ST青の調査ファイル: 警視庁科学特捜班 (講談社ノベルス コC- 14)

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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823075

感想・レビュー・書評

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    作者は 毎巻 本文内でメンバーを簡単に紹介する。これはシリーズとしてのっけから読まなくても その巻=途中から読んでも作品を面白くする為の今敏センセーの工夫だ。そしてその書き方が,僕らの様にシリーズを最初から読んで来ている読者たちにとっても全然くどくなく,むしろ記憶力の薄れてきている僕などにとっては誠にありがたき事なのである。

    物語の謎が解き明かされる少し前の混沌とした状況描写から,僕は,往年の島田荘司の世界を彷彿とさせる雰囲気を感じた。もちろん今敏センセーはそういう意図を持ってこの作品を描いたのではないと思うが,まあ ある種の面白いミステリーというのはこの様に自然と似た雰囲気になって来るのかもしれないなあ。多分僕以外はこんなことは思わないだろうけど。すまんこってす。すごすご。

  • 心霊テレビ番組の収録中、スタッフが首を骨折して死亡した。
    密室での出来事は事故死と処理されかけたが、警視庁科学特捜班は殺人の可能性を追う。
    スタッフ間の反目、霊能者、タレントらの人間関係が入り組む事件の真相は――。
    警察小説の名手が放つ、ST文書担当の青山翔が活躍する「色」シリーズ第1弾!

  • ドラマを少しだけ見てからの初今野敏作品・初STシリーズ。
    思っていたよりもあっさりしていました。
    MDが主流の時代にできた作品だからかもしれませんが心霊現象のオチも想像しやすく、
    STのメンバーがもつ超人的な能力もごく自然に披露され、
    事件がサクサク解決するのを百合根その他の面々がこりゃ驚きと褒め称える感じ。
    STメンバーの心情はあまり描写されず、多くが百合根の推測として示されています。
    特にこの事件を通してSTメンバーが成長したとか大きな心の動きがあったとかいう訳ではなく(彼らはいたって平常運転)、
    百合根の社会人スキルが向上したぐらいかと。
    検証作業などで捜査関係者の心を開く場面はありましたが、あくまで彼らとしては仕事の一環として普通にやっていることな訳で
    凡人は能力が無い故にただそれを尊敬しなければいけないのかというひねくれた感想を持ってしまいました。
    とはいえこのとってもすごいキャラを実写化したい・演じたいという人がいるのは納得だと思います。

  • 心霊スポットをレポートする番組の撮影中に、スタッフが怪死した。
    捜査一課の検死官 川那部警視が事故死と判断する中、STのメンバーは捜査を続ける。

    珍しく積極的に動く青山さんを楽しみ、STを敵視する川那部警視に大人げないなと反感を持ち、心霊現象を科学的に見るとこうなるのか、犯人は誰?と最後まで楽しく読めました。

    事件ではなく、それぞれの専門分野の視点で事実と人を見て解決して行くSTメンバーが魅力的です。

  • STの設定(人物像も含めて)自体はかなりぶっ飛んでて『んなアホな』てな具合だけど
    事故か事件か判断するくだりなどリアルな部分も多くて楽しく読めた。
    捜査される側に感情移入して読んでたかも。どっちかというと。
    青山さんのやる気スイッチがどこで入るか判らないところも面白い。

    それはそうと
    あたしの脳内では青山さんが三ツ矢雄二さんの声で喋ってるんだけど
    どうしたものか。

  • たぶん青山メインの話なんだけど、あんまそんなかんじはしなかったなー。
    どっちかっていうと、戸川とか千葉がメインのように感じました。
    でも、みくは青山好きなんで、いつも以上に出てきてくれて嬉しいですけどね。
    今回もおもしろかったー(^^)
    STメンバーは期待を裏切りません。

  • 心霊スポットをレポートする番組の撮影中に、スタッフが怪死した。警視庁科学特捜班のプロファイリング担当・青山翔は、捜査官たちの冷たい視線をよそに、なぜか心霊現象と霊能者に関心を示す。単純な事故死だという判定をくだした捜査一課のベテラン検死官の論理をSTのメンバーは突き崩すことができるのか。
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  • 久々にSTシリーズ読みました。
    読みやすかったです。テンポよく話が進むのでいいです。
    STのメンバーの活躍が薄かったような気もしますね。
    それが出すぎてなくてちょうどいいのかもしれません。

  • 心霊スポットをレポートする番組の撮影中に、スタッフが怪死した。警視庁科学特捜班のプロファイリング担当・青山翔は、捜査官たちの冷たい視線をよそに、なぜか心霊現象と霊能者に関心を示す。単純な事故死だという判定をくだした捜査一課のベテラン検死官の論理をSTのメンバーは突き崩すことができるのか。
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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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