人魚と提琴 玩具館綺譚 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 77
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825833

感想・レビュー・書評

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  • 講談社ノベルズが大好きです(笑)匂いが好きってかよくわからないんですけど。久しぶりに好きなタイプ。

  • うん、確かに幻想小説。でも、ライトノベル風味。
    出だしの炎の中でヴァイオリンを奏でる少年とその両脇で踊る人魚のイメージはとても魅惑的でよかった。でも、ミナモリさんたちが微妙に中途半端に感じたのと、玩具屋の店主兄妹がちょっと俗っぽいかな~(^^;)だからライトノベル風味な感じがするんだろうな~
    でも、ディズニー的な人魚より、こういう妖怪的な人魚のほうが好みなので、この人魚の扱いは非常に好印象。
    もっとこう、人魚と炎とヴァイオリンのイメージを畳み掛けるように使ってくれてもよかったかも。過去のほんとの記憶かどうかわからないイメージに追い立てられて、追い詰められていく感があんまり感じなかったかな。涼子さんが怖がらない人だからか、あんまりせっぱつまった感がないんだよな~。

  • ミステリではないと思います。
    民俗学・怪奇幻想趣味な何か。
    ホラーというには怖くはなかったし、むしろ、メインは蘊蓄か?

    時々、キャラが喋る今風喋り言葉が違和感。

  • 不思議テイスト小説。
    ファンタジーとはいいがたいんだよなぁ。
    本当に不思議系。

    人魚の伝説といい、どこかそそるないようです。
    そしてバイオリンの音も。
    これは後々に重大な秘密を
    教えてくれるんですけどもね。

    しかし三隣亡の関係者は
    どうがんばっても危険な人が…
    アンティークで銃類を持っちゃいけませんってば。

  • 思っていたよりも俗っぽさがあるが、
    炎の中の人魚は幻想的。
    やはり美形の設定がないと雰囲気に合わない。

  • ……別に幻想小説でもないと思う; 女性陣の話し方が丁寧なような崩れたような……あれはわざとなんでしょうか? 主人公は物語の流れからこういう話し方なのかとも思いましたが、他も似たり寄ったりで、会話部分だけ読むと違和感を感じます。文章的に綺麗なものを期待していたのですが、ライトノベルに近い作品でちょっとがっかり。(2008.03.27読了)

  • 「古風な怪奇・幻想小説の枠組みの中、その無垢で鋭敏な感性により、次々と恐ろしくも愛らしい新たな貌と生命を妖怪たちに与え続けている」
    作者紹介に偽りなし。

  •  人魚伝説が物語に絡んでくる伝奇浪漫。ミステリと思って読むと多少もたついて感じられるが、“土蔵の中に封じ込められた人魚と、美少年が奏でるたぐいまれなるヴァイオリンの調べ”という絵が官能を刺激し幻想的で妖しく、とても魅力的だ。 玩具館「三隣亡」のゾンビ好き店主Tと、その妹で年齢不詳の美少女美珠のコンビがユニークかつ妖しさ全開で、これからぜひシリーズ化して、さらなる綺譚を収集して見せて欲しいなと思った。早く2巻が刊行され、読めますように!

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著者プロフィール

幻想小説・ミステリ作家。ブラジルのリオデジャネイロ生まれ。
1999年、「Me and My Cow」にて作家デビュー(「季刊幻想文学」56号)。その後、光文社文庫の「異形コレクション」シリーズ等に数多くの短編作品を発表する。
主な著作に《玩具館綺譚》シリーズの長編『人魚と提琴』『謝肉祭の王』(講談社ノベルス)、短編集『音迷宮』(講談社)、共著に林美登利人形作品集『Dream Child』『Night Comers〜夜の子供たち』(アトリエサード)がある。

「2019年 『蒼い琥珀と無限の迷宮』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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