それでも、警官は微笑う (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824263

感想・レビュー・書評

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  • めっちゃくちゃ面白かった!とりあえず武本さんと潮崎さんのコンビが凄い良い。こういう人達が警官だと良いのに……。他の登場人物も皆個性的で何より良い人で好き。事件の行方も2人の今後も気になる。これは続編読まないと!

  • 潮崎さんの育ちのよさがいいカンジ。ちょっと力の抜けた雰囲気がいいなと思いました。

    ところどころ出てくる有名警察小説(警察ドラマ)で活躍した刑事の名前や警察署名に、「おっ!」っとなりました。途中から、ストーリーそっちのけで『刑事さん探し(またはそれに関する記述探し)』になってしまいました。私は7ヶ所しか見つけられなかったけど、もっとあったかなぁ〜? 読み飛ばしちゃったかな?

    少しずつ気づかれないように日本や人々の生活の中に入り込んできた大きな組織や多くの工作員の存在、彼らの目的には悪意があり、日本にとって好ましくない…知らぬは日本人ばかり…これって恐ろしいことだと思いました。日本は不法滞在や外国人犯罪に対して甘すぎると感じます。小説の中だけではなく、もっと日本が危機感を持って、規制を強めるとか対策をしておかないと取り返しがつかなくなるのでは?と心配になりました。

  • わっはっは、読みやすい警察小説だ。
    ちょっと警察の組織的な部分に言及するには甘い部分もあるんだけど、潮崎を代表にライトノベルをほうふつとさせるようななかなか可愛いキャラたちの雰囲気とマッチしてるじゃないの。いい意味で女性が書いた警察小説だ。そしてなによりデビュー作とは思えない魅力ある文章! センスだよねセンス。よーし、彼女の他の作品も読もう。

    あらすじ:
    キチクとあだ名される武本巡査部長は、警察上部にも伝手を持つ名家出身お坊ちゃん、潮崎警部補とコンビを組まされ密輸拳銃の製造元をたどる。参考人をしょっ引こうと思っていたところに割り込んできた男。その正体は――…。
    浮かび上がる警察組織の問題点。そして男の思い。武本は「初逮捕~!」などと浮かれ、初めは口が達者な年下上司をなんとなく疎ましく思っていたが、事件を追ううちに知識豊富で真っ直なところに心を通わせていく。

    キャラがイイ。そして人間関係の描写がイイ。気になったのは強烈な個性を持った主要登場人物たち誰もがいい人なのが、「みんな同じ」に見えてしまったんだよなあ。嫌いじゃないけれどっ。……そういうの好きだけど!
    密輸方法や渡し方、捜査が困難になっていく様子なんてなかなか凝ってるじゃない。おおお、せっかくつかんだ人間関係なのに、うわあ、証拠発見、と思って楽しかったわ。十分面白いけれど、ラストに近づくに従ってちょっと散漫かな。それと黒幕さんたちのことを掘り下げてもよかったんじゃないかな。そしたらハードになって、軽快に読めなくしまうのかな?
    でもこれだけは確か。続編も楽しみだ!

  • 武本と潮崎、2人のキャラがいい。終わりも完璧なハッピーエンドではないのに、妙な清々しさがある。これは是非とも続編を読まねばという気持ちになる。

  • この前読んだ傑作『ロード&ゴー』の日明さんの処女作。普通の警察小説だなあという第一印象のまま最後まで行ってしまった。でもこういった現場の警官が上層部に疑問を抱きながら犯人を追い詰めるいわゆる“踊る大捜査線”スタイルはどちらかというと新しいんだね。警察小説と言えば高村薫さんの『マークスの山』がまず思い浮かぶけど、あれも途中で挫折したんだった。どうも警察小説とは相性が悪いみたいです。

  • 登場人物が良いです。良いコンビだなあと思う。ストーリーは「すごいこと考えるな」と思いました。

  • デビュー作だけれど、今まで読んだ日明さんの本の中で一番好きかも。語りが3人称なので、癖のある主人公の1人称で進む消防士シリーズよりすっと入れた。
    スケールの大きい話に怖くなる。平和な日本であってほしい。
    登場人物がそれぞれ魅力的。続編も読みます。

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  • 高校の図書館で借りて凄く面白かったので後で買ってこよう。
    文庫も出ているようだが続編がまだ出てないので新書かな……読んだのはハードカバーだったなぁ。

  • それでも、警官は微笑う―――とっても温かくて、嬉しい、もう…いい小説だった。自分の目的に向かって、ただ走っていく。何にも負けない。その力強さがかっこよかった。自分に出来ることは何だろう?考えさせられたし、あたしも、こういう風に真っ直ぐになれたらいいなぁって思った。優しさって何よりも力になるんだね。背中を押すんだね。誰かは必ず見てるんだなぁって感じたよ。後悔は、後で悔やむと書く。ならやってから後悔したほうがいい…。

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