セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴

  • 講談社 (2004年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061824119

みんなの感想まとめ

テーマは人間性と優しさであり、物語はシンプルな真相を通じて大人の醜悪さを描いています。純粋な気持ちを持つ少年少女が、大人の世界の現実に触れることで感じる葛藤が印象的です。読者は、特にミステリーを期待し...

感想・レビュー・書評

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  • 純粋にミステリーとして読んだら、物足りないと感じる人はいそうですね。特に島田作品に期待している人は。

    私はこの作品、嫌いじゃない。優しい気持ちになれるから。

  • 2時間ドラマに御手洗潔が出ているような話。セントニコラスの靴である必然性もない。しかし、頭脳以外何も持たない時代の御手洗はやはり魅力的だ。

  • 御手洗潔シリーズの中で好きな作品。
    御手洗の優しい部分が垣間見れた。

    歴史ミステリーではなかったし、ミステリーとしては物足りない。
    しかしその分、小難しくなく、人間性を描くのがメインだったからなのかなぁと納得いった。

    竹越刑事の息巻きっぷりが面白かった。

  • 御手洗シリーズは
    いつも読んだあとスッキリするので好きです。

    小さい女の子に優しいタイプなんだなと
    意外な御手洗でした。

  •  またロシアネタ。島田荘司、好きなのかな。作者自身が言ってるように「占星術~」の直後らしい。つまりはまあ、石岡くんがまだ元気な頃ってことね。
     ロシア皇帝から榎本武揚が貰ったダイヤモンドがたくさんついた靴をめぐる事件。殺人はなく、ダイヤモンドの靴の消失が主な謎。
     いくつか薀蓄が混ぜてあって、そういうのがなければもっと短く終わるんじゃないのか、とか思ってみたり。都市学とか歴史とかさ、勉強にはなったけど。
     島荘にしては会話が軽く思えたのは気のせいか。感覚の違いか、妙なつながりの会話だなぁって箇所もあったけど、いつもより軽い。御手洗と石岡くんの掛け合いとか、普通に面白かった。
     主な謎部分については、流し読みしてしまったのでよく理解してないけど、なんとなく分かる。
     以下空白反転処理、ネタバレ注意。
     「どうしてあの親父が靴と箱を別々に埋めたのか」がよく分からなかったなぁ。「母親を欺く」ため? 本当にただそれだけであんな危険なことするかなぁ。下手したら「娘が帰ってこない」かもしれなかったのに。結局犯人は「空の箱を手に入れたのか」どうかが分からん。で、どうして「娘を帰した」のかも。読み返せってことか。
     ラスト近くで、美紀ちゃんって子供と御手洗と石岡くんで後楽園へ行くシーンが好きです。御手洗が人間に見えたもの(笑)
     それはどうよ、と思った抜粋。
    「御手洗、君は女でも、小さい子なら好きなんだな」
     すると御手洗は、また変なことを言う。
    「ボウフラは可愛いな」
     まだ会話は続くのですが、つまりはまあ成長したら害を成すが小さい頃は可愛い、と。
     女嫌いにも程があるだろう。

    04.12.16

  • まだ石岡君が御手洗さんに口答えする気力があった頃で、今読むとなんだか懐かしい気がします。二人のやりとりが面白くて好き。

  • これだ!これだよ!私が読みたかった御手洗はこれ!
    石岡くんを従えて東京、横浜を疾走する御手洗の姿に久し振りに胸が熱くなった一冊です。
    幼女とボウフラを一緒にするのはやめて下さい、御手洗さんw

  • 111208再読。

    短編集だと思っていたのに長編だった。

    御手洗ファンは今の時期再読をお勧めします!><
    クリスマスの事件なので…。

    これも「数字錠」と同じく子供にやさしい御手洗を見ることができます。っていうか名探偵はみんなそうなのか(cf:火村),こどもの 扱いがウマいwww 
    クリスマスプレゼントももらったことのない美紀ちゃんのために、遊園地に連れて行ってあげたりダイヤの靴を取り返すために奔走したりする姿に胸が打たれます。
    美紀ちゃんがらくだに乗っているシーンで、それを遠目に見ながら彼女の未来のため、謎の解明を決心するのですが、もしかして御手洗の子供時代は不遇だったのかな?と思いました。
    確かおうちは裕福だったみたいですが、家庭的な幸福には縁薄かったのかな…、と。。

    さりげなく美紀ちゃん自作のお話が、読んでいてこちらも心が温かくなりましたww

    クリスマスに、誰かに送るにもいい本のような気がします。
    誰も殺されないし、ね^^

  • 御手洗シリーズ。
    クリスマス前の今の時期にぴったりな本でした。
    珍しく長編でいて人が死にません。ゆえにいつものド派手な猟奇殺人や奇想天外なトリックはなかったけど、若いころの御手洗の弱きを助け強きを挫く性格が色濃く出ていて、あぁそうだ御手洗ってこうだった!と読んでいて嬉しくなりました。石岡君がまだしっかり者の頃で、二人の漫才のようなやりとりが久々に見られて面白かった。まだ御手洗に元気に口答えできてたころの石岡君が懐かしい…。やっぱり石岡君とのコンビがいいなぁ。

