少女は踊る暗い腹の中踊る

  • 講談社 (2006年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061824881

みんなの感想まとめ

孤独な日常を送る19歳の主人公が、連続乳児誘拐事件やシリアルキラーの出現によって過去のトラウマと向き合う姿を描いた物語。深夜のコンビニで出会った少女との交流を通じて、彼の人生が一変する様子が描かれ、緊...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが魅惑的なのです。
    何かを期待させる。
    50ページくらいは、それが持続したけれど 子供達のダークサイトを抉る青春ノワール進行型についていけず。
    過去の罪に囚われた青年。
    連続する乳幼児誘拐殺人事件。
    とんでもないシリアルキラーの登場。
    周囲を巻き込みながら全体が狂っていく。
    村上龍の後半の方とちょっと感じが似てるかなーと思った。
    ラストはよく考えてのタイトルと思うけど 抉りすぎていて辛い。

    • 土瓶さん
      これ。読んだことあるかも。
      筋は全然覚えてないんだけど。
      序盤でコインランドリーの修理? お釣りの小銭の補充に行くみたいなのなかったっけ...
      これ。読んだことあるかも。
      筋は全然覚えてないんだけど。
      序盤でコインランドリーの修理? お釣りの小銭の補充に行くみたいなのなかったっけ?
      ちょっとグロかったような。
      2024/04/12
    • おびのりさん
      そうです。
      コインランドリーから始まります。
      だけどあんまり関係なくなっちゃうの。
      そして、この作家さんは、この後ほとんど書いてないのね。
      そうです。
      コインランドリーから始まります。
      だけどあんまり関係なくなっちゃうの。
      そして、この作家さんは、この後ほとんど書いてないのね。
      2024/04/13
  • 圧倒的胸糞サイコキラーパンクス! 殺戮、暴力、偏愛、自分勝手が盛り沢山 #少女は踊る暗い腹の中踊る

    ■あらすじ
    コインランドリーの管理人として惰性な生活を送っていた主人公、彼は過去の後悔を抱えて暮らしていた。ある日少女との凄惨かつ衝撃的で出会いによって、彼はさらなる暗闇に引きずられることになる…

    ■レビュー
    めくるめく殺人の大激情。
    次々と怒涛のように展開される殺戮劇はもはや芸術、ぐいぐい読めちゃうところがスゴイ。

    良い意味でも悪い意味でも露骨で反吐がでる表現のオンパレード!
    読んでいてここまで胸糞悪くなる作品も珍しいですね。素晴らしいです。

    登場人物も狂人ばっかり。
    ただ人を愛する気持ちはあり、信念もしっかり持っている。でも圧倒的に思考が幼稚で短絡的… 社会で生きていくにはバランス感覚の大切さが身にしみてわかります。

    物語としては起承転結が整っていて、文章も読みやすい。読者に息をつかせぬ展開もGOODでした。

    覚悟をもって読めば面白いのですが、完全にパンキッシュな殺戮ミステリーなのでご注意を。

    ■推しポイント
    なんといっても、主人公と友人のねじれた理念。
    シンプルながらも彼らにとっての正義はここにある。

    なぜ自分だけが不幸なのか、お前たちも苦しむべき。

    一見ただの自分勝手な意見なんですが、不幸や闇を突き詰めてしまう環境を垣間見ると、これが正しい意見のような気もしてしまう…

    世知辛い時勢のなか時折現れてしまう、いわゆる無敵の人。彼らがどうして凄惨な犯罪を犯してしまうのか、少しだけわかったような気がしました。


  • 連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内でコインランドリーの管理をしながら無為な日々を送る19歳の桔平。深夜のコンビニで出会ったセーラー服の少女、蒼以によって孤独な日常が一変する。
    桔平の原付のメットインには、両足のちぎれた赤ん坊の死体がつまっていた。
    正体不明のシリアルキラー、ウサガワの出現により桔平の抱える、過去の事件がフラッシュバックする。

    懐かしい過ぎて手にとった一冊。
    ぼんやりしか覚えていなかったけれど、当時の記憶がよみがえる。
    シリアルキラーの出現によって、過去の事件の真相が明らかになる。
    桔平の大好きだった、えみちゃん。
    死んでしまった、えみちゃん。
    次々に起こる、殺人とグロい描写も疾走感ありな文章ですいすい読めてしまう。
    イケメンの作家さんのデビュー作で、騒がれていたがこの一冊しか無いのが残念。

