凶鳥の如き忌むもの (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824973

感想・レビュー・書評

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  • 前作よりとても読みやすかったけれど、ホラー要素は薄く、真相もちょっと投げ槍な部分が多かったように思う。
    密室の謎解きに一番多くページを割いていたけれど、シチュエーションや建物の構造が分かりにくくて自分では何も考えられなかった。
    結果的にはあまり意味のないことだったので、そのことはどうでも良かったのかもしれないが。

  • それなりに読ませるが、落とし所は無理があるかな。いくらなんでも、それはないでしょう。つうか、仮にそうだったら、真相はすぐ分かるでしょう。

    民俗学にも興味があるし、物語の雰囲気もいいのだけど、ミステリーとしては、典型的なバカミスだな。

  • 刀城言耶シリーズ2作目。
    ぎりぎりまで謎が散らばりっぱなしで残りページ数でどう収束するのかと思っていたけど、真相は衝撃的なものでした。祭壇の上を飛び交う黒い鳥の群れを想像するとなんとも不気味で恐ろしい。
    このシリーズはまだ2冊しか読んでいないけど、どうも建物内部の描写や位置関係分かりにくい。せめて島の位置関係の図を一枚でも入れてくれたらいいのになぁ。今回もそのあたりをいまいち摑み切れないまま読んでいたので、想像しづらいところがありました。

  • 読了したシリーズの中で一番、「何とか文字を目に入れていった」感が強かった。一作目は怖い場面がリアルに想像できたし民俗学的要素の絡め方も興味深く読めたけど、今回はホラー要素と民俗学要素とミステリ要素がきちんと馴染んでいないような。儀式の真相は確かにショッキングだけど、そこに行き着くまでに体力を消耗して飽きてしまっていたので、「そういうことだったのかー!」みたいな感覚は得られませんでした。もう一度読み直す時間は取れないかも。

  • メイントリック、そして18年前の事件のえげつなさ。

  • 安定して面白いです。
    途中の道行きが冗長なのですが、
    解決編直前の謎の設定と、それが一気に解けるカタルシスはシリーズならでは。人間消失トリック分類講義も楽しい。

  • とんでもない話だった!
    前半、中盤とダレる所もあるが、後半は一気読み。
    ホラー部分は、ゾクゾクした!

  • 刀城言耶シリーズ二作目。
    前回と同じ、巫女がテーマ。
    最初から、はっきり分かってないことが多すぎて、これって謎解きする必要あるの?と思いたくなる内容。
    舞台が出来過ぎてるから雰囲気はあるけど、おぞましさが今一つかな。

  • オチは賛否両論あるかもしれないが、許せる範囲。
    人物消失トリックのレアケース。

  • 【如く】シリーズ。
    しっかりと幻想的に、なおかつ本格推理な要素も持たせて。
    最後の結末というか、物語の落とし所は、まさにはじめに
    書かれてあった通りで。本格もののガジェットを用いられると
    ついつい穿った読み方をしてしまうものです。

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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