QED ~ventus~ 熊野の残照 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824409

感想・レビュー・書評

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  • 熊野への学薬旅行に参加する薬剤師で同地出身の神山禮子視点から進む話でした。
    物騒な事件は無く、タタルは相変わらずの怒涛の蘊蓄でしたが主人公が神山禮子なのでタタルの描写がものすごく怪しい人物扱いでした。知らない人から見たらそうですよね。

  • やってきました和歌山県。今回も始まりました、 
薀蓄旅行Ventusシリーズ。 
今回から新キャラ神山禮子が登場、というか彼女の視点で物語が進行します。 

熊野といえば、熊野古道。勿論、神社参拝のためのミチですが、ちゃんとした順序があるの、知ってました

  • このサブタイトルが付くシリーズは
    事件が起きないシリーズだそうで(!)
    なので珍しい、タタルたちメイン視点ではありません。

    ただし、まったく殺人は起きないわけではないです。
    一応過去軸の方で殺人は起きています。
    ただそれが悪かったか?というとそうとは絶対に
    断言のできないものとなっています。

    その視点の女性はあるトラウマを抱えた子。
    そして熊野にも縁があったりするのです。

    タタルのためになるであろう(?)お話の後
    最後に思わぬ一撃が来ます。
    そう、なんとなく彼は察していたのでしょうね。

    ただし、この作品、胸糞注意。

  • タタルという男の設定が無理すぎる AIですか

  • 熊野三山、熊野古道には興味があり是非行ってみたいと思わせる内容。伝承系の話については、いつも通り難解。ミステリー部分は正直短編一本分の内容と仕掛けだが、伝承パートとのリンクが綺麗に決まっている。
    ventusはどう違うのかは分からなかった

  • 読み終わると、今では多くの日本人が
    あまり感じることはなくなった
    「イエ」「ムラ」思想に思いをはせる。

    勝ち組だの負け組みだの、
    婚活だの恋活だの妊活だの終活だの、
    昨今の社会諸問題(?)からは個人生活様式の多様化
    で一体普通の人生様式の「正解」、いやもしかしたら
    どれが「当たり」なのか?と
    老若男女混迷している様子。

    しかし、つい50年ほど前、あるいは
    100、300、500、1000年前と考えると、
    個人の人生が個人の自由の選択にゆだねられていた
    ことなどなかったことだろうと感じる。
    いや、今だって、
    職業選択の自由、結婚の自由、居住の自由…
    数多くの自由を手にしても、繋がりたい欲求は
    やはり残っているのだから、変わらないものも
    あるのだろうけど…。

    今の自分の苦悩や苦労は、本当に死ぬほどのものか、
    誰もわかってくれないものなのか、
    時間をずらして、物事を俯瞰してみてみると、
    「まー、それでも結構楽しいかも知らんな、
    昔の社会じゃ考えられん生活。極楽じゃな」
    とかなる。
    もっと暗く、どうにもならない苦悩の日々を、
    顔も分からぬ同じ土地で生きた人たち、祖先が
    確かにいて、今自分がいる。
    ありがたや、こんなごくつぶしの子孫ですが、
    じーちゃんばーちゃんたちからみたら、
    極楽生活ですよね。
    もっと笑って楽しみなさい、と言ってくれるかも知らん。

    同じ不幸な目にあわないように取り除こうとしてくれる愛情が、神徳、神の霊験なら、
    血が繋がっていよーがなかろーが、
    生きてる人間にがんばれーって応援おくる先人の
    人徳を信じて、もっと敬ってもいい。
    ほんで、自分の人生も大切にしたらいい。

    陰惨とした歴史は事実として受け止めて、
    でも明るく生きることをしたってバチ当たらん。

  • 図書館にて借りる。新キャラ登場。端から見てると付き合ってると思われるのね(笑)

  • ウンチクが、前回の分を取り返す勢い。

  • 熊野に行ってみたくなった。

  • こちらの作家さん作品、初読。
    シリーズの途中作でしたが、なんとか大丈夫でした。
    やたら蘊蓄盛り沢山で、話が進まないような進んでるような?感じでしたが
    自分にとってはこの蘊蓄が面白かったので、初めてでもこれはこれでアリでした。
    次は一作目から読んでみようと思います。

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著者プロフィール




「2023年 『江ノ島奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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