PLAY プレイ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 38
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826113

感想・レビュー・書評

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  • 好きな人はかなり好きだろうけれど、ちょっとクセのある作家、山口雅也。
    ワタシは『生ける屍の死』もキッド・ピストルズも「なんだ、こりゃ」という印象だったので、正直ちょっと苦手な作家さん。

    で、そんな山口雅也の短編集。「ぬいのファミリー」「蛇と梯子」「黄昏時に鬼たちは」「ゲームの終わり/始まり」の四編を収録している。
    「ぬいのファミリー」。可もなく不可もなく。教授の名字に稚気が表れているのが一番印象に残った。
    「蛇と梯子」。長さもちょうど良く、オチも効いている。この短編集ではベストかな。
    「黄昏時に鬼たちは」。葉桜っぽいなぁ、という印象。それしか残らない。
    「ゲームの終わり/始まり」。これはまったく好みじゃなかった。

    残念ながら今までの山口雅也のイメージを覆すまでには至らず。でも「なんだ、こりゃ」という作品は一作だけだったので、それなりには楽しめたかな。

  •  これもまた長らく放置してましたね。発行は2008年。まあ文中の表現が古かったりなんだりは置いときます。
     短篇が四つ、それぞれ子供の「遊び」をモチーフにしたミステリー。ミステリっていうよりはミステリーという印象。もともと子供の遊びってどこかホラーじみたものが多いので、大変に好みでした。
     一番好きなのは二作目「蛇と梯子」ですかね。ストーリィのオチとしても綺麗にまとまっていたので。インドを舞台にしたヒンドゥー教絡みのお話だったので、そこもまた面白かった。以下ネタバレ反転。
     ていうか、このオチだと「医者と猿もループに巻き込まれる」ことになってるんじゃねぇの? いいのか、それは。いや、それはそれで面白いですけれど。
     ミステリとして面白いなと思ったのは三作目、「黄昏時に鬼たちは」。そうくるか、と思いましたが、なんだろうね、ネットとハンドルネームを使ったトリックは少々食あたり気味。歌野とか法月あたりで読んで、そろそろもうこのネタは無理だろうなと思いました。いや出版された順番で言えば古い方になるんでしょうけどね、この話。
     抜粋。四作目、「ゲームの終わり/始まり」より。
    「――家族みんなで、一家心中しよう」

    12.06.26

  • 東京のお供に。アンソロジーで読んだものから。ぬいぐるみ、ボードゲーム、隠れ鬼、ヴィデオゲームのそれぞれをテーマにした短編集。隠れ鬼のやつをアンソロジーで読んだのだ。そこに出てきた烏丸曜子が1話目のぬいぐるみのやつにも出てきたので、お、これは、と思ったけど、2話目には出て来ないし、関係なかったみたい。単に好きな名前なのか。でも4話目にも出てきたしな。全部不気味な感じ。ボードゲームは特に、そのボードゲーム自体がとても気持ち悪い。

  • ほどよく(?)ダーク。
    なんというかこういうダークなアイデア小説がたくさんある中で良くできてるモノだと思う。
    テーマも統一。それなりにちゃんとミステリ。裏テーマは結局?
    ループが好きなんだな、と思った。

  • ミステリーとホラーの中間?みたいな。
    ちょっと読むのが怖い。でも読んでしまう。みたいな。
    個人的には「蛇と梯子」が一番好きです。
    これ、映画「ジュマンジ」に少し雰囲気が似てますね。
    山口雅也さんの作品は今回初めて読んだのですが、他の本も読んでゾクゾクしてみたくなりました。

  • (収録作品)ぬいのファミリー/蛇と梯子/黄昏時に鬼たちは/ゲームの終わり始まり

  • フェチ物語なんだけど・・・つめがもう一押し!
    ひとつひとつはいいんだけどなぁ
    惜しい!って感じ。

  • 09/** 読了

    様々な「遊び」をテーマにした短編集。
    ミステリと言うよりホラーか。

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