邪魅の雫 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3174
レビュー : 400
  • Amazon.co.jp ・本 (824ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824386

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズが大好きです。
    なんつー読みにくい本だ!と思ってたのに、なんでこんなにハマってんだろ。

    個性的な登場人物たちが魅力的だったのが一番の要因だけれど、京極堂の謎解きには毎回はっとさせられる。
    まったく違う視点からの答えは、確かに世の中には不思議なことなど何もないんだと納得してしまう。

    とにもかくにも、早く新刊をお願いします!薔薇十字探偵ものも好物だけども、本編を!本編の続きを!

  • シリーズで名物ともいえる妖怪についての薀蓄が今回は少なめ。そのせいか、憑き物落としによるカタルシスは若干弱い感じ。が、シリーズものの強みというか、残り数ページで決める人が決めればピシリと締まる。お見事。

  • 8月の最初に姑獲鳥を読んで、ついに邪魅の雫まで読了してしまった!
    どうしよう!楽しみがなくなってしまった!
    夏休みが終わったらいったい僕は何を読んだらいいんだ!!

    最近になって読書をはじめようと思い立ったのだけど、そのとき手に取ったのがこのシリーズで心からよかったと思う!

  • 今回は榎木津も京極堂もかなり後の登場。そして傍若無人じゃない榎木津、人間味溢れる榎木津が見られます。ちょっと寂しいけど…。とにかく登場人物が多くて、関係がややこしく、理解するのが結構大変。あと、各章の冒頭を揃えてあるのがスゴイな、と。

  •  あーもう、なんて嫌な人なんだ!という感想でした。
     再読なのでわかってはいたけど、それでもやっぱり嫌な人です!榎さんはなんであんな人と付き合っていたのか。茜さんと同じくらい嫌いです。
     私は関口くんのファンですが、それでもちょっと切ない気がしました。ある意味純粋な動機。ややこしい理由ではない。きっと私も理解できてしまう。そう思えるからこそ嫌いだと感じました。変な感想ですね。
     さて、嫌な気持ちは次に読もうと思っている「百器徒然袋 風」に吹き飛ばしてもらいます。

  • あいかわらずとてもおもしろい。

  • まさかの榎木津のお見合い話が持ち上がったり、榎木津の元カノが出てきたり…!

    榎木津の話なのにあまり榎木津が出てこないよ(笑)まあ出てきちゃったら分かっちゃうからねぇ。
    それにしても榎木津はなんであの女性を好きなんだろうか。あの人自身のことはあまり出てきてないからどういう人なのかイマイチ分からなかったなぁ。

    あとは青木さんと益田が頑張ったなぁ。青木さんかっこいいなぁ。コケシだなんて想像出来ないよ…!
    ってか敦子と青木さんはどうなってるのさ!

    今回は刑事ものって感じでしたね。過去に出てきた刑事さんが盛りだくさんでしたね。

  • もう大好きです。
    関君の「僕にも言えないのかい」
    で2人の信頼関係(?)を垣間見ました。

  • 自分の質量と世界の質量。
    これは言うまでもなく
    世界の質量が勝る。

    世界と言う広大な物に対し
    個人はあまりに矮小な物だが、
    僕はどうだろう。

    どんな本を読んでも
    どんな話を聞いても
    どんな映画を観ても
    僕は僕というフィルター越しでしか
    世界を感じることが出来ない。

    つまりどんなに広大な世界も
    僕からすれば、
    僕フィルターを通した
    「僕の世界」と言うことになる。

    そこで僕は、
    「言うまでもない」世界と僕の関係性を見失う。

    そんなあなたに「邪魅の雫」

    京極堂の騙りが
    読む人の世界と個人の関係を整える。
    今まで以上に
    憑き物落しの作法が理解し易い作品。

    そして、もう一つのテーマは
    「ばかやろう」
    登場人物の莫迦さに苛々してると
    自分の莫迦さに気付かされるよ。

  • じゃみのしずく
    毒殺魔

    榎木津氏の異性関係の話なのに、本人が殆ど出て来ない。榎木津氏に懸想している私としては、妬いたらいいのかがっかりしたらいいのか… 仕方ないので真剣に事件の推理をしましたら。京極が出て来なくても殆ど解決できていました。この作品が特にそう狙って描かれているだけかもしれませんが、つまり、推理小説として理想的な形だということで。
    まあそんなことはどうでもよくて、もっと榎木津氏を出してください。

著者プロフィール

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)
1963年、北海道小樽市生まれ。小説家としてだけでなく、世界妖怪協会・世界妖怪会議評議員(肝煎)など妖怪研究家であり、他にも装幀家、アートディレクター、俳優など様々な顔を持つ。
広告代理店を経てデザイン会社を設立。1994年、そこで暇つぶしに書いた『姑獲鳥の夏』を講談社に送ったところ極めて評価を受け、同年、即出版・デビューに至る。瞬く間に執筆依頼が殺到する人気作家に上り詰めた。
1996年に『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、1997年『嗤う伊右衛門』で第25回泉鏡花文学賞、2002年『覘き小平次』で第16回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、2011年『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞など、数多くの受賞歴がある。
代表作に「百鬼夜行シリーズ」「巷説百物語シリーズ」「豆腐小僧シリーズ」など。

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