虫とりのうた (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
2.96
  • (1)
  • (14)
  • (23)
  • (10)
  • (4)
本棚登録 : 108
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061826670

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 図書館の「文学賞受賞作品コーナー」からお借りしました。

    怖いことは怖いんですが、読みながら「ああ、怖がらせようとしてるんだな(だから怖いんだな)」みたいに素に戻ってしまう事が度々あって、どうにも没頭しきれなかったというか。

    例えるなら、“手の込んだお化け屋敷”という感じ?セットを組んで、暗くして、BGM流して、おどろおどろしいキャプションつけて、お化け役も配置してあってっていう。
    ストーリーのキモになっている「予言の詩」「童謡の歌詞」「謎の呪文」「子どもの間で流布する都市伝説」全てが人工物っぽいので、怖がり方まで誘導されているように感じました(そしてやっぱり想像通りの地点に着地する)。

     新・都市伝説!
     ホラー?ミステリー?得体の知れないこの恐怖は一体?!
     かしでえんまなおえましん――
     不気味な呪文に隠された秘密。それは……。(帯より)

    これ↑に煽られ過ぎて、読む前にハードルを上げすぎたのかも。

    なんなの?結局どういうことなの?「作中で解明されていない秘密」ってどれのことなの?
    余りにも色々腑に落ちないので、他の皆さんのレビューで補完させてもらおう……って思ったら、みんなやっぱり「わかんねえ」とおっしゃっていたのでちょっと笑いました。ありがとうございます。

  • 怖かった。。ことひと言に尽きます。
    真樹男くんがなんとも悲しすぎる。。
    かなりホラーの要素ふんだんに盛り込んでここまで驚かせてどうするんだ、と思いつつも最後まで読み切ってしまいました。読後感もあんまりよくないけど、なぜか惹きつけるものがあるんだなぁって。

  • 『シンクロニシティとは「意味のある偶然の一致」のことで、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが1920年ごろから本格的に研究を始めた。

    生きていれば、さまざまな出来事に遭遇する。それらのほとんどは、なんらかの原因があっての結果で、因果関係がはっきりしている。

    ところがときとして、まったく無関係のものが一致した状況を見せることがある。』

    メフィスト賞の中でいうと、乾くるみの『Jの神話』や真梨幸子の『孤虫症』に近いジャンルかな。それなりのホラー。

    “作中で解明されてない秘密”があるとか帯にあって、その秘密が何なのか全然分からないもどかしさなんかもいいとこなのかな。かなりもやもやするけど。

  • 好きな作家の一人なので読んでみる。横溝正史風の、ホラーとミステリーをミックスした作風は、読み始めると止まらなくなる魅力がある。

    「赤い蟷螂」や「幼虫旅館」と同じく赤井雅彦が主人公で、時世は「虫とりのうた」が一番新しい。「幼虫旅館」の最初の方で、真樹男に関する不気味な描写が出てくるが、ここにつながっているとは……。

    後味はあまりよくないが、純粋に楽しむことができた。この作家は2011年以降、新作を出していないようだが、求む!赤星氏の次作!!

  • 「虫とりのうた」の見立て通りに殺人事件が起こり犯人探しをするというお話ですが、犯人はほぼ確定しているのでミステリー的な面白さはありませんでした。
    主人公が狂気に囚われていく過程はそれなりに読み応えがありしたが、やや迫力不足な感じがしました。先の展開も読めてしまい、これと言ったインパクトがなく読了。何か突き抜けたモノが欲しかったです。
    また、著者がコメントしていた「解明されていない秘密」は、思わせ過ぎな文章が多く、結局解からず終い。有耶無耶な読後感でした。

  • 読みやすかったけどオチが解ってるのにグダグダしてるからモヤモヤした。
    ミステリというよりホラー寄り。
    かしで〜は速攻わかるだろうに終盤まで言及しないとか。

  • 歌の通りに人が死ぬ「虫とりのうた」にまつわる都市伝説ホラー。


    …のはずなんだけど、思ったより「虫とりのうた」が人々に定着してない(笑)
    むしろ中盤よりラストの時の方が噂が蔓延しているという。


    サクサク読めて面白かったんですけど、都市伝説が社会に大きく広まってるとこを読みたくて開いたので「むしろこっからでしょ!!」感が否めません。はがゆい。

    リングが観たかったのにらせんが出てきた感じ。いやこれ前日譚でしょ、みたいな。


    かしでえんまなおえましん

  • 都市伝説にホラーとミステリーを融合させたような童話。横溝正史のホラーを真似て主体としつつも、そこから一線を逸したような新感覚。読み進めるうちに得体の知らないものに畏怖しつつも、どうしてもその続きが気になって仕方なくとうとう最後まで読んでしまったようだ。そして獰猛な暗闇に怯え、その忍び寄る影の衝撃に既に手遅れという事実を知り、人々は震撼することだろう。




    かしでえんまなおえましん
    呪文があれば大丈夫……

  • 「虫とりの歌」という童謡の幻の5番を知ったら殺される、でも「かしでえんまなおえましん」という呪文があれば大丈夫。という都市伝説と、「虫とりの歌」になぞらえて殺されていく人々。
    怖い!でも都市伝説も見立て殺人ものも好きだから面白かったです。
    そしてカバーの折り返しには「この小説には作中で解明されていない秘密が隠されています。その秘密に気づいたあなたは、なぜ事件が起こったのか、本当の理由を知ることでしょう」と気になる文章が!!結局なんだったのかわかりませんが(ぐぐってもわからず仕舞い…)まぁそのなんだかわからないところがまた不気味でいいなと思いました。ミステリにはきちんとした回答を求めてしまいますが、ホラーには別に明確な答えを期待して読んでいないので。しかし「解明されてない秘密」って、何一つ事件の謎は解明されてませんよね!完全丸投げですよね!やっぱり気になります。読み終わった後「かしでえんまなおえましん」と実際に21回つぶやいてみたりしましたがわかりませんでした。

  • 「都市伝説ミステリ」
    怖ろしい「むしとりのうた」
    死んでいく死んでいく。

全26件中 1 - 10件を表示

虫とりのうた (講談社ノベルス)のその他の作品

赤星香一郎の作品

ツイートする