禁涙境事件 ”some tragedies of no-tear land”

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 519
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824041

感想・レビュー・書評

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  • 異世界ファンタジーとミステリーが融合した「事件」シリーズ第4巻は、連作短編集仕立て。舞台は、荒野の果てにある非武装地帯のスラム街。過去から現在まで繰り返し起きてきた凄惨な未解決事件を、戦地調停士EDが解決する。

  • 人は一人では生きられず、他者と折り合いをつけながら生きているという至極当然の事実を、著者のデビュー作と似た方式で、しかし異なる角度から“走り抜けて”みせたミステリー。面白かったです!

  • ミステリっぽさは巻を追うごとに薄れているよなあ。それでいてファンタジーとしての風呂敷は広がるばかりで畳まれる気配すらない。あとは『残酷号事件』を残すのみなのだけれど、上遠野浩平にこのシリーズを書き進める意欲があるのかどうかも怪しいという気さえする。ううむ。

  • 今までの事件より全体的に分かりにくい。事件や謎解きそのものも分かりにくいし、EDの過去の描かれ方もなんか中途半端な感じ。最後の方は特に意味が分からないところが多かった。次の作品を読めば少しは分かるのかな?あとエグい描写が多かった…。

  • 今までの上遠野さんの作品とはひと味も二味も違うファンタジーとミステリーを融合させた面白い作品でした。でもその後イラストが変わってしまいましたが残酷号以降買ってないのでそろそろ買わないとです

  • 久々ファンタジーSF
    最初はなんだかわからなかったが、
    事件と事件がだんだんつながっていく。

    しかし、エンディングとしては、
    最初に予想した通りだったので
    裏切られた感はあまりなかった。
    ああ、やっぱり的な感想。
    さらっと軽く読める一冊。

  •  ようやく最新作に辿り着いた。帯の煽り文句は『〈事件シリーズ〉最新作! 仮面の戦地調停士の過去がついに明かされる――!?』
     ……EDの過去はどうでもいいな。EDよりレーゼとかフロスとかは出て来ないのか。
     と、読む前からずれたことを考えていたら、初っ端に少しだけフロスが出てきた。けど、ほんと初めだけ。煽り文句どおり、EDが中心。
     形式は、禁涙境と呼ばれる魔法がほとんど使えない地域で過去に起きた不可解な三つの事件(希望街の妊婦殺害・胎児殺害未遂事件、幸運街の殺人鬼路上死、無用街での有力者の暗殺)とつい最近、禁涙境が残酷号に破壊されてしまった事件を振り返る、というもの。それをまとめて、その裏を読む、と。今までのシリーズとは少し違う形で面白い。
     一作目で一番初めに死んだニーガスアンガーが登場したり、ちっちゃいEDとヒースロゥが登場したり(この頃から既にヒースロゥは化け物じみて強かった)、名前だけムガンドゥ三世が出てきたり、双子の戦地調停士の弟だけ出てきたり。ある意味オールキャスト。ただ、次回作に続くようなキャラクタも出て来てる。
     魔法がつかえない場所で起こった事件(過去三つは)だから、今回は魔法による殺害じゃない。(物理的な)トリックがあったのは一つ目だけで、二つ目、三つ目はそういう謎を楽しむものじゃない。それぞれを合わせて、さらにその禁涙境を作った男が殺された事件もあわせ、裏を引いていた人物がいて、と。
     なんだか色々交錯しててややこしい。一番よく分からなかったのは、EDが何をあんなに怒っていたのかってこと。別に分かる必要もないし、むしろ分かられては困るのかもしれないけど。
    「その人を知りたいなら、その人が何に対し怒っているのかを知れば良い」って、どこかで聞いた台詞を思い出した。
     『ついに明かされる』ってほど明かされてはないよね、EDの過去。昔からヒースロゥと仲良しだってことくらいしか。

    05.01.17

  • EDの事件シリーズも4作目を迎えます。
    今回も禁涙境という「特殊な舞台」でさまざまな事件が起こり、そして「残酷号」という個性的なキャラも登場して、ますます世界が広がっていきます。

    禁涙境の始まりと終わりが1冊にぎゅっとまとまって描かれているので、この巻から読み始めても問題なく楽しめます。

    ヒースとレーゼがもっと活躍するストーリーも読んでみたいですね。

    次巻は残酷号事件。あの残酷号が主役となって物語が進むのですね♪

  • 魔導戦争の隙間にあるその非武装地帯には、見せ掛けと偽りの享楽と笑顔の陰でいつも血塗れの陰惨な事件がつきまとう。積み重ねられし数十年の悲劇の果てに訪れた大破局に、大地は裂け、街は震撼し、人々は喪った夢を想う……そしてすべてが終わったはずの廃墟にやってくる仮面の男がもたらす残酷な真実は、過去への鉄槌か、未来への命綱か――。

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プロフィール

1968年生まれ。
1998年、第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞した『ブギーポップは笑わない』でデビュー。ライトノベルブームの礎を築き、以後、多くの作家に影響を与える。同シリーズは、アニメ化、実写映画化など、多くのメディアミックス展開を果たす。2018年に再アニメ化が発表された。
主な著書に、『殺竜事件』『紫骸城事件』などの「事件」シリーズ、『しずるさんと偏屈な死者たち』などの「しずるさん」シリーズ、『ぼくらは虚空に夜を視る』などの「ナイトウォッチ」シリーズなどがある。

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