スロウハイツの神様(上)

  • 講談社 (2007年1月1日発売)
3.85
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061825062

みんなの感想まとめ

才能ある若者たちが共同生活を送りながら成長していく姿を描いた群像劇が展開されます。舞台は「スロウハイツ」と名付けられたアパートで、主人公の環がクリエーター志望の友人たちを誘い、彼らの夢や人間関係が織り...

感想・レビュー・書評

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  • 池袋は椎名町の一角に建つ3階建6部屋の小さなアパート。
    そこには、若者に絶大なる人気を誇る小説家チヨダ・コーキを筆頭に、若手売れっ子脚本家の赤羽環(あかばね たまき)、環の友人知人のクリエイターの卵達が集う。
    脚本を気に入られ、資産家のお爺さんからアパートを譲り受けた環は、そこを「スロウハイツ」と名付け現代版トキワ荘のようにあつらえたのだ。

    登場人物達の来歴や関連を語るのに、時間軸が飛び飛びになり若干混乱する。
    設定が徐々に馴染んでくると共に、一足先に業界で活躍する者と覚醒を夢見る者達の日常の調和と衝突に惹きつけられる。

    小難しい葛藤ぐるぐるが多く、好みでない叙情性なのだが、キャラの描きわけは巧みでエピソードの展開もついつい先を読んでしまうようなリーダビリティを備えている。
    『かがみの孤城』の萌芽を感じた。

    とはいえ冷静にみると何やかんや悶々としながら頑張って生活してますみたいなのにほぼ終始した前半。
    最後やっと冒頭の図(エンヤがハイツを出ていき加賀美が新規入居する)の状況に追いつき、ようやくスタート地点に立ったという感じか。
    穏やかでないキャッチーなプロローグとの絡み具合も思ったほど無く。
    何か大掛かりな起爆剤があるのか。
    後半は如何に。

    • なおなおさん
      後半がめっちゃいいんですよ〜(T_T)
      後半がめっちゃいいんですよ〜(T_T)
      2025/02/07
    • fukayanegiさん
      なおなおさん

      すれ違い、というかお互いへの思い募る環とコウちゃんに、何となくO・ヘンリーの「賢者の贈り物」を思い浮かべました( ; ; ...
      なおなおさん

      すれ違い、というかお互いへの思い募る環とコウちゃんに、何となくO・ヘンリーの「賢者の贈り物」を思い浮かべました( ; ; )
      2025/02/07
  • まるで「トキワ荘」みたいなスロウハイツでの暮らし。上巻で人間関係の把握は、大体OK。
    気になるところで終わってしまったので、早速下巻へ。

  • スロウハイツと命名されたアパートを舞台に、才能ある若者達の群像劇。著者の初期の作品。ストーリー展開が面白い。最後はミステリ調で下巻へ。
    以前から読んでみたかった作品です。やっぱり、辻村さんは上手い。タイトルに「神様」とあるので、ハッピーエンドで終わって欲しいです。

  • ある老人からアパートを譲り受け受けた環は、「スロウハイツ」と名付け、クリエーターを目指す友人知人に一緒に生活しないかと持ちかける…。環自身は脚本家として活躍しているが、画家・映画監督・漫画家の卵に声をかけ、その後小説家のチヨダコーキとその編集者に声をかけ共同生活をすることになる…。チヨダコーキの熱烈なファンである、遅れて加々美莉々亜も入居することになる…。
    こういう、共同生活、シェアハウス、いいですよね♪それぞれの登場人物について、事細かに紹介しているような印象を受ける上巻は、下巻の伏線なんでしょうね…!さて、下巻続けて読みます(^^)

  • 様々なレビューで、「絶対おすすめ」と書かれるていることが多い本書。
    読み順が大事な辻村深月さんの作品の中でも最初に読むべき本とのこと。
    既に何冊か読んでしまっていたが、やっと手に取ることができた。

    あのトキワ荘を思わせる「スロウハイツ」に住む若きクリエイター達が繰り広げる青春群像もの。
    後半はちょっとミステリータッチになっている。

    うーん、これはもっと若い時に読みたかったな~。
    辻村さんが27歳の頃に出版されているから、等身大の物語なのだろう。
    オンタイムで読めたとしても、私はすでに3児の母だった…。
    今50近いオバチャンが読むと、まるで自分の子ども世代の話という感じで「若いっていいわね~」ってなってしまう(いや、ならない人もいるだろう…私の心が枯れてるだけかも)。