  • 2006年。第34回。
    パンクス? 誰かを守るために破壊しまくる。殺しまくる登場人物たち。
    トラウマがある主人公(図書館に返してしまったので名前わからず)は、父から受け継いだコインランドリー2件を経営しながら暮らしているin岡山。客の苦情の対応が主な仕事。岡山弁。
    ある日制服を来た10代少女に出会う。サイコキラーに出会う。高校の同級生に出会う。トラウマも明らかになる。唐突にカニバリズム。
    疾走感あふれ、どうなるんだろ、と先を読み進めることはできる。本紹介によると絶望より深いらしいんだけど・・・結局何も変わらず、殺しまくり破壊しまくりってことかな('_') 「また間違えようね」が印象的。

  • さくさく読めてざくざく殺す、読みやすい一作。方言をまんまで文章に起こしている書き方など、どことなく独特の味がある。ウサガワの口調とか、事情を知って尚シリアルキラーに感じさせるだけの不気味さと軽薄さがあって良い。
    庇護欲をそそる魔性の少女に人生狂わされる系。

  • これは苦行か・・・。
    両足のちぎれた赤ん坊だの、切り取られた頬だの、でてくるアイテムがあまりにもグロい。読みすすめるのが苦痛。
    正直、昭和の文学少女にはきついの一言。

  • 半年以上またぎで読んだのでずいぶん長い物語に感じられた。すごく面白い。
    後半はウサガワが気になって仕方なく。すごい残忍なシリアルキラーなのにくだけた話し方と何故か友好的(高須賀とかに比べると)な感じが不思議だ。色々な人がいてそれぞれのこんがらがったエピソードが、からまりあうどころか更にこんがらがっている。濃密。こんなにエピソード出すと混乱しちゃいそうだけど、理解できる書き方。こんな日常(一週間位しか物語中では経過していないけど)だったら飽きないんだろうなと考えてしまった、不謹慎な。すごいんだもん。マイオトロンだのナタだの散弾銃だの、そんなに人殺したら(技術云々とかの前に)捕まったりとか後の人生たまんないよ……って誰もが考える疑問を遠くにすっ飛ばして田舎で殺しまくり。方言で。まるでm走を全力疾走している学生のように。走る。速く。迷いがないように。さいごはウサガワと敵対しちゃうんだよな。
    キケンすぎる奴。いったい誰だ?⇒大切な人が同じ。やることはお互い違うが助け合う(というより仕事を共同でしあう?)⇒敵対、というかんじ。
    敵に回したらまずいよウサガワは。
    なんだかんだで結平をさいごに助けてくれたウサガワはヒーローみたいだった。話はあれでオワリだけど、これからウサガワとたたかうっていう“まだまだ始まり続いていく”っていうものがよくよく感じられた。また読みたい。どうなるんだろう、これから?と。

    作者さんが同い年で超気になる。現在は何してるのだろう、また小説書いてほしいな。

  •  第三十四回メフィスト賞受賞作。久しぶりにメフィスト賞作品を発売直後に読みました。
     とりあえず面白かったです。
     印象としては「上品な舞城王太郎@改行多め」みたいな(また分かりにくい例えを)。一人称で妄想と現実の境が分かりにくい書き方、グロテスクで暴力的。論理性は一切ない。主人公の思考はぶっ飛んでてイっちゃってるし、過去に捕らわれまくっているというお決まりの設定。しかもその過去のフラッシュバックが少々しつこく、途中でうざったくなる。
     メインの事件は連続乳児誘拐事件。それに他の殺人とか過去のこととかが絡んでくる。主人公は偶然出会った少女を守ろうと必死になって云々、と。
     少女を探す行程とか、乳児誘拐事件の犯人へ至る思考とか、ご都合主義過ぎるのが気になったくらいで、まあ最近のメフィスト賞作家(つーよりファウスト系作家)は基本こんな感じだよな、と。どうせならその論理性のなさで最後に、今までのは全部主人公の勝手な勘違いですよ的なオチがあったら笑えたのに。
     ただこの人、岡山県の人なのですよ。たぶん岡山市の人。本文の会話、全て岡山弁。これでもかってくらいに岡山弁。岡山を離れて一月で岡山弁を見ることになるとは思いも寄りませんでした。「~なわけねえが」とか「さみいことばあしやがるけえな」とか。方言は文字にすると読みにくいことこの上ない。味は出るが。
     高柳が一番気に入ったキャラ、ウサガワくんの台詞より抜粋。
    「それじゃ、ばいばいですよ」
     何か可愛いので好き。もう一つ、同じくウサガワくんの別れの挨拶。
    「じゃあな結平君。また間違えようね」

