- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061826410
作品紹介・あらすじ
猪丸家に突然、謎の女が現れる。その名は、葦子。狐狗狸さんのお告げを伝える彼女が後妻に来てから、何かがおかしい…。そんなある日、屋敷の二階で密室殺人が起きた。惨事の元凶は狐狗狸さんなのか、はたまた…。旧家をおそった凄惨な事件を、刀城言耶が解明する(「密室の如き籠るもの」)。表題作ほか、全4編収録。シリーズ最新作。
感想・レビュー・書評
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面白かった。最後の話の密室の分類長いなあと思いつつ
、手紙で真相が分かったときにはゾクッとした。ちなみに私の推理はミスリードの方だった。
迷家の話が興味深く、山間部では当時そんなことがあったのだろうかと考えさせられた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
刀城言耶シリーズの短編集。
日本の怪異を絡めたミステリー4篇。
「首切の如き裂くもの」「迷家の如き動くもの」「隙魔の如き覗くもの」は短編だが、最後の「密室の如き籠るもの」は中編と言ってもよい長さ。
三津田ミステリではお馴染みの、「子供視点」、刀城言耶だけでなく作中人物から語られる「こっくりさん」に関する民族学的知識、刀城言耶による「密室の分類」など、お馴染みの方法が満載であり、面白く読めた。
隙魔~の話では、未読の長編に繋がる話がわずかに出てきたため、その作品も読んでみようと思う。 -
密室の如き籠るもの (講談社ノベルス ミG- 7)
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標題作は密室分類とあわせて読むと、なかなかの快作だと思った。長編だとどんでん返しがきつすぎるから、バランスがよい。
事件の真相もエモくて好み。 -
本当にそんなトリックあり??という内容も、ホラーと合わせて考えると人外の力が働くせいで、たしかにありえそうと思っちゃうところが…三津田さんのミステリの魅力。
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刀城言耶シリーズ。表題作を含む、全四篇収録の中短編集です。
密室殺人、連続殺人、山の怪異に奇妙な能力…ホラーとミステリーの見事な融合が
特色のシリーズですが、今作も楽しませてもらいました。サクッと読める短さなので
たまにはこういうのも良いなと思いました。刀城シリーズはどれも長いのでね。 -
このシリーズ何作も読んでるけど、『刀城言耶』のほうがペンネームのように思えてしまう。
ま、それはいいとして、短編集もなかなかいけるな。
楽しめた。 -
短編
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首切の如き切り裂くもの
旧華族
怪談話
迷い家の如き動くもの
行商
迷い家
隙魔の如き覗くもの
隙間
戦後の教師
密室の如き籠るもの
密室の分類
複雑な家族構成
子供