鎮火報 (講談社ノベルス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824478

感想・レビュー・書評

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  • 432ページ
    1200円
    8月26日〜8月29日

    消防士になりたくてなったわけではないと言い切る二十歳の大山雄大のもとへ飛び込んだ、外国人アパートを襲う連続放火事件。面倒なことは嫌いだけど、生来の反骨精神と真面目さが災いして、火災の原因究明に不本意ながらも奔走する雄大。事件
    の真相に迫るうち、自らが選んだ道の正義と誇りに気づき始める。

    読んでも読んでも進まない感じで、始めはきつかった。文体が宮部みゆきさんのドリームバスターを思い出させるものだった。読んでいくうちにストーリーに引き込まれていったけれど、犯人がいい人の小坂であることが悲しかった。

  • 消防士の雄大の生き様。めんどーだと思う事やあーやだやだと思う事もあり、人間味が描かれている。人間関係もしっかりしていて、序盤はかなり助走が長いが、終盤に流された。父親や仁藤や友人達が独特で、良い味を出している。また読みたい。

  •  消防官ミステリというか……青春モノ?
     「そして、警察官は奔る」に比べると、主人公の一人称が読みづらい。
     後半の主人公のクライマックスが、唐突に感じてしまうというか……「うん、それは分かるんだ、でももう少しのんびりして欲しいな」と思ってしまったり。この辺りは主人公の性格含め、好みの問題かも。
     主人公の描写されない設定や、裕二と守の完璧っぷりにも書割めいたものを感じるが、それでも、なお、ぐいぐいと読ませる面白い話しだなぁと思う。

     版元を変え、何度か文庫化されているようだけれど、今読むと構成変わっていたりするのかな?

  • ひねくれたというか、反骨精神があるというか、、、
    厳しいのか優しいの、熱いのか冷めてるのか、
    いや、全部包含してるのかな。
    そんな主人公は消防士。
    とある事情により消防士になったものの、
    日勤(事務系)に早く転向したいと考える彼が
    連続放火事件を通して成長していく物語。

    すでに『埋み火』という続編(早く文庫にならんかな)も
    書かれており、こちらもシリーズ化していく模様。

    警官シリーズでもそうでしたが、警察・消防・入管などなど
    かなりつっこんだ専門的な記述があるわりに読みやすいのは
    きっと彼女の描写やバランスが上手いからでしょう。

    そして、このシリーズでもやはり描かれています。
    葛藤、矛盾、やりきれなさ。
    そんな中で見出す自分なりの正義、考え方、意思。

    読者もまた考えさせられながら読むことになるでしょう。

    物語の大筋とは関係のないところにも、伏線が用意されて
    読者に気づかせて、その上で詳しくを語る、なんて部分も
    あって、かなり楽しませていただきました。

  • まだ未読。

    消防の小説

  • この人の作品では一番普通かな、無難
    ただし、俺の偏見かもわからないが”女性の描く理想の男性社会像”や”男の友情”が若干鼻につく( ´-`)
    一種の腐女子臭と言うべきか
    消防&ミステリーは確かに少ないし、続編も出てるみたいだし期待はできる

  • 消防官なのに、人命救助に熱い気持ちを持っていないと公言している中々目新しい主人公。中々良いセリフも多く面白いと言いたいのだが、ミステリーとしてはイマイチな感じです。ポンプ隊の消防官を主人公にしたのでしょうがないかもしれませんがね。

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