舞城作品。度肝を抜かれた。

  • 読むのに時間がかかった。。。
    頭の中、カオスです。

  • これはすごい。うなぎのぼりに評価が上がって行く作品だと思う、あまりに破天荒な物はその時代では評価されないものなので、10年後20年後がたのしみであります。

  • 初めて読んだときはよく分からなかったけど、3年経って読み返したらいろんなことが見えた。あの人が読者に要求してくる予備知識をちょっとは持てるようになったことの証かも、て思うと嬉しい。九十九十九、すきだ!

  • ページ眺めて奇妙な歌声に惹かれ、それから一気に。中々面白かった。時々滑稽さが混じるのだけども。途中から予感がして、大体オチで合ってるとちょっと嬉しい。清涼院流水のは「コズミック」「JOKER」位しか読んでないんだけど。これは好き嫌い分れそうだ。

  • ぎゃーわけわかんない!でも超おもしろい!
    聖書も清涼院流水もノータッチのあたしには・・・いやでもタッチしてても理解できたかは自信ないけど!
    でも頭ぐしゃぐしゃにされて一話ごとリセットされて、かと思えばまた引っ張り出して来させられたり・・・とにかく混乱が快感でした!あと双子が好きだ。

  • 本当に難しい。
    これ、本当にわけがわからん。
    そんな舞城ワールド。

  • なんじゃこれwwwwwww

  • 舞城、暴走。含んで含んで含んで含んで、入れ子入れ子入れ子入れ子。一歩間違えれば妄想・トンデモになってしまうけれど、舞城にはやはり美しさがある。際どく危険な美。あれだけやって最後にキチンと落とす(納得させる)ところは流石だなあ、と思う。気持ちの良い壊れっぷり。

  • [06.05.23]<t市

  • 一章は二章に含まれていて、その二章は三章に含まれていて・・・とロシアの何とか人形のような全体構成。めまぐるしく変わる展開に混乱するけど、ドキドキ感は失っていないし、九十九十九の妖しい魅力にも引き込まれる

  • もう1回読まないとよく理解できなかったけど、正直もう読むのはしんどい。おもしろかったけど。

  • 圧倒された。

  • 読んでる間は頭がグルグルです。
    でもこれって究極の愛の物語ですよね。

著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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