急行エトロフ殺人事件 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825451

感想・レビュー・書評

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  • 鉄道とミステリってくくりで読み始めてしまったけど戦争ものだと知ってたら読まなかったのに。

  • 戦争の起きなかった昭和19年。戦争の危機は相変わらずな日本。同窓会で名古屋にやってきた克郎とキリコ。キリコが汽車で見かけた女。トイレから消えた女。婚約者で女優の立花喜久子を残して失踪した町谷修。同窓会の席で町谷から森にかかってきた電話。電話に出た市橋。東南海地震のどさくさで何者かに殺害された市橋。帰京ごに撮影所で殺害された画家の里美。昭和16年に戦争が回避された直後に森の新聞社に乗り込み後に割腹自殺をした阿南元少将。森の殺害。町谷が残した「急行エトロフ」のメモ。択捉島での秘密。

  • パラレルワールドSFにして、鉄道ミステリー、さらには戦前の名古屋の様子がリアルに描かれている歴史小説?。小説家にして脚本家、そして名古屋の生き証人である辻真先の傑作です。ただ、残念ながら、この本、もう売ってないんだよね、たぶん。

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著者プロフィール

1932年愛知県生まれ。名古屋大学卒。NHKに勤務後、『鉄腕アトム』『サザエさん』『デビルマン』など、アニメや特撮の脚本家として幅広く活躍。72年『仮題・中学殺人事件』でミステリ作家としてデビュー。82年『アリスの国の殺人』が第35回日本推理作家協会賞を、2009年に牧薩次名義で刊行した『完全恋愛』が第9回本格ミステリ大賞を受賞。19年に第23回日本ミステリー文学大賞を受賞。20年刊行の『たかが殺人じゃないか昭和24年の推理小説』が主要年末ミステリランキングにおいて3冠を獲得。

「2022年 『思い出列車が駆けぬけてゆく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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