- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061823792
作品紹介・あらすじ
調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の3編。
感想・レビュー・書評
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京極堂シリーズ、初心者ながらこうも短期間に此処までのめりこんでしまいました。
こちらは榎木津探偵を真ん中に据えて本島くんが語ってゆくというストーリー。
仕掛けもデティールも凝ってるけれど何より、キャラクターがたっているので、読んでて痛快。
今更ながら どうしてもっと早く知り合えていなかったのかと残念です。
これからまた、地道にコツコツと深みにはまりましょうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
百鬼夜行シリーズのスピンオフ作品。
榎さんと愉快な下僕たちのシリーズ、百鬼徒然袋の続編。
相変わらず榎さんがめちゃくちゃのやりたい放題で楽しい。このシリーズの語り手は本島某、全然下の名前を憶えない榎さんに毎回適当な名前で呼ばれてるのがいちいち笑える。本編の関くんと同じような被害者ポジだけど、関くんよりはあっけらかんとしていて、なかなかいいキャラ。この人は本編には出てこないんだったっけな…?最後、榎さんからの手紙で本島君の本名が書かれていたくだりにはちょっと感動しちゃった。
京極堂も本編ではあまり見せない悪ノリをみせるし、作者自身が楽しんで書いてるのが伝わってきて読んでるこっちも楽しくなる。また続編出ないかな。 -
榎木津礼次郎の活躍第二弾。
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久々に読み返したくなって読んだのですが、やっぱり痛快というかなんというか。下僕の方々には申し訳ない気がしますが、エノさんの傍若無人っぷりが楽しいです。そしてみんなあのキテレツな魅力にやられて下僕になっていくだな、としみじみ(笑)
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とうとう読み終えてしまった。
京極堂シリーズの探偵、榎木津礼二郎が 中心になって暴れまわる痛快探偵小説。
今回は榎木津を陥れるため下僕の本島、益田が狙われて大騒ぎ。
個人的には益田が狙われる最後の話が好き。
能面には昔から興味があったから、余計面白かった~。 今回も本島さんの名前は好き勝手に呼ばれています。
本名が気なって気になって仕方なかった。
この榎木津シリーズ、まだまだ続くといいなあ。
相変わらずの分厚い本に3篇入ってます。 -
長らく積ん読していたが、多田・村上・京極トリオの『妖怪旅日記』を読んだ後、ようやくひもとく。
多田・村上両氏をモデルにしたコンビが出てくるものと思いきや、多々良くんしか出てこない。
そもそも、本流の分厚いシリーズをまるで読んでいない。アニメ版『魍魎の匣』しか視ていないので、途中で「榎木津って、あのやりたい放題のイケメンか」と気づく始末。
周囲大多数をその他大勢・モブ・雑魚にしてしまう。こんな風に生きてみたいものだねぇ。(酔った時しかああはなれない)。
余談:「雲外鏡」に我がペンネームと同じ名前が出てきて凹んでしまった。 -
本島くんは、下僕の中でも特に下僕気質というか、巻き込まれ型というか、よく比べられるけど、関口くんとは全然違うよねえ。
感情が安定しているもの。
榎さんのすっとんきょうなところと、京極堂の悪のりを楽しむためのスピンオフ。
キャラ萌えな私には嬉しい限りです。 -
京極夏彦の京極堂シリーズに出てくる登場人物を使った
中編集。主に榎木津と彼の薔薇十字探偵社を中心に話が
回っていくためもあり長編ほどシリアスではなく、気軽に
読める痛快娯楽作といった趣。だが塗り込められている妖怪
妖異に関する情報量は半端でなく、さすがといった感じ。
しかしそれにしても榎木津のキャラクターはどんどんと暴走
している気がするな。作者の制御下にない感じすらして
しまう。最後の最後のオチはこの御しがたいキャラクターを
再びコントロール下におこうとする作者のあがきだと見る
のはさすがに行き過ぎだろうか?(笑)。長編は読む順番を
守っているのだが、中編・短編集に関しては細かいことは
言いっこなし、で。
著者プロフィール
京極夏彦の作品






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