  • 御手洗潔シリーズ。
    街がクリスマスの時期に読めて嬉しい。しかし、御手洗さんと石岡君の遣り取りの可愛いこと!ミステリはこうではなくては。

  • 御手洗シリーズ久々に読んだら同棲ホモあからさま過ぎて吃驚した。一緒に住んであまり顔あわさないですよ、食事と散歩の時くらいしか、ってそれ結構あってるし!食事も甲斐甲斐しいよ石岡君!散歩も一々御手洗さん誘ってくるし!事件は引っ張るけどそんな複雑でもない。靴に纏わる背景が壮大でそれはそれで読み応えがあったが、ミステリとしては物足りない。終盤の御手洗が良い人過ぎてまた驚いた。まあ確かに美紀ちゃんはかわいいが、背中押したのは石岡君ですね(笑)。ボウフラまで持ち出してそんなに成人女性が嫌いか・・・。

  • クリスマスムード溢れる御手洗&石岡の冒険(?)譚。
    御手洗の女性と子供に対する認識がよくわかります。
    話自体は歴史的な品物を扱う割には小市民な話ですが、御手洗サンタもいいかな、ってことで。

  • 今の時期にピッタリな気がする一冊。
    殺人も起こらず、ほのぼのした場面も多数あるが、相変わらずの切れ味は存在。
    人の執念・欲望恐るべし。
    瞬間湯沸し器とか笑えました。良い味だしてる!
    御手洗さんの破天荒っぷりと、たじたじしながら頑張る石岡くんが良いコンビで微笑ましい。

  • 大人の醜悪さを味わうことのできる
    大人になんかなりたくないぜ!
    と少年少女に言わせてしまいそうな作品。
    まあ、純情な少女の親は
    どーしようもない体たらくですからね。

    真相そのものはいたってシンプルです。
    意外といえば意外ですけどね。
    でも、それでも見落としがちなことを
    真相に使っているのは…

    しかしこんな短い作品でも
    大きくできる島田作品には驚き。

  • 初めて読みました、島田荘司さんの小説。
    ミステリ小説とあらすじを読んで思っていたのですが、
    そこまでコッテコテのミステリではないなぁという感じ。

    お宝探しって感じかなぁと。
    なので、ホワホワした感じ。(まぁ色んな人間が出てきますけど)
    そして、御手洗潔というシリーズものらしいですね。
    しょっぱなから、「読む順番間違えた~!」と思いました。
    占星術殺人事件というのが御手洗シリーズの第一弾のようです。
    この作品は、その後日の出来事みたいな感じで始まったので。
    まぁ、順番間違ったからといって、特に支障もなく読めましたが。

    結構登場人物の会話のテンポが速くて、
    スラスラ~と読める感じです。
    一瞬雑な会話な気もするけれど、
    御手洗自身がちょっと変な人なので、やり取りも面白かったり。

    変なキャラは好きなので(笑)、なかなか御手洗さんには好感。
    石岡さんもなかなかいい味を出してる感じで。
    沢山御手洗シリーズが出てるのでこれから読んでみようかと。
    まずは「占星術殺人事件」ですね。

  • 久しぶりに読み返してみたシリーズ。
    いつの間にか文庫にもなっていたのですね。
    中古にあったので新書で買いました。

    御手洗がヒーロー…!
    とってもきれいにまとめられていて、推理というより痛快ものっぽい、
    そんな読み方もありだなと思います。
    石岡くんが元気なのもうれしいです。

  • 若い頃の御手洗さんって割と優しい…。

    「ぼくがあの子の父親だったら、(中略)ただの一度だって忘れるものか!」

    発言に思わずホロリ。

    石岡君がまだ元気なので、会話にもかけあい漫才みたいな雰囲気があっていいです。

  • 御手洗潔モノ。「シアルヴィ館のクリスマス」「セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴」の中編2編だが、前者は後者の前振りのようなもの。舞台は占星術の直後くらいで、初期の御手洗&石岡コンビが久しぶりに読める。老婦人が持ち込んだ話から、その裏に隠れていた大事件を見いだす。年々石岡くんが卑屈になっていくのがイヤだったので、昔の感じに読めるのが良かった。

  • すっごいいいはなし!こころがあたたまるーハリウッド・サーティフィケイトのすぐあとに読んだから、優しさが余計身に染みた。やっぱり御手洗はこうでなくちゃね。こころにやさしい本格ミステリです。

  • これは御手洗あっぱれです。クリスマスの時期に読むとさらに良いものです。明るい話です。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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