無貌伝 ~双児の子ら~ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 237
感想 : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826328

感想・レビュー・書評

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  • 久方ぶりに本棚からとり再読しました。今読むと初読したイメージがガラリと変わりました…面白い!!
    2作目からは積読にしてたのでシリーズを読み始めますが探偵と助手、無貌がこれからどのような物語を紡ぐのか非常にたのしみ!

    年齢を重ねて深化していくのと同様に本をねかせていくのも必要ですね。いつの年代で読むかで簡単に評価せずに、じっくりと読書に向き合わないと〜

    ぜひ〜

  • 2009年。第40回。
    人でないヒトデナシが住む世界。この年代、こういう独自世界が多いねw
    無貌の定義が難しかった。人の顔を奪う。奪われると顔もなくなるが、それまで関わっていた人には見えなくなる。
    また、何かのはずみで記憶を大量に注入されると気絶する。いろんなパターンがあるみたい?
    幼いころサーカスに売られた少年・・ってどの国の何時代だよ!それが主人公。鉄道で儲けた一族内で起こる連続殺人事件。有名な探偵だったが無貌に顔を奪われた探偵。探偵なんて、殺人の後に罪を暴いたってしょうもないw 冤罪もあるしw と探偵業を卑下する。
    14歳の芹と、養子の兄の恋物語か。最終的に芹は兄のいうがまま猫となる。
    なんとなく要約したが仕切れず。情報量が多いわりには、なんかいっかなぁ、知らなくても、なんだよw
    続編の予告があった。出たのかもしれない。読まないけどw

  • 7年振りの再読。

    望と秋津探偵の出会い、芹の物語、無貌の物語、溝口、遥、岬、相原、全ての登場人物の微妙な関係性がやっと理解出来た。ちょっとした違和感の謎、思わせぶりな表現の意味がやっと分かりすっきりする。

    1〜6作を一気読み、1作目に戻る、7冊目を読む。
    これが理想かと思う。

    これ全部で一つの物語になる。だから“無貌伝”、これは無貌と秋津探偵の物語だったんだな。

    時系列に読めば、1作目を読み返す必要はないけど、1作目のミステリーが最高の仕上がりだから、まずこれを読まなきゃ始まらない。
    1作目以外は、異能バトルロワイヤルなんで、ガチミステリーは1作目だけ。

    これは、映像化して欲しいなぁ〜。名作。

  • 長い。

    冗長なところも多いし、くどいところも多いけど
    作者がやりたい世界観、綴りたい物語が明確で
    個人的には好きなタイプ。

    江戸川乱歩の少年探偵団シリーズが
    好きな人は面白く読めると思う。

    やる気溢れる探偵助手と
    ヘタレた、かつての名探偵という組み合わせは
    新鮮だけど、おそらく今作限りのような気もする。

  • ”ヒトデナシ”なる妖怪が跋扈するパラレルワールドでの探偵譚。
    ”ヒトデナシ”の一種”無貌”に顔を奪われて自信も消失した探偵の下、押しかけ探偵助手が事件に挑みます。

    斜に構えつつ直情型な助手と消極的な探偵のバランス加減、世界観はハマる人はハマるかも。

    シリーズを読み進めると、登場人物のセリフや行動に周密なフラグが立てられていたりして無駄がない事に気づかされ、より面白さが増します。

    図書館スタッフ(学園前):あんりみ0

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/564091

  • シリーズ4作もでてるのに、いまいち面白さがわからないんですよね…
    どこが面白いか教えてください

    という言葉とともに借りた本
    メフィスト受賞しただけあってミステリ

    どこが ときっちり説明はできないけども普通におもしろかったです
    世界設定おもしろかった
    犯人を追いつめる感じ、ちょっとくどかった…かな
    次に期待です!

  • ラノベっぽいのかな?と思って読み始めましたが、
    意外にもなかなか骨太なミステリでした!

    「ヒトデナシ」という怪異(妖怪みたいなモノ)と人間が共存する世界。
    「絵画と猫のヒトデナシ、露草」の諱乗りに笑いました。
    この後のシリーズでは、色々な種類のヒトデナシが登場するんでしょうか。

    人の顔を奪う「無貌」という不気味な存在。
    無貌被害者は、ある特定の状況下では姿が見えないという設定が、
    上手くミステリに生かしてありましたね。
    顔を奪われてしまった探偵・秋津は、少し存在感が薄かったかな(笑)
    その分、生意気な少年助手・望のキャラが立っていたように感じます。

    望がサーカスにいた頃の様子だとか、
    続編ではもう少し見えてくると嬉しいなぁ、と思うのですが^^

  • デビュー作ということを差し引いても、
    序盤、中盤、ラストと、すべてがどこかで見たことあるような展開でした。
    次に期待。

  • 怪異と共存している世界の話。

    探偵と少年の出会いとこれから。
     
    イマイチ迫力には欠けるがこれからがわくわくするような終わり方に興味がわく。

  • 人とヒトデナシという怪異が共存している世界が舞台。
    ヒトデナシの怪盗・無貌から犯行予告が送られてくる。
    無貌に顔を奪われた名探偵・秋津と助手(臨時雇い)の少年・望の二人はその犯行を防ぐために鉄道王一族を訪れるが・・・

    ジャンルで言えばミステリーなのか、ファンタジーなのか…迷いどころです。
    ミステリーとしてはちょっと物足りないかもしれない((+_+))
    なんせ怪異であるヒトデナシは能力によってはなんでもありなので…(^_^;)
    起きる連続殺人の犯人は人かヒトデナシか…気になって夢中で読んじゃいました。

    時代設定が昭和初期って感じなのも結構気に入った要素です。
    なんか怪盗20面相を思い起こさせるような感じです。

    秋津と望、この二人と無貌が今後どんな展開をみせるのか楽しみです(^^♪

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著者プロフィール

第四十回メフィスト賞を『無貌伝 ~双児の子ら~』で受賞。同シリーズに『無貌伝 ~夢境ホテルの午睡~』、『無貌伝 ~人形姫(ガラテア)の産声~』『無貌伝 ~綺譚会の惨劇~』『無貌伝 ~探偵の証~』『無貌伝 ~奪われた顔~』がある。

「2014年 『無貌伝 ~最後の物語~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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