- Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061826939
感想・レビュー・書評
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人は誰でも仮面をつける。
こうするのが自分らしいと理由をつけて取り繕う仮面。
必死に取り繕ってきた仮面が、誰かと出会うことで砕け、無視してきた仮面の下の衝動を露にする。
なんて脆弱な自分。なんて惰弱な自分。少し、呆れてしまう。
それでもきっと、自分の好きな人が会いたい人の仮面をつける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「えええー、君、記憶ないの! 格好いい!」
しじまのように真っ直ぐで、猫のように気まぐれで自分貫いていて犬のように人にくっついてくるキャラクターが好きです。主人公側に謎を残したままストーリーを進めていくの難しいそう。各キャラクターの一人称で進んでいくのでたまに見失いますが、ミステリ風小説、面白かったです。 -
漫画のようなノリともやもやしたままの薔薇城事件、あと肯定がうるさい。
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記憶を失った男と、それを拾った女。
彼女が追っているのは、他人に擬態できる『ダンテ』という人物。
ひたすらに追って捕まえるのか
拾った男との人間関係なのか。
どういう方向の話だろうと思っていたら
途中でわけが分からなくなりました。
女の性格はずうずうしい、の一言で追われそうですし。
3分の2くらいまでは読んでいたのですが
どうでもよくなって、そこからぱら見。
事件として理解できていたのは2話目。
半分だけ、です。 -
ホラー。
主人公は、記憶をなくしています。職業が探偵の女性に拾われることから、話が始まります。
仮面-ペルソナ-と、自分探しのお話。
作中は、グロテスクな描写もあります。読み飛ばしても、筋に支障はありません。
著者いわく、
憧れの誰かになってみたい。でも、もし、その自分がすでに誰かに成り代わられた存在だったとしたら。
というのが、話を書く発端だったそうです。
こんな自分探しをされたら、たまったもんじゃありません。こういった一面は、思春期心性としてはあるのかなあ、と思ったりもします。しかし、もうすこしおとなしく、建設的にやりやがれ、です。
他の方も書いてましたが、少し戯言シリーズの雰囲気にも似ています。 -
「擬態VS記憶喪失」
アイデンティティを失ったらどうなるんだろ?
死ぬのかな? -
他人に完璧に擬態することのできる幻人ダンテ。
記憶喪失の男、赤月あお。
小学生の少女のような外見の、鳥打ち帽を被った探偵、天草しじま。
探偵と男ふたりにダンテに纏わる事件やモデル並みの最強な美人刑事、志摩がかかわりなんだか気味が悪い事件を解決したり巻き込まれたりする話。です。
雰囲気としてはちょっと戯言に似ている気がします。
特に志摩のキャラクターが最強美人ということで赤いあの人とほんのり…。
話としては面白いです。
ただ、最後のほうのごたごたが少しわかりにくいというかあんまりよくわからなかったかな。くたびれて読んでたからかな。
それと、思わせぶりでちょっと残念。
作中で「薔薇城事件」が重要なキーワードになっているみたいだけれど、詳細が語られなさすぎてちょっともやもやします。
サバイバルみたいなもの、とか華族の女性が異能を集めて催したもので殺人事件が起きた、とか断片的な情報はあるものの、結局最悪の事件だっただけ、ということが繰り返されるだけなので、薔薇城事件についてもうちょっと何か語られてもよかったんじゃあないかしら。
そういう手法なのは分かりつつ、なんだかなー…。という感じがしないでもないです。
続編が出そうな終わり方だったし、続編が出たら語られるのでしょうか。
ちょっと期待。 -
異能者しかいない場所では通常人が異端になるという話とか書くと正直ちょっと違うな。
いやだいぶ違うか。
異能者の自分探しの話。
こんな感じかしらん。
自分探しとかやりたいと思ったことないですけど、あれって何を見つけたら自分が見つかったことになるんでしょうかね。
自分が居られる場所を探すということなら、単に周りが自分に優しい場所を探してるってことになりますよね。
ううむ、何言いたいかわからなくなってきた。
よし、やめよう。 -
女性だろうが子供だろうが、どんな人物にでもなれる擬態の怪人の物語。
なんか途中で煙に巻かれた気がしなくもないが、まぁ、それはさておき薔薇城事件を作品化してください! すげぇ気になる!
(題字が『匂人ダンテ』に見えるのは俺だけでいい -
図書館で衝動読み。ミステリ?理解しにくい一人称。
うまく内容をつかめないまま読了。うひ。
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