双面獣事件

  • 講談社 (2007年12月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784061825734

みんなの感想まとめ

奄美諸島の小島で繰り広げられる惨劇を描いたこの作品は、恐ろしい双面獣の存在と、それに立ち向かう美貌の女名探偵・二階堂蘭子の活躍が魅力です。双面獣は、二つの頭と四本の腕を持ち、驚異的な力を発揮する化物で...

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと気持ちが悪い・・・

  • 話はある女性の回想から始まる。奄美諸島の小島で起きた惨劇。山の神の怒りなのか。伝説の妖怪が狂ったのか。目から光線を発して人を焼き殺し、口から吐かれる息は肌を爛れさせ人を窒息死に追いやる。ゴリラのような顔を2つ持ち、4本の腕で人を引きちぎり、その肉を食う化物〈双面獣〉。次々と起こる殺戮。化物誕生の秘密は?暗躍する魔王ラビリンスの正体は?殺戮事件の全貌は?巻き毛の令嬢、美貌の女名探偵二階堂蘭子と双面獣、そして魔王ラビリンスの対決の行方はいかに!

    話は太平洋戦争下の生体実験が絡み、大掛かりなストーリーになっている。大前提として双面獣は実在している。ラビリンスの悪魔的な能力も説明はないが眼前に存在する。そこに蘭子は立ち向かうが、話は登場人物たちの回想とワトソン役の二階堂黎人の記述が交互に出てきて、すごい勢いで展開する。名探偵の天才的な推理も、悪役たちの超人的な荒業の前に後手になりがちだが、話がぶっ飛んでて面白かった。最後は彼らの自滅的な行動に救われるのである。

    話中に双面獣と脳を入れ替えられる青年が出てくる。2つの脳で〈闘う者〉と〈守る者〉の二役を務める双面獣は〈守る〉ために高い知能を必要とするために脳移植されるのだ。大人になって脳を化物に移植される恐怖はどんなものか。いや、ここで思い出す。先日読んだ「失われた名前」に出てくる5歳からサルに育てられ、大きくなっていきなり人間社会で揉まれる女の子の話だ。これはどちらも想像するに耐え難い価値転換だ。フリ幅はサルから想像もつかない人間社会のほうが大きいだろうが、人間から化物は血みどろのグロテスクや化物という存在への疎外感等心が耐えきれるのかわからない。なんか、気持ち悪くなってきた。

  • 私はこの評価にしてるけど
    ファン評価。
    この作品単体だと「ある種の存在」が
    現実のものとなっていて
    チートなため評価は実質‐1だろうなぁ。

    まあかなりアレな裏側がたっぷりと
    出てくるわけでしてね。
    うん、そんなもの知りたくなかったし、
    するもんじゃねぇからな!!

    別サイドのラビリンスもまた残酷。
    なんだろう、なんでこうなっちまったんだ…?

  • 手塚MWを下地に江戸川乱歩で味付けして二階堂黎人で装飾した感じ。
    MW臭プンプンと思ったら「手塚治虫ファンクラブ」やってたのねと。
    思わず親指シフトキーボードを検索しました。日本人作家ならでは!!!!!この入力方法覚えたら私も小説家になる(笑)

  • 再読。

    まずね、表紙からしてエグい。
    自分の中で再読を躊躇う程の作品なのですが、シリーズ再読中なので手に取りました。
    うーん、やっぱりグロい。
    あの双面獣無双の殺戮シーンがかなり。
    双面獣の存在そのものが非現実的ではあるのですが、この作品は描かれる背景云々抜きに、この殺戮シーンが印象に残ってしまう。
    グロ耐性低い方にはおすすめはできません。

  • お婆ちゃんの回想話が凄すぎて、いきなり引きこまれてしまいましたが、謎解きも何もなく、そのまんま、というのにかえってびっくり。これが島田荘司さんなら合理的ロジックを仕掛けるところでは?まあ、二階堂黎人さんは新装江戸川乱歩と思っているからこれで良いのです。

  • 対ラビリンスもの再読完了。
    通しで読むと、でっかい設定の全体像が見える。
    うむうむ、そういう存在だったね、ラビリンスって。把握できたわ。
    通しで読んだ方が、絶対面白い。

    しかーし『覇王の死』でのラビリンスものの終息は、どうしても唐突感が否めないんですけど…
    シリーズをとっとと次の展開にもっていきたくなったのか、それともラビリンスものは人気なかった……とか?;;

    でもやっぱ蘭子シリーズは壮大で派手で爽快で面白いね! 本格はこーでなくちゃ。
    ヤバイことに『人狼城…』を読み返したくなってきた。
    アレはどんなにがんばっても5、6日はかかるぞう、どうしよう^^;

  • 二階堂蘭子とラビリンスの事件簿

    南方のある島で、大量殺戮事件が起きた。
    それは、強力な力でねじ切られたように、手足がバラバラになり、
    顔を潰された死体や、皮膚が爛れたような状態で見つかったモノや
    焼き殺されたモノがあった。

    双面獣とは?

    **************************

    探偵物語はあんまりおもしろくなかったが、
    被害者の話はおもしろかった。

    最後の真相は、あんまり納得いかなかった。

  • 彼は創り上げた。双面獣という化け物を。
    ――人間を目から発する光線で焼き殺し、口から吐く黄色い息で肌を爛れさせ窒息死させる二つのゴリラのような顔と四本の腕を持つ“双面獣”。――
    嗚呼! なんて醜悪なけだものなんだろうか。人間を殺戮し暴虐し凌辱する。表現できないほどのグロテスク。そこに残るのは死体、死体、死体。数えきれない人間の脱け殻と中に入っていた臓物たちのみ。一匹の動物兵器によって起る悲劇的バイオハザード。これはテロルである。
    しかし、地球上にもう一匹そのような生物が跋扈している。
    それはいわずもがな「人間」である。戦争の大好きなこの種族は全てを破壊つくし、惑星一つ壊そうとしている。
    双面獣はデストラクションの王として君臨する人間のメタファーとして顕現したのではないだろうか。事実そうなのであろう……。

  • あほくさ

  • 推理小説なのかSFなのか?

  • 守るためよぶ
    マンハッタン計画
    超人
    双子

  •  これはもはや駄作とかそういうレベルではなく、「トンデモ本」の域に達していると思う。それほど、「いって」しまっている。

     もちろん、ある種の荒唐無稽さを売り物にした物語を否定するわけではない。おもしろいものはおもしろい。作者が引き合いに出している江戸川乱歩も好きだ。この作者がこういうものを書いてもいい。だけど、二階堂蘭子でなくていい。だいたい、彼女の推理(?)そのものの質が低すぎるのだ。強いて言えば、これだけの馬鹿話(作者の陰謀に近い)を、きっちり受け止める冷静さはすごいけど。

     考えてみれば、「人狼城」の最後あたりからあっちの方へ言ってしまってたんだよな。「魔術王」はぎりぎり踏みとどまっていたんだけど、とうとう完全に飛び越えて言ってしまったらしい。

     さよなら。蘭子。
    2008/4/10

  • 二階堂蘭子シリーズ

    ラビリンス・サーガ
    戦争中日本軍に操られた双面獣により殺害された髑髏小島の住民たち。生き残りの女性の回想。鬼貝村の〈海洋開発医療センター〉を襲う双面獣。医療センターの秘密を探る天野冴子と名乗る謎の女。猿神島の惨劇。猿神島の村長、医療センターの所長の秘密。ラビリンスの狙う鍵。戦争中日本軍の計画した「迷宮計画」の秘密。天野博士の娘・冴子の正体。2人のラビリンス。加治木記者の握る秘密。双面獣に脳を移植された久下沼博士の息子・光也。戦艦陸奥の謎の爆発沈没事件と新しいい信管、双面獣の関係。

     2010年8月9日再読

  • ラビリンスシリーズとしてまだ続くのでしょうか。とりあえず「悪魔のラビリンス」も先に読んだ方が良かったのかな? ネタバレはなかったと思うのだけれど、「魔術王事件」の話も出てきます。
    謎解き要素はそれほどなく、どちらかといえば冒険活劇のような感じですが。スリリングで楽しめました。双面獣の存在が実在だ、ってのを念頭に置いておかないと、その部分の謎解きがなくってがっかりしそうだけどね(苦笑)。
    双面獣存在意義の真相には驚愕。こんなこと考えてた時代は、実際にあったんでしょうね……。

  • 魔王ラビリンスVS二階堂蘭子シリーズ。

    ゴリラのような二つの顔を持ち、4本の腕と足を持つ怪物≪双面獣≫。
    目から光線を出し人や焼き、口から出す黄色い息で人の皮膚を爛れさせ
    殺戮してしまう怪物が、奄美大島で目撃される。
    魔王ラビリンスの出生の秘密も明らかに!?

    でもミステリーにこんな怪物出しちゃいけません。
    これは反則。
    トリックも何もあったもんじゃなかったです(´-`)・・・

    描写もかなりエグイです。

  • あちこちに話が飛ぶので少々読みづらい。なかなか盛り上がったが次作に続くためか結末はちょっと尻すぼみ気味。

  • 2007/12/18読了

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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