    しかし、後半はミステリー調になってきたので下巻の伏線回収が気になる。
    オバチャンもあの頃に戻って読んでみようと思う。

  • 辻村作品の2作目におすすめと言う事で
    スロウハイツです♪
    シェアハウス物で登場人物がほぼ住人のみ。

    今のところわかりやすい( ´ ▽ ` )笑

    とりあえず表に出てるキャラとは違う何かがありそうで嫌な予感と期待で下巻にGOε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

  • 2020/07/31読了
    #辻村深月作品

    アーティストの卵たちが集う
    スロウハイツ内の人間模様。
    人物紹介に終始した上巻でした。
    終盤少し動きが出てきたので
    下巻に期待。

  • よし舞台設定はだいたいわかった!
    そして何かすんごいことが起きそうだ!

    下巻だ!

  • 友達からオススメされ、手に取ったスロウハイツの神様!ただ環の怒る感じがどうも苦手で序盤は読む手が進まない!!笑
    正直途中で断念しようかな…と思いましたが…
    読み進めて良かったです!!!
    さすが辻村深月さん!今では読む手が止まらずあっという間に下巻も読んでしまいそうです笑
    私と同じ感想お持ちの方はあまり居ないかもしれませんが、もし万が一いらっしゃいましたら、あと一歩進めてみるとこの物語にめちゃくちゃハマると思います。
    下巻を読み進めたら、いつの間にか環のこと好きになってると思います。笑
    下巻も楽しみたいと思います!!

  • クリエイター達が集まるスロウハイツの人間模様。その中心メンバーの小説を模倣した大量殺人事件が過去にあり、のような伏線だけの不穏な感じで上巻は終わる。
    男女のルームシェア特有の微妙な感情の機微や、目の出ないクリエイターの焦燥感、成功者に対しての劣等感みたいなものはすごいよい。

    ただ、上巻だけでは、何もわからないなぁ。

    ミステリとしての転回に期待したいので、ネタバレは厳禁で下巻の到着を待ちたい。

  • 「かがみの孤城」が圧倒的に面白かった辻村深月。それ以外は「凍りのくじら」を読んだのみ。ググってみると辻村作品はオススメの読む順番があり、その順番も諸説ある模様。迷って迷って世間の評判が高い本書をセレクト。

    取り急ぎ、上巻読了。かの有名な「トキワ荘」を彷彿とさせるような、若手クリエイター達が共同生活する”スロウハイツ”。上巻はそこに集う面々達のバックグラウンド紹介に終始する。視点や時系列がコロコロ入れ替わるのと、伏線らしき記述も数多く見られるため、若干読みにくい。
    ようやく登場人物紹介が一通り終わったところで、最後はなにやら謎めいた終わり方。。。さあ下巻へGO!

  • 2段組の小説を読むのが久しぶりで少し時間がかかってしまいました。
    上巻では登場人物の出会いや過去が1人ずつ丁寧に描かれている印象です。
    別の人物を通してみる人物像も組み合わさってその人に対するイメージができていく感覚でした。
    どうも不思議な新しい登場人物が気になります。不気味。

  • 読みやすい文章で、登場人物も魅力的。あっという間に読んでしまいました。
    続きが気になります。

  • スロウハイツに共同生活するクリエイターたちの話。上巻の最後がいい感じに展開し、続きが気になり下巻へ。

  • 初め、5人くらいの登場人物を把握するのに時間かかってしまったが
    ストーリーに入り込んだらやっぱり面白い。
    上巻なのに半分くらい読んだらストーリー動き始める。
    最後の方、不穏な方がスロウハイツに入居して
    早く下巻読みたい

  • スロウハイツに住む脚本家、小説家、、、などなど、人間たちの関わり

  • どのような展開になるかはまだ分からなくて、スロウハイツの日常って感じ。私的には読みやすかった。

  • 下巻はこれから

    モコモコとした手触りを感じた文章。
    冗長までは思わないが、描写にそんなに文字が必要か?と思ったり 活字中毒者には良いかもだし、登場人物がその世界の中で生き生きしてると言えなくもない

    作中に高級ケーキが出てきたり、作者はおやつを食べながらの読書を勧めているようだが のんびりした物語ではないのでそこはどうかと…
    病院に通うほどではないが、どこか心に傷がついたことがある人々の物語。

  • ある老人から使っていない古い旅館を譲り受けた環。

    環は、この古い建物をいわゆるシェアハウスとして再利用し、そこをスロウハイツと名付けた。

    そしてそこには環自身が気に入った人だけを入居者として向かえ入れた。
    入居者の6人は、作家や漫画家や画家など全員クリエイティブな仕事をしている。売れっ子もいれば、まだ芽の出ない人もいる。

    そんな6人(本当は7人)を紹介したのが上巻。
    ふがいない自分にやるせなくなり出て行ったエンヤの話はなかなか誰でも共感できる部分があるんじゃないかなって思った。

    専門分野や経済状況が全然違う他人同士だけど、それぞれに信念を持ち、互いを尊重しているのをすごく感じるし、その住人たちがどのように展開していくのだろうというのを、下巻に期待してしまいます。

  • 人の死なないミステリというのはいい。
    とはいうものの、冒頭から、チヨダ・コーキの小説を模して大量殺人(殺し合い)が行われた、という衝撃的な事件と、それを取り扱う悪意あるマスコミの描写に心が痛む。
    それは決して物語のお話じゃなく、現実にあるものだって、私も知ってるからだ。

    人気若手脚本家、赤羽環のもと、才能ある人たちが集う「スロウハイツ」
    若干、性格に難アリのオーナーである環のお眼鏡にかなう人間でないとそこに入居することは適わないからか、そこに暮らす人々は、皆目指す分野は違えど、互いにリスペクトしあう仲間であり、たとえ成功の目が見えなくても僻むことなく足元と未来とを見つめつづけているまじめな人たち。
    その住人の中で別格なのは、先の事件で一度は作家生命を絶たれそうになったものの見事復活を遂げた、チヨダ・コーキその人。
    ただし、別格であっても、住人たちから特別扱いなどはされず、あくまで仲間の一人、という認識の爽やかさが良い。

    そこに舞い込んできた女の子は、だから、少し異質だった。
    見た目で判断してはいけないって言われるけれど、私の中で、警鐘がなる。それがページを繰る手を止めさせない。

    時折語り手の視点は変わるものの、スロウハイツのカリスマ、チヨダ・コーキとその作品とが中心にあり、内包された謎が少しずつ芽を出すように、物語は下巻へと続く。

    • まろんさん
      やっぱり面白そう、どうしましょう!

      悪い癖で、ブックオフで安くなってると、上下巻揃ってなくても
      わ~い♪安い安い♪ゲットゲット!
      と買って...
      やっぱり面白そう、どうしましょう!

      悪い癖で、ブックオフで安くなってると、上下巻揃ってなくても
      わ~い♪安い安い♪ゲットゲット!
      と買ってしまうので、この本も上巻しか持っていないのです(>_<)

      辻村深月さんは、読み始めたら止まらないのがわかっているので
      下巻がないまま上巻を読んでしまったら、ぜったいフラストレーションがたまりますよね?(ノ_・。)
      でもでも、読みたいなあ。。。
      2012/07/03
    • 永遠ニ馨ルさん
      こんにちは、いつもコメントありがとうございます(*^ー^*)

      おっしゃるとおり、とても面白かった「スロウハイツの神様」。
      図書館で借りてき...
      こんにちは、いつもコメントありがとうございます(*^ー^*)

      おっしゃるとおり、とても面白かった「スロウハイツの神様」。
      図書館で借りてきた際、ノベルズを読みなれていないのもあって
      読みきれるかなぁ…と不安だったんですが、そんなの、杞憂でした。
      スロウハイツの住人は皆愛すべき人で、
      読書中は私もその中に混じって友人として暮らしているような感覚でした。
      下巻の終盤に「あぁ、そういうことだったのか!」っていう嬉しさが何度もこみ上げてくるので、やっぱり上下巻で続けて読むほうがいいかな、って思います。
      読みたいっていう気持ちを抑えるのは大変でしょうけれど…!(>_<)

      読後感も爽やかで明るく、なんだかキラキラでした。
      オチが判った上で再読したいな、と思える作品もあんまりないので、今回は図書館で借りましたが、私も近いうちにブックオフで見つけたらきっと買ってしまうと思います。
      まろんさんのお手許に下巻がそろう日が一日も早くきますように♪
      2012/07/03
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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。
2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。23年に発表された『この夏の星を見る』は映画化された。
そのほか『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』『噓つきジェンガ』など著書多数。

辻村深月の作品

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