- Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061823891
作品紹介・あらすじ
十八年前に暗黒館で起こった殺人と不可思議な人間消失の謎を追ううち、遂に玄児の口から語られる"ダリアの宴"の真実、そして恐るべき浦登家の秘密…。いつ果てるとも知れぬ嵐の中、犯人の狂気はさらなる犠牲者を求め、物語は哀しくも凄絶な破局へと突き進む!構想から完成まで、八年の歳月を費した比類なき巨大建築。ミステリ作家・綾辻行人の全てがここに結実。
感想・レビュー・書評
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ひぃ~やっと読み終わった…。
腕が筋肉痛になるわ! て気分です。
こんな思いで本を読むのは、京極さんのだけかと思ってた…。
下巻に来て、いろいろな事実が分かって話が進んで行ったので、上巻よりも早く読めたかも。
途中でトリックというか、オチ(?)は何となく分かったけど、鹿谷さんとか江南さんがどう絡むのかなぁ、て思ってたの、こうだったのね。
てか、一般的な推理小説を読むような気分で読むと、このオチでいいのかな、て思うけど、まぁいっか。
このページ数を読み終えたという自分に満足。
それにしても鹿谷さんの出番の少なさに笑えてくる。
私はこのシリーズ、彼が探偵役としての主人公だと思ってたんだけど、正直、シリーズが進むにつれて登場率が下がってってるよね。
最後の火事の後に生き残った浦登家の人たちは、その後どうなっちゃったんでしょうね。
火事に巻き込まれた人たちでなく、助かった人たちのその後が知りたい。 -
巻末の中村青司年表から
1939年5月5日 青司誕生。大分県宇佐郡
1958年 上京 T**大学工学部に入学
1962年3月 大学院進学を断念し帰郷
1963年 「青屋敷」および「十角館」を設計、角島に建設
1970年 「黒猫館」設計
1973年 「時計館」(旧館)を設計
1974年 「水車館」を設計
1975年 「迷路館」を設計
1979年 「時計館」(新館)を設計
2004.9.5第1刷 2004.9.27第2刷 図書館 -
結論として、綾辻行人史上最高の作品です。
1番評価されている感じであった十角館の殺人から発行順に読んで、未読残りは二作品あるのですが、読後の感想となります。
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シリーズ7作目。上下巻の、シリーズ史上最長の大作。
江南くんの身に、悲しいことが降りかかる。
中也と呼ばれる建築科の学生である「私」の時点で物語は語られる。友人である玄児始め、謎めいた暗黒館に住む浦登家の人々に纏わる秘密が次々と明らかになっていき、物語はいくつもの伏線が張られ、奥行きが生まれていく。
どんでん返しが多い!!とにかく。何と驚愕したことか!きわめつけは、何と言っても中也の正体だが。
双子の存在感もすごい。
シリーズのキーパーソンである中村青司の原点が始めて描かれた作品。私も何個か推理してみたけど、悉く外れた。
今回はホラーめいた雰囲気もあるし、シリーズでは様々な課題にも挑んでいる。近親相姦、先天的畸形、人食。絶対に映像としては見たくないが、文字のインパクトも相当だった。
登場人物たちのその先が気になった。今後語られますように。そして、不幸続きの江南くんにも素敵な人が見つかり、幸せになりますように…! -
うわあ、好み分かれそう………笑
私は館の空気感とか、登場人物たちのキャラで十分楽しめたし、謎解きも楽しかったけど、いかにも推理小説、みたいなのを好む方には合わないかも、と言われれば頷ける感じの………
ミステリのルールとか細かいこと気にしない、って方にオススメです。
あとはいかにも怪しい雰囲気がお好きな方に。
著者プロフィール
綾辻行人の作品





