密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 772
感想 : 159
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825130

作品紹介・あらすじ

"頭狂人""044APD""aXe""ザンギャ君""伴道全教授"。奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあっている。密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。出題者の手で実行ずみなのである…。茫然自失のラストまでページをめくる手がとまらない、歌野本格の粋。

感想・レビュー・書評

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  • 歌野の傑作
    葉桜より好きだわ

  • key word・叙述?トリック 推理ゲーム チャット 

    普通じゃないミステリー、このタイプを叙述と言って良いものか…。トリックのパレードでこの中の一つで十分一本の小説が書けるのに、すごいなぁ。後半のリアルに迫ってくるところが面白かった。

  • 最後はどうなったのか…………
    続きも読まないと納得いかない。続きを読んだところで納得するのかも不明だけど。

  • 酷い話なのにグイグイ引き込まれあっと言う間に読んでしまった。たくさんの人を殺す時に使う頭とたった1人を救うために使うアタマは同じ。

  • 奇妙なニックネームでインターネット上での推理ゲームを出題し合う5人。ただのマニアの語り合いと違うのは、その問題が実際に出題者の手で実行済みなこと。
    都内で繰り広げられる連続殺人の共通点と規則性とは?---(Q1次は誰を殺しますか?)
    一人の男が首を切断され花瓶に活けられた。警察が明らかにした犯行時刻には犯人はリアルタイムで4人と談義していた。アリバイは崩せるか?---(Q3生首似聞いてみる?)

    画面越しに繰り広げられる犯人と探偵役との会話がメインの推理小説。すでに犯人は分かっており、計画したアリバイや密室を解き明かすのがメインの斬新な構成です。
    小説だからできる最終的なトリックはなかなか面白かったです。最後はすっきり!とはいかないものの、実際にこんなことが事件の裏であっているのかも、とちょっと考えさせられます。
    普通の探偵物に飽きてきたら是非。

  • 久しぶりに本に深く没入して読めた作品。今まで色々な推理小説を読んできたが、これはリアルタイムで起きているような気分にさせてスリルがあった。

  • 一行目:頭狂人は自宅の部屋にいる。

  • まさに表題通り。ゲーム感覚。上手くミスリードされてしまった。

  • こんな理由で殺されたら嫌だな〜
    一話目が無理くりで、うん?だった。

  • ※2007/7/30のblogより転載

    「探偵ごっこを極めるって、どう?」
     <頭狂人><ザンギャ君><伴道全教授><axe><044APD>の5人は、ネット上で、推理ゲーム繰り広げている。
     一人の出題者の出す問題に対して、残りの4人が解答する。
     但し、問題は、現実に起こったことでなくてはならない。つまり、出題者は、実際に殺人を犯し、解答者は、そのトリックや、次の標的を当てなくてはならないのだ。

     この作品に、純然たるフーダニットは存在しない。出題者が、必ず犯人だからである。
     推理ミステリーは、やはり、誰が、何故、いつ、どこで、どうやって罪を犯したのか、この5つのファクターが揃わないと、面白くない。
     一つ一つの謎解きは、中々に面白いと思う所も多いし、長編としての最後の逆転は非常に楽しめたが、結局犯人が分かっていると、その魅力も半減してしまうのではないだろうか!?
     確かに最後の逆転には、少なからずWAO!と声をあげたけれど(でも冒頭からなんとなくそのような雰囲気は感じていたのですが)。

     でも一番残念なのは、最後の最後が、突拍子もない方向に進んでしまったこと。
     ネタバレになるので、詳しくは書きませんが、はっきりいっていらないでしょ、って感じです。かえって、後味が悪くなってしまいました。
     出来れば、P311で終わって欲しかったなぁ。どうしてもエピローグが必要ならば、P323まででいいと思います。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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