四季 冬 (講談社ノベルス)

  • 講談社 (2004年3月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061823631

みんなの感想まとめ

孤独な天才の物語が描かれ、時間の概念を超越した記憶のシステムが織りなす不思議な清涼感が魅力です。主人公の真賀田四季は、完璧な記憶を持ちながらも、その断片的で不連続な再生によって、読者に理解と混乱を同時...

感想・レビュー・書評

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  • なんか惰性で読んでしまった感があってあまり内容が頭に入ってきてない。なんか勿体無いことしてしまったかな。でも次はオメガ城の惨劇いきたい!

  • 真賀田四季の孤独な100年。
    天才の完璧な記憶のシステムは時間の概念を超越する。
    それが断片的にかつ不連続で再生されるために起こるわかったようでまるでわからない、なのに不思議な清涼感。
    森博嗣・ザ・ワールドとしか言いようがない。

    犀川のことが実は好きだったのに自制していたなんて人間らしいこともするんだね。

  • 天才を書く森さんが天才だよなぁと思いながらの四季シリーズラスト作。最後の伏線回収は特にぞわっとしました。またすべてがFになるから読もうかなぁ。

  • とうとう、4つの季節が過ぎ去った。
    季節が進む度に、真賀田博士が成長するにつれて、現実と仮想空間が混ざり合い、溶け込み、夢と現実が一体化する。
    でも、どちらが現実か、などと決めるのもナンセンス。

    生きること死ぬこと、その区別はどこにあるの?
    自由に思考する、という事を考えさせられる。なんだか、胸が痛む。

    そう、言葉にならない感想しか抱けない。
    この物語、全ての人物が真賀田四季博士が構成する人格なのでは?という疑い。
    私が知っている時から8年が経過していた。
    物語が与えるのは、幻想?それとも…

    四季シリーズを通しての評価は5。
    真賀田博士に魅入られた人々の末路。私はどうなのだろう?才能が認められのは嬉しい、しかし、彼女の前で正気でいられる自信などない。生まれた瞬間に決められた運命、あるのでしょうか?

  • 能力に限界があると考えることに一般的な人間の限界がある、という話が印象的。私にはそれを乗り越えることができるようには思えない。これもまた、限界。そこにマガタ博士の超越、特異性があるように感じた。

  • すべてはFになるで初登場した四季。その物語が終わる。天才の片鱗を少しでも見ることができたが理解はしがたかった。

  • 天才ゆえ孤独になっていく四季。

    四季のこと慕う人は沢山いると思うのですが、対等に寄り添う人となると、四季の場合は難しいです。

    次の話に繋がるみたいなので、次も読んでみます。

  • 百年シリーズがつながった!すごい!!思いのほか近いつながりだった。
    記憶が劣化しないと、観念上は過去と現在は同じものとなり、時間という概念はなくなる。面白い。

  • 難しくてため息が出たけど、好きなシリーズだった。

  • 再読。四季の心の深層に近づくほど、彼女がわからなくなる。孤独は美しい、でも孤独はやはり悲しい。他人に干渉されて自己を形成し生きていく、そこに自由はないのかもしれないけど、その不自由さが安心なのだとわたしは感じる。

    2020.08.31

  • ちょっと散文的に過ぎるかなぁ。
    わかりにくい。

    「秋」がわかりやすかっただけに。

    あ、100年シリーズってのもあるのね。そっち読んだ方がいいの!?

  • 以前のシリーズまで順番をデタラメに読んでいるし、
    それぞれ時間が空いて読んでるから、今回のお話は
    よくわからなかった。
    やっぱり順番にできれば一気に読まなきゃ忘れてしまうなぁ。

  • 百年シリーズを読み終えてから本作を読んだ今回、あぁーなるほどそうだったのか!と腑に落ちる人間関係。

  • 哲学的すぎてわからない・・・。
    森ワールド全開な一冊

  • 三十路も半ばになった四季の内面の物語。
    ストーリーらしいストーリーは一部で、あとは対話というか議論というかだったり幻想世界だったりで、ここはどこ、私は誰でした。
    でも、ラストのシーンは好きです。澄んでいて、きんと冷たくて、でも暖かくて。
    とても『綺麗』でした。
    彼女のこれから、彼女の子供、もっと見ていたかったなあ。

  • なかなか感想を書くのは難しいのだけど…。
    森博嗣感に浸っている。

  • 難解。

    だが、そういう考え方もあるのかと、はっとさせられるので読んでいて楽しい。

    孤独とは
    矛盾が綺麗

    う〜む。難解

  •  非常に難解であるが、良い本を読んだという余韻があり、それを胸に抱いて自分自身の人生を強く歩き出せるような気がする内容だった。

     四季が感じた父の匂い…四季が聞いた犀川創平の声…四季は、創平を「回転は遅いが、指向性が卓越し、客観性が抜群で(自分のように)いろいろな人格を持った、自分とよく似たアーキテクチュアだ」と評した。そう言えば、唯一『すべてがFになる』の第7章の7に、犀川の中の一番計算の速い一番原始的な人格が浮上するシーンがあったが、犀川も四季のように複数の人格を持つのだろうか?、

     四季は、比類ないほど回転の速い頭脳を持っているが、一方でその能力を持て余しているように見える。犀川は、あえて頭脳の回転を抑える人格に意識を支配させることによって、四季が評価するような指向性、客観性を高め、意図的に決断を先送りし、社会に影響を与えない生き方を選択しているようにすら思えた。

     ここに描かれた世界は、私にとって、とても分りにくく、何故、このような筋なのか、このような表現なのか、と疑問がいっぱいだったが、、それは、森先生が執筆を続けるうちに、その文章が、読者に向けられたものだけではなく、ご自身の疑問を登場人物に託したものに変容していったからではないか?と思った。

     しかしながら、読了後の爽快感はなく、続きに自分の人生に接ぎ木して、育てていけそうな気がする読後感が味わえた。

  • 約10年前に読んで以来の再読。

    四季シリーズ4作目。
    私の「10年ぶり再読プロジェクト(SM⇒V⇒四季)」の
    完結編となる一冊。

    さすが完結編。いやースッキリした!
    とはならなかった・・・(笑)

    "子供"から"大人"になった100年後の四季。
    母親としての四季。
    四季視点から見た犀川との会話の記憶再生。
    四季の中にある世界。四季の外にある世界。

    飛び飛びの思考(というか言葉)に、
    なんとかついていこうとはしたが、
    諦めた部分は多々あり、少し寂しかった。。。

  • なんのこっちゃ、再びー。

    春よりも難しかった、未来のお話。
    ところどころ、アニメで観たシーンが書かれていた。
    犀川と四季の会話。あのシーン、素敵だったな。

     真の天才が考えている事なんて、到底凡人には理解できないと思いつつも、四季が犀川に対して抱いているものについては少しわかる気がした。そのちょっとだけわかるっていうところが、ものすごく嬉しく感じたり、微笑ましく思えた。
    そしてなんだろう、またもや抱いてしまう読後の清涼感。さっぱりわからないのに、わからないことが多すぎるのに、何故こんなに清々しいのか。
    私も、真賀田四季に魅入られたのかな。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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