完全犯罪研究部 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 332
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827066

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ1作品目。
    個人的にこの作家さんの作品も初。
    キャラクターが良かった。
    部員同士の掛け合いも面白い。
    陰と陽がちゃんと分かれている感じ。
    関係のない話でもしっかり繋がる気持ちよさ。
    普通と異常の違いってなんだろう。
    女の戦いも怖い。
    殺人の動機って本当に些細なことですよね。
    面白かったです。

  • かなり読みやすくて、一気に読めた。THANATOSシリーズと違って魚のウンチクがないから余計かな。でも、相変わらずヲタクネタは満載。
    話的にはシリアスなはずなのに、重くなりすぎず面白い。杉野2号の突き抜け方が凄まじいけど。

  • シリーズ最初だけ全部読んでみたところ、この作品が1番好きでしたが、もしかして別シリーズとはいえ全部繋がってるのかな?となると初めから読んだ方が良いのだろうか。古賀くんが良かった。杉野2号はちょっと許せなかったな。ゆり先生幸せになって欲しい。
    とりあえず、殺戮にいたる病は読むことにします。

  • いやー、無いでしょう。これは無い(笑)。
     
    THANATOSシリーズでハジケまくっている、汀こるもの氏の新シリーズ。どんな新しい切り口が、と大いに期待していたのですが、いつも通りでした。あ、魚が出てきませんが(汗)。

    汀氏の作品におけるドロドロ感というか、黒さと言うか、そういったものは"死神"という異能者あってこそ活きるものなのだと実感しました。学園ドラマにこのカラーを持ち込まれると、ちょっと、ねえ。

    ご本人の弁によれば、「頭掻きむしって暴れたくなるような眩しさ」を本作で感じてもらえればとの事なのですが、うーん、眩しさ、ですか。ちょっとピンと来ないフレーズではあります。多分僕の高校生活はもっと平々凡々としていて、でも満ち足りていたのでしょう。これはもう、感性の齟齬なのでどうしようもありません。

    読者を選ぶ作家さんであることはよーく分かっていますので、まあ今回は肌が合いませんでしたという事で。
    と書いておきながら、続編も買ってしまいそうな悪い予感がします(爆)。

  • 一言で言うと、軽い。
    派手に人を傷付けるコメディ。
    THANATOSシリーズが分からないと、少し評価は下がるか。
    我孫子武丸『殺戮にいたる病』の登場は嬉しかった。

  •  ぶっ飛んでるかと思えば案外現実を見ているようで、でもやっぱりぶっ飛んでる、そのぐらぐら揺れ動く感じが非常に不安定で面白かった。
     無神経な教師キャラが好きでないので導入は少ししんどかったけれど、読み進めてみるとそれどころじゃなくてどんどん楽しくなった。
     古賀くん好き。最後の最後に人となりを解いてくれてなんだか安心した。あと真樹さんかわいい。

  • 個性的な生徒たち振り回される先生主観かと思いきや・・・
    いろいろぶっとんでる感じはしますが嫌いじゃない。
    続きも読もうと検索かけたら別シリーズとつながりあるんですね。
    いきなりすごい人がぽこんとでてくるかと思ったら。
    というわけでパラダイス・クローズドも読み始めました。
    いろいろぶっちゃけた後のこれからの展開に期待。

  • こるものの別シリーズ。
    微妙にタナトスとリンクしているらしい、という話は聞いていたのだけれど、結構がっつり絡んできたので驚いた。
    登場人物表が欲しかった。一気にメンバー紹介されるので整理にちょっと時間がかかる(次巻をぱらっと見たところついている模様)。
    内容はなー、なんというか、微妙だ。
    うーん、自分はこの人のファンなのかなんなのかすごい微妙な立ち位置にいて、なんだかんだ読んじゃう、って感じなんだけど、今回もなんだかんだと読まされはしたんだけど…。
    好き嫌いは置いておいて、この人ってやっぱりメフィスト賞だなあという感じがすごくする。ザ・メフィスト賞。
    今回はタナトスシリーズともレベきゅーとも違って人間しか出てこないんだけど、その歪みっぷりとかが、ああ、メフィスト賞だなあ、って感じがするんだよね。
    ただ、青春の暗黒面を描くには、やっぱりちょっとライトすぎるかな。もうちょっとシリアスよりでもよかったんじゃないかな。良くも悪くもこの軽佻浮薄さが、こるもの氏の作風ということはわかっているんですが。
    次巻の袖で愚痴ってたけど、かなりびしっと話締めちゃってるけど、これ続編どうすんだ。その辺が気になるので、まあ、読みます。

    あと某ミステリ作家が、作中のトリックとかは(模倣犯が出ない様に)実際にはできない様なことを書いてる、って言ってたんだけど、この作中に出てきたヤバめな諸々は大丈夫なんだろうか、と心配に…。

  • 犯人探しを全然しない!なんだ、この教師は!このメチャクチャな決着、アリ!?と思ったけど、最後までよんで、もしかしたら、これはミステリーとして読んだらダメなのか?と気づく。最後の最後はいいラストと言えるか…杉野2号とゆりっぺは好きになれないキャラクターだった。

  • 2015/11/11(水曜日)

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著者プロフィール

1977年生まれ。大阪府出身。
追手門学院大学文学部卒。
『パラダイス・クローズド』で第37回メフィスト賞を受賞し、2008年にデビュー。
以来、「THANATOS」「完全犯罪研究部」「レベル99」シリーズ上梓のほか、ドラマCDのシナリオも数多く手がける。
2018年に上梓した『火の中の竜 ネットコンサルタント「さらまんどら」の炎上事件簿』 (メディアワークス文庫)が、新聞や小説誌の書評コーナーに取り上げられ、大きな話題に。
近著に『レベル95少女の試練と挫折』『五位鷺の姫君、うるはしき男どもに憂ひたまふ 平安ロマンチカ』『探偵は御簾の中 検非違使と奥様の平安事件簿』『探偵は御簾の中 鳴かぬ螢が身を焦がす』『