掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 113
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825802

作品紹介・あらすじ

城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。女の姿を見た者は必ず死ぬという噂が囁かれる折、お家騒動が持ち上がり家老が闇討ちされた。怖がりで純情な甚十郎と酒と怪談を愛する浪人・平松左門が、闇に溶け込んだ真実を暴く痛快時代活劇!第38回メフィスト賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 京極堂は妖怪だけど、こっちはお化けの話。
    オーソドックスな怪談が元ネタになったるんだけど、前半に凝りすぎたせいか、ちょっと話に乗っていくのが難しかったです。
    最後のオチも伏線を探してやっとどういう話かわかるぐらいだったし。

  • 毎夜いつの間にか崩れる石垣に現れる女
    龍神沼に浮かぶ水死体
    帳場に現れる女
    樹木の上の女
    寺の参道を縄をぶら下げて歩く女
    地下の座敷牢で這う人
    猪牙の後ろをついてくる水死体
    長屋を通り過ぎるいないはずの母娘

    いろんな人やら怪談やら思惑やらが入り乱れて、どこに向かうんだろうと何度も思う。
    ただ、ちょくちょく挟まれる怪談は怖い。
    帳場の女、なんなのー。
    怪談が物語る真実が最後に真相をあぶり出すわけだけど、酒好きでとぼけた面々が最後まで楽しい。

  • 江戸ものが読みたい!と軽い気持ちで読み出したは良いが、ひたすら怪談を聞かされているだけで、あれこれと錯綜し始めた物語の終着点がわからないまま読み進めていた。
    主軸としては暗殺犯を知ることなのだが、他にも細かく謎が謎を呼んでいてどれがメインだったか、と思うほど細かい謎が出て来る。
    だがそれも終盤も終盤で綺麗にぴったりと収まる。これはこうだろうな、と予想をつけられるものもあったが、最後の最後にこう綺麗にはまる感じがとても気持ち良かった。
    登場人物も堅苦しいばかりでなく、酒がなければ生きていけない飲兵衛や怪談が苦手な剣術家など、ぴんと張り詰めた人が居ないからか始終緊張しっぱなしということもない。
    大変楽しいエンターテイメント劇を見せて戴いた。

  • 途中で挫折しそうになりながらも
    だんだん
    面白くなっていった。。

    続編も気になる。。

  • 読みやすいホラー&ミステリーだった。
    でも読み手が推理するような挑戦的な流れではないお話。

  • 登場人物が多過ぎて、途中、よくわからなくなりました。
    話が集約するに連れて、人が(物理的に)減っていったので助かりましたが。
    あと、冒頭は話と登場人物が飛びまくっていて読みにくかった。
    頭が悪くてすみません。

    最後まであまり内容を把握しないままに終わった印象。

  • 城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。女の姿を見た者は必ず死ぬという噂が囁かれる折、お家騒動が持ち上がり家老が闇討ちされた。
    怖がりで純情な甚十郎と酒と怪談を愛する浪人・平松左門が、闇に溶け込んだ真実を暴く痛快時代活劇!

  • 城下の掘割に現れる女の幽霊。それを見た者は死を迎えるという…
    メフェスト賞受賞作にしては真っ向な怪談ミステリ。というと語弊がありますかね。物語の合間合間に怪談が挟み込まれるのですが、それが怪談自身も面白く、その裏に潜むものもまた面白く。怪談というのは決してただ単なる「怖い話」じゃないんですね。そこに「美」がなければ。その様式美がミステリと融合しやすいのかも。
    またメインキャラクタ2人のやり取りが面白く、特にラストのやり取りにはやられました。これまたチェックの作者が増えました。

  • がっつりと幽霊に絡めた展開と思いきやミステリな結末。

    時代小説とミステリ小説を組み合わせたとてもバランスの良い作品。
    どちらか読んだことのないジャンルであったとしても楽しめる。

    最後の甚十郎と左門の会話がおもしろいオチ。

  • 詳しいあらすじみないで読み始めたので「誰が探偵役なんだろう?」と思いながらなかなか楽しかったです。

    まあ平松左門の正体なんかについては読んでいて非常にわかりやすい形ででてきてるのにそれをラストでさも重要そうに持ってきたのは若干野暮な気もしましたが。

    時代小説の読みにくさみたいなものもないし、とっつきやすい一冊。この作者さんの特徴として「文章が平易で読みやすい」ってのはあるかもしれませんね。

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著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。好評の『古道具屋 皆塵堂』シリーズに続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』がある。

「2018年 『物の怪斬り 溝猫長屋 祠之怪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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