空の境界 上 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3004
レビュー : 326
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823617

作品紹介・あらすじ

二年間の昏睡から目覚めた少女・両儀式が記憶喪失と引き換えに手に入れた、あらゆるモノの死を視ることのできる"直死の魔眼"。浮遊する幽霊の群れ。人の死を蒐集する螺旋建築…。この世の存在のすべてを"殺す"、式のナイフに映る数々の怪異。非日常の世界は、日常の世界と溶け合って存在している-。-あの伝説の同人小説の講談社ノベルス化が満を持して成就。

感想・レビュー・書評

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  • 学部生の時,本当によく読んだと言える小説は,本書において他にない。まあ,塾講師の仕事が忙しかったというのが一番の理由ですが,それ以上に個人的に,思春期から青年期への橋渡し的意味合いがあった本だったなあと思います。

  • 型月の世界。
    じわりじわりと味が来ます

  •  今まで読んだ小説の中で一番好きな作品。この作品をきっかけに『奈須きのこ』という作家を知り、自分の中の何かが狂っていったのであった……(いい意味で)。
     自分の口から語るのは憚られるくらい大好きな作品ですので、詳細は書きません。あえて書くなら、一章を読んでも『何か格好いい』とか『雰囲気ええなあ……』とか『俺の厨二センサーよ、鎮まれッ……!』などという症状が現れず、それどころか『日本語でおk』となってしまった方は、残念ながら回れ右。一章に関しては「あえて」読み難さを残した作品ではあるのですが、作品の空気が合わない人にはとことん合わないでしょう(自分などはその最初の一ページで胸を撃ち抜かれた典型ですが)。
     ちなみに文庫サイズで全三巻になったものも発売されていますが、個人的には講談社ノベルスの方が好きでした。何と言っても読み易いです、ええ。

  • 交通事故で死に限りなく近づいたことにより、少女は直死の魔眼(万物の綻びが視える)を手に入れた……。
    中二病といわれてしまえばそうかもしれない、しかしこの作者のすごさは設定の裏付けにある。例えば「死の線」について(生物はどれも不完全だから生まれ変わって完全になりたいという願望がある→生きる意志とは別に、死を望んでいる→死の線が存在)。徹底された設定により、この世界観の中ではおよそ矛盾が生じない。
    式をはじめとする異能者たちと世界のあり方を記した物語だが、おそらく作者が真に伝えたいのは誰もが「拠り所」を必要としているということ。
    独創的な視点で紡がれていく世界観に追いつかず、ページの往復を繰り返すことになるだろう。上手くはまれば、これ以上にない出会いとなるが、合わない人は途中で投げ出すことになる。それでも読みたいというならば是非もない。奈須きのこの世界に挑戦してみるといい。

  • 繋がりが分かりづらいところもあったが、これは私の読解力の問題。
    最初からぐいぐい引き込まれた。

  • 中高生の時に読んで夢中になったが、今は概念的過ぎてきつく感じる(理解が)。

    作品全体の明度が低く落ち着いており、独特の世界観がかっこいい。着物にジャケットは憧れた。
    主人公の記憶が欠落しているのと、時系列ばらばらなので、最後まで緊張感を持って読める。

  • やっぱ奈須きのこって天才やなって。
    読むの三回目くらいやったけど、久々に読み返すとトーコさん言ってること難しくてまだまだ読み込みが足らんなと思う。
    矛盾螺旋はやっぱり最高だ

  • いつ読んでも褪せない。
    出会ったのは発売当初。
    教えてくれた旧友に感謝です、
    その後自分でこの作品を手に取ったかと思うとわからない。

    文体は好みが分かれるのだろうなと思う。
    内容も。
    ジャンルが何かと改めて考えてみると、
    SF?ファンタジー?哲学?
    などひとところにに収まらなさすぎて、なんとも形容しがたい。
    あまりライトノベルを読むことなない自分がこの作品は例外的に読めるのが不思議。
    そして今も。

    当時は「矛盾螺旋」の大掛かりさ、トリック的なものに圧倒され印象が強すぎたのですが、
    改めて読んでみると「痛覚残留」がもう苦しすぎて
    なんでこの章の印象が薄かったのだろうと思うほど。
    おそらくは、当時まだ耐性のなかった自分には描写が耐えられなかったのでしょう。
    今は、藤野の痛みが辛い。

    映画を見て読み返してみるとなるほど、頭で映像を構築しやすいです。
    「俯瞰風景」の戦闘シーンはアニメの方が躍動感があり、
    見ていて楽しかった気がします。
    小説は割とあっさりとしている。
    無駄なものを削ぎ落とした、といった風でもある。

    再読はいつ以来なのだろう。
    正直自分の価値観や見方に影響した作品というのは
    なかなか出会えるものではないと思うが、
    間違いなくこれはその一つに入る作品です。
    自分にとって。

  • 2018/06/20 15:41:56

  • 上下版ので再読。
    文庫版との違いとか、読み比べていないのでどこがどう違うか
    とは、わからないのだけど
    ストーリーと順序、あと映画の映像と声を脳内上映しながらの読書は
    なんどやっても楽しい。
    「殺人考察」は何度か読み返さないとよくわからないものでもあるし
    文体は独特とはあるが、やはり好き
    内容もさながらどうやったらこんな作品を書けるんだろう、、、

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著者プロフィール

ゲームシナリオライター・小説家。ノーツ所属。シナリオを手がけた主なゲームに『月姫』『Fate/stay night』『Fate/hollow ataraxia』など。小説作品には『空の境界』『DDD』『月の珊瑚』などがある。

「2019年 『空の境界 the Garden of sinners(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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