    06.06.08

  • 「また間違えようね」
    というセリフが印象的。
    過去は絶対で、他人にとってどうであれ、その人の中ではカミサマのような存在になってしまうのだと感じた。

  • 作者がイケメンです。

  • もう読み進めたくないのに、結末を見届けないと不安でそのくせ読み終えても気分は悪いまま。ほとんど捕まることを危惧しない狂気の犯行は一番怖いな。暴力、狂気、殺戮、性、愉快犯。花村萬月さんと似たジャンルかも。村上龍さんの「インザミソスープ」も思い出した…

    第34回メフィスト賞受賞の作品だから覚悟はしていたものの。著者がやけに美形で若いのも不気味。20歳そこらでこんなお話を書き上げるって…。

  • 複数の事件が絡み合うサイコミステリーという感じですかね。
    もともとただのミステリーだと思ったら、結構サイコ系。
    ほとんどの登場人物が必ずと言っていいぐらいどっかのネジが緩んでます。
    シリアルキラー、引きこもりなどなど、これでもかって位に詰め込んであります。
    著者はこれがデビュー作らしく、説明不足過ぎなところがいくつか見られます。
    居間まで説明の無かった様子がすでに説明したかのように出てきたりとか。
    作品としては面白いと思います。
    冒頭はちょっと気分が悪くなるような部分があるけど、かなり引き込まれますね。
    いろいろ期待できそうな作家さんでした。

  • グロいと聞いて手に取った。
    まぁ、確かにグロい、人はばったばた死ぬしそれぞれみんな狂ってるし…。
    ただ、皆さんいってるように警察無能すぎない!?笑
    いやいや、こんなわかりやすい派手な犯人だったらさすがにすぐ捕まるのでは…?
    ま、全体的にグロくて気持ち悪くて厚かったわりにはすぐ読めて楽しめたかな。

  • 第34回メフィスト賞受賞作。

    舞城王太郎の如くのスピード感。
    夢野久作の如くのどろどろ。
    そのふたつのヒューズかな。

    コインランドリーにぐるぐるぐるぐると
    まわっているんでしょう――。

    大切な人のために人を殺すことは許されますか。
    あなたは愛する人を守れる力をもっていますか。

  • ううん中々気持ち悪い話だった。
    登場する人間がほとんど…いや全員狂ってて頭おかしくて、過去にとりつかれていて、人間特有のじっとりした執念や気持ち悪さがあふれてるというかそれしかなくて、救いはなくて、誰かが当たり前のように誰かを殺していてまあまあ臓物ぐちゃぐちゃで狂気じっとりな感じでひたすら気持ち悪くて面白かったです。
    人間きもちわりー。

    雰囲気でいうと道尾さんの「向日葵の咲かない夏」に似てる気がします。
    じっとりした狂気と狂った人間と気持ち悪さが似ているような。
    向日葵~は、某あるところではみんな気持ち悪い気持ち悪い読まなきゃよかったと騒いでいたのですが、わたしはああいう人間がひたすら狂っていてじっとり気持ち悪い話が大好きです。
    向日葵~も大好きです。
    乙一の「夏と花火と私の死体」とかも似た感じ。

    話が逸れましたが少女は踊る~は、そんな話で面白かったです。ちょっと厨二のかおりがしました。
    連続赤ん坊誘拐事件が起きている街中で、過去の罪に捕われながら生きている主人公が蒼以という少女と出会うことにより赤ん坊誘拐事件に巻き込まれていくというか自分から首を突っ込んで泥沼化していく話なんですが、内容はあってないようなものというかただひたすら人が死んでるだけな感じなので読みやすいです。
    主人公の計画、杜撰すぎやしないかい…。

  • 凄惨かつ戦慄的。
    「青春ノワールの進化型」と帯で謳われているだけの事はある。

    ノベルスで450Pオーバーのため文量は非常に多いのだが、それを不快に思わせないだけの疾走感に満ちている。

    嵌まれば抜けられない。嵌まるかどうかは好み次第。

  • 家事をしながらの2日間で460P読ませる文章力はすごいと思う。

    でも内容がな…。
    グロいのも、殺人も平気で読めるけど、動機付けが薄っぺらすぎ、警察無能すぎw

    これで大賞取れるって、メフィスト賞応募作品てどんだけのレベルなのかしら?

  • Twitter(現X)にてこの本をメルカリで安価で手に入れてヒャッハー的な投稿を読み、俄然興味を抱き即図書館で取り寄せ。
    第34回メフィスト賞受賞作品とのこと。
    以下、メフィスト賞に関する自分用メモ。
    第0回:姑獲鳥の夏
    第1回:すべてがFになる
    第2回:コズミック
    第3回:六枚のとんかつ
    第5回:記憶の果て
    第13回:ハサミ男
    第14回:UNKNOWN
    第17回:火蛾
    第23回:クビキリサイクル
    第27回:フレームアウト
    第31回:冷たい校舎の時は止まる
    第36回:ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!
    ---------------
    意外と読んでないな、という気がする。
    京極夏彦、森博嗣、そして浦賀和宏の衝撃が当時の中高生だった自分には計り知れないものがあり、メフィスト賞に対するある種の信頼と信仰を持っていた自覚があったが、第36回受賞作品でズッコケた(そして卒業した)のだと分かる。


    ■肝心の「少女は踊る暗い腹の中踊る」について
    プレミアがつくほどか?とは思ったが、まあ面白くはあった。
    再販を渇望し続けている同様のプレミア本「Sinker~沈むもの~」に比べると
    かなりライトではある。
    たぶん1週間もすればすっかり忘れてしまうので、
    ここにネタバレの自分用メモをまとめる。

    ・凄惨な事件がポンポン起こる
    ①連続赤子誘拐(うち1件は模倣犯)
    ②同じ高校出身者を狙った連続猟奇一家鏖殺事件
    ③小学生女子を狙った連続傷害事件
    ④あと主人公が色々やる

    ・ネタバレ
    ①犯人は序盤に出てくる主人公のかつての同級生、一見して陽キャ
     模倣犯は主人公が運命を感じる少女蒼以
    ②犯人は実は主人公のトラウマの原因となった過去に死んだ女の子の弟
     姉が妄想を書き綴ったノートに従って犯行を繰り返してる
    ③犯人は①と同じ、蒼以を探して犯行に及んでる
    ④昔自分を慕ってた女の子を蒼以の身代わりに仕立てて自殺に見せかけて殺そうとするとか、蒼以を襲ってたチンピラ2人組を殺したりとか

    ・元凶
    主人公トラウマの元の少女の父親銀三が全部悪い

    ・1週間経たずにもう忘れた
    何か少女が産んだ少女が みたいな救いようのない話があった気がするが
    もう忘れてしまった。何だっけ。。かつての同級生が実は銀三の息子で
    その関係で、みたいな一連の真因のような話だった気がするんだが。
    もう自分の記憶力終わってんな。

    もちろん蒼以の犯行も直視できないものであるものの
    ②の描写がグロテスクなのは皆さんも仰っているとおり。
    だが、平山夢明ほどの筆力が無いので、「ただグロテスクなだけ」止まり。
    北野武が"アウトレイジ"を殺し方からストーリーを構想したというのを思い出した。

    「また間違えようね」というウサガワの締めのセリフは確かに良かった。

  • ずっと悪い夢を見ているみたい。
    登場する人物の大半がトラウマを抱えていて、そのストレスは他者への暴力で発散され、さらなる悪夢を引き起こす。
    この町が行き着く先はどこだろう。

  • 第一印象の「舞城王太郎からユーモアをひいたもの」が結果的に的を射ていた。舞城王太郎や佐藤友哉の暴力性からユーモア的なセンスを徹底的に排除して書き上げられた小説。
    結果、非現実的で暴力的な事件ばかり起きるけれど決して茶かそうとせず真っ向から向き合うお話となっている。そのことは、本作の独自性でもあり、1つの誠実さの形であると思う。が、ユーモアがない分読み手側も逃げ道のないまま露悪的展開に直面することになるのでかなり人を選ぶ。

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