天帝のはしたなき果実 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 380
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824775

感想・レビュー・書評

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  • 確か風邪で寝込んでいるときに出会った、僕にとってとても、とても大事な一冊。新訳が登場しようとも、僕にとっての「古野まほろ」はこの一冊である。高校生の頃にいったい何回読み返しただろう。それくらいこの本は大切。まほろと自分に何か重なるところがあったのかもしれない。/本の厚さをまったく感じさせなかった。確信を持って今年のNO1作品であると断言できる。キャラクターの魅力然り、序盤では煩わしささえ感じさせるルビ然り。関連性が見出せない? 本質からかけ離れてる? ハハッ、ワロス。ここまでめちゃくちゃに書ける作品にもはや低俗な批判など必要ない。本作がただのメモ書きなら、世に出ている半数以上の小説はチリ紙も同然だろう。少なくとも、天帝は僕には微笑んだ。

  • 独特のルビ振り、衒学的なネタ満載とメフィスト賞受賞作らしい評価が真っ二つに分かれそうな内容。有栖川有栖ネタ以外はほぼ分からず。途中からルビもネタも適当に流して読むと読みやすかったけど、それが正しい読み方なのかどうか。。伏線もちょっと分かりやすかったかな。それでもアンサンブルメンバー&瀬尾の掛け合いや推理合戦、その後のぶっ飛んだ展開と結構楽しめた。

  • 名門・頸草館高校の吹奏楽部員達が連続殺人事件に巻き込まれていく青春SFミステリー。
    90年代初頭の日本が舞台ですが、今とは違う歴史をたどった日本です。

    読みにくいという噂を聞いていたので覚悟して読んだせいか、思ったほどとっつきにくくはなかったです。
    が、ルビの多さにはまず立ち止まってしまいました。登場人物たちの知的レベルが高いらしいので、フランス語、ドイツ語、ロシア語等のルビが入り乱れており、会話の単語も個性的。世界史、日本史、古典にも深く触れられており、いちいち真剣に取り組んでいたら読み終えないのでさらっと読み流してしまいました。

    世界観や登場人物たちに対しての説明がないまま話が進むのにも混乱します。登場人物たちのフルネーム、担当楽器が分かりづらかったですし、そのくせ余計な情報が多すぎて取捨選択が大変。

    しかし慣れてしまえば読みにくくはありません。会話文が多いですし、単語は難解ですが内容はそんなに難しいことは言っていません。
    登場人物たちを把握出来たあたりからはどんどん読めました。

    あとはこれらの特徴が気に入るかどうかだと思うのですが、こうした独特の無駄で過剰な文体や会話は、それ自体でこの作品の世界観を表わしているように思います。
    詳しい説明や登場人物表で理解するのではなく、飾りとして感性や雰囲気で理解するものなのかも。
    いろんなものを無視して情熱を全て注ぎ込みました、というエネルギーを感じます。

    事件の方は首切り死体、血塗れピエロ、謎の建築物、暗号、紛失した資料、とこちらも過剰なまでにアイテムがわんさかと出てきます。
    果たして最後にきちんと収束できるのかと心配になるくらいです。

    最後の展開は好きではありません。
    一体何が起こったの?と思いながら読んでしまった感じです。
    その前にあった部員同士の推理合戦が素晴らしかっただけに、最後でファンタジーの世界に放り込まれた感じがしました。そこにいたるまでの伏線があったと言われればそうなのですが、唐突な感じが否めません。
    終盤での主人公や周囲の心情も理解し難いです。
    この小説内では組織や能力が登場しない大会でのあの推理合戦だけが異質なのかも。ここだけちょっと本筋から外れている印象を受けました。

    ただ、かれらの友情が最初から最後まで事件と密接に関わりながら描かれているのは良かったです。
    吹奏楽部の大会にかける思いと演奏場面も良い。
    そして、主人公が事件の捜査をする時の奥平への思い、終盤での犯人へのセリフにはホロリときました。
    有栖川有栖の小ネタにはニヤリ。

    独特の世界観と読みにくさを、嫌悪するか味があると思うかはその人次第でしょう。評価はなるべく客観的につけたいので☆2と思いつつ、とても楽しく読んだ自分を優先して☆4。ピエロ登場時と推理合戦の場面にはワクワクしたので。

  • 数ページ読んで、なんだこれと唾棄するのは早計
    兎に角読破せよ
    オモローです

  • 図書館で。
    メフィスト賞受賞作だか受賞作家だかのキーワードで引っかかって来たので借りてみたのですが…自分には合わなかった。一々、単語をドイツ語だかフランス語だかロシア語に直すのがうっとおしくてその辺りでダウン。

    グローバルなイメージをインスパイアさせるためのエクスペリメンタルなセンンテンスをフューチャーしてみました…みたいな単語だけ外国語をちりばめたしゃべり方する人居るけどだったら日本語じゃ無くて外国語でちゃんとしゃべれよと言いたい。後人物イメージが固まらないうちに大人数が登場すると名前と個性が一致出来ないという…ね…。まあ自分が人を覚えるのが苦手ってのが読書にも出てるからかもしれませんが。それにしても高校生っぽくないというか漫画みたいなキャラが多いなぁという印象でした。

    それにしても選考委員とかになったら自分と合わない文章も、興味を持てない作品もとりあえず一通り目を通さなきゃいけないんだろうから選考委員って大変なお役目だなぁ、なんて事を思いました。

  • 努力はしたのですが、この全ての言い回しに全くついていけず断念。

  • ヒントばっかりで解決が与えられないというか
    装飾はげしい文体ですが、慣れるとクセになる

  • 文体が合わないのか、いまいちのめり込む事ができず、情報が上滑りした感じのまま読了。
    しっかりと、向き合って読めばまた違う感想になるかも知れないが、細かい時間で切れ切れに読んだので、いまいち残るものがなかった。

  • ヒマを持て余す夢見る多感な時代なら読めたかも

  • 面白くなかった……とは決して言わないが、うーんうーん。
    全編にわたっていわゆる衒学趣味で、読むの大変だったし、壮大なトンデモなんだけど、それほどカタルシスもなかったんだよねえ。
    なんとゆーか、どえりゃ~スケールの大きな中二病というか……。
    続きも読むかどうかは、図書館で立ち読みして決めよっかな……。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2021年 『監殺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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