密室の如き籠るもの (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 329
感想 : 55
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826410

作品紹介・あらすじ

猪丸家に突然、謎の女が現れる。その名は、葦子。狐狗狸さんのお告げを伝える彼女が後妻に来てから、何かがおかしい…。そんなある日、屋敷の二階で密室殺人が起きた。惨事の元凶は狐狗狸さんなのか、はたまた…。旧家をおそった凄惨な事件を、刀城言耶が解明する(「密室の如き籠るもの」)。表題作ほか、全4編収録。シリーズ最新作。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。最後の話の密室の分類長いなあと思いつつ
    、手紙で真相が分かったときにはゾクッとした。ちなみに私の推理はミスリードの方だった。
    迷家の話が興味深く、山間部では当時そんなことがあったのだろうかと考えさせられた

  • 刀城言耶の短編シリーズ。
    言耶の登場シーンがまあ少なめだったが面白かった!いい意味で短編ならではなの内容かと!


    ・首切の如き裂くもの ★★
    うーん、まあまあかな。長編やとその世界観にたっぷり浸れて面白いんやけど。
    言耶が出てくるまでの話もまあまあな感じで、トリックもイマイチ。

    ・迷家の如き動くもの ★★★★
    刀城言耶シリーズは短編より長編がいいんじゃないかと思ってたら、これは面白い!
    追いかけ、迫ってくるホラー要素も良し!
    驚愕!とまではいかないが、ほーっと驚く要素もあり良し!

    ・隙魔の如き覗くもの ★★★★
    隙間って確かに怖いよな。
    多賀子が見る隙間の内容が面白かった。
    ただトリックが微妙というか、ちょっとあり得ないかなと思った。


    ・密室の如き籠るもの ★★★★
    コックリさんと謎の女というシチュエーションが良い!
    犯人は予想通りだったが、面白かった。

  • 刀城言耶シリーズの短編集。
    日本の怪異を絡めたミステリー4篇。
    「首切の如き裂くもの」「迷家の如き動くもの」「隙魔の如き覗くもの」は短編だが、最後の「密室の如き籠るもの」は中編と言ってもよい長さ。
     三津田ミステリではお馴染みの、「子供視点」、刀城言耶だけでなく作中人物から語られる「こっくりさん」に関する民族学的知識、刀城言耶による「密室の分類」など、お馴染みの方法が満載であり、面白く読めた。
     隙魔~の話では、未読の長編に繋がる話がわずかに出てきたため、その作品も読んでみようと思う。

  • 密室の如き籠るもの (講談社ノベルス ミG- 7)

  • 標題作は密室分類とあわせて読むと、なかなかの快作だと思った。長編だとどんでん返しがきつすぎるから、バランスがよい。
    事件の真相もエモくて好み。

  • 本当にそんなトリックあり??という内容も、ホラーと合わせて考えると人外の力が働くせいで、たしかにありえそうと思っちゃうところが…三津田さんのミステリの魅力。

  • 刀城言耶シリーズ。表題作を含む、全四篇収録の中短編集です。
    密室殺人、連続殺人、山の怪異に奇妙な能力…ホラーとミステリーの見事な融合が
    特色のシリーズですが、今作も楽しませてもらいました。サクッと読める短さなので
    たまにはこういうのも良いなと思いました。刀城シリーズはどれも長いのでね。

  • このシリーズ何作も読んでるけど、『刀城言耶』のほうがペンネームのように思えてしまう。
    ま、それはいいとして、短編集もなかなかいけるな。
    楽しめた。

  • 短編

  • 首切の如き切り裂くもの

    旧華族
    怪談話


    迷い家の如き動くもの

    行商
    迷い家


    隙魔の如き覗くもの

    隙間
    戦後の教師


    密室の如き籠るもの

    密室の分類
    複雑な家族構成
    子供

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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