- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061826113
感想・レビュー・書評
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好きな人はかなり好きだろうけれど、ちょっとクセのある作家、山口雅也。
ワタシは『生ける屍の死』もキッド・ピストルズも「なんだ、こりゃ」という印象だったので、正直ちょっと苦手な作家さん。
で、そんな山口雅也の短編集。「ぬいのファミリー」「蛇と梯子」「黄昏時に鬼たちは」「ゲームの終わり/始まり」の四編を収録している。
「ぬいのファミリー」。可もなく不可もなく。教授の名字に稚気が表れているのが一番印象に残った。
「蛇と梯子」。長さもちょうど良く、オチも効いている。この短編集ではベストかな。
「黄昏時に鬼たちは」。葉桜っぽいなぁ、という印象。それしか残らない。
「ゲームの終わり/始まり」。これはまったく好みじゃなかった。
残念ながら今までの山口雅也のイメージを覆すまでには至らず。でも「なんだ、こりゃ」という作品は一作だけだったので、それなりには楽しめたかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これもまた長らく放置してましたね。発行は2008年。まあ文中の表現が古かったりなんだりは置いときます。
短篇が四つ、それぞれ子供の「遊び」をモチーフにしたミステリー。ミステリっていうよりはミステリーという印象。もともと子供の遊びってどこかホラーじみたものが多いので、大変に好みでした。
一番好きなのは二作目「蛇と梯子」ですかね。ストーリィのオチとしても綺麗にまとまっていたので。インドを舞台にしたヒンドゥー教絡みのお話だったので、そこもまた面白かった。以下ネタバレ反転。
ていうか、このオチだと「医者と猿もループに巻き込まれる」ことになってるんじゃねぇの? いいのか、それは。いや、それはそれで面白いですけれど。
ミステリとして面白いなと思ったのは三作目、「黄昏時に鬼たちは」。そうくるか、と思いましたが、なんだろうね、ネットとハンドルネームを使ったトリックは少々食あたり気味。歌野とか法月あたりで読んで、そろそろもうこのネタは無理だろうなと思いました。いや出版された順番で言えば古い方になるんでしょうけどね、この話。
抜粋。四作目、「ゲームの終わり/始まり」より。
「――家族みんなで、一家心中しよう」
12.06.26 -
ミステリーとホラーの中間?みたいな。
ちょっと読むのが怖い。でも読んでしまう。みたいな。
個人的には「蛇と梯子」が一番好きです。
これ、映画「ジュマンジ」に少し雰囲気が似てますね。
山口雅也さんの作品は今回初めて読んだのですが、他の本も読んでゾクゾクしてみたくなりました。 -
(収録作品)ぬいのファミリー/蛇と梯子/黄昏時に鬼たちは/ゲームの終わり始まり
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フェチ物語なんだけど・・・つめがもう一押し!
ひとつひとつはいいんだけどなぁ
惜しい!って感じ。 -
09/** 読了
様々な「遊び」をテーマにした短編集。
ミステリと言うよりホラーか。
山口雅也の作品





