ロシア幽霊軍艦事件 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 176
感想 : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823518

作品紹介・あらすじ

箱根のホテルに飾られていたという一枚の写真、そこには、芦ノ湖に浮かぶ帝政ロシアの軍艦が写されていた。山中の湖に突如出現した軍艦は、軍人たちを降ろした後、一夜にして消え失せたという。この世ならざる謎に御手洗と石岡が迫る。そこには日本とロシアを結ぶ圧倒的感動の物語が秘められていた。

感想・レビュー・書評

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  • 後書きの内容にびっくり。まったく知らなかった。

  • ロマノフ王朝の歴史について興味が湧く本になってる。
    今日、箱根駅伝の中継で富士屋ホテルが映ったが、そんなに歴史のあるホテルということで行ってみたくなった。

    アナスタシアについても興味深く読めた。
    昨今の遺骨分析結果に対して、深く考察出来るきっかけになるのでよい。

  • アナスタシア関連の話は食傷気味ではあるけど、歴史ミステリーはとても好き。島田さんの本を読むと雑学が増える。ただトリックに少々無理があるような。

  • アナスタシアのことが詳しく知れて面白い。
    軍艦は無理あるなぁと思う。

  • 今回の御手洗潔は、歴史の謎解きミステリーでした。

    実際にいたロシア皇女アナスタシアと名乗る謎の女性。
    そして、箱根の芦ノ湖に浮かぶ幽霊軍艦、
    この二つの謎がある女性の手紙を読んだ御手洗潔によって
    気持ちよく解かれていく感じが、読んでいて楽しかった。

    本を読んでいる途中で、ロシア皇女アナスタシアと名乗るアンナ・アンダーソンについてネットで調べちゃいました。

    本当の話とミステリーが一緒になっていたので、なんだかワクワクしました。

  • 「ロシア幽霊軍艦事件」島田荘司◆芦ノ湖に現れたのはロシアの幽霊軍艦?一枚の写真から御手洗が歴史を引っくり返す!ミステリというよりはロシアの皇女・アナスタシアの伝説の検証が前面に出ている。何事も時代が進めば明らかにされることは増えるのだろうけど、謎は謎のままで良いこともあるかも。

  • 個人的にニコライ2世と何の関係もないわけではないので面白く読めた。島田荘司の想像力が好きになる。
    石岡君のちゃっかりしてる所が可愛い。

  • 史実と空想が混ざり合った奥深いミステリー。
    島田荘司さんの作品を最後まで読んだのはこれが初めて。これからこのシリーズを読み漁ってみようと思った。

    物語は、時代の波に巻き込まれた痛ましい少女の一生。
    自分がこの時代、この日本で居られて本当に良かったと思った。
    自分の意思ではどうすることもない大きなものが彼女に覆いかぶさり、読んでて辛かった。
    革命軍といってもそれが正義とは限らない。ただ、大勢が変わっていくだけ。
    こんなことが本当にあり得るのかよくわからないけれども、でも戦争で辛い目にあっている人は沢山いるし、だからこそ、平和を維持していく意思を持ち続けるべきなんだと感じた。

    心にズンときて、印象に残る作品だと思うけどまた読みたいとは中々思えないな。一回で十分。読めて良かった。

  •  確か、麻耶くんも同じネタで書いてたんじゃなかったっけ? ロシアのアナスタシア皇女ネタ。
     殺人とかそういうのではなく、どっちかっていうと歴史ミステリ。
     世界史の知識も日本史の知識もない高柳にはどこまでが史実か、あとがき(なのかな?)を読むまで判断できなかった。
     面白かったんだか、面白くなかったんだか。
     本を開くまで御手洗シリーズであることにさえ気が付いていなかった。
     とりあえず、石岡君が相変わらず女々しい。(それしかないのかよ。)
     あ、あと。島田荘司、脳味噌好きだねぇ。(どんな表現だ。)御手洗が石岡君捨てたのも(えらい表現の仕方だが、石岡君自身がそう言ってるんだもの)島荘が脳に興味を持ったのが原因じゃないかしらん。

    04.01.13

  • 読みやすくて面白かった。御手洗さんと石岡君で、殺人事件じゃないけど中々スケールの大きな謎。くどいお手紙から芦ノ湖に現れた巨大な軍艦の謎。ニコライ二世一家を襲った惨劇。革命と名誉。アナスタシアにこれでもかと襲い掛かる災難。説得力あるなぁ。しかしこれが真実だとしたら、惨すぎる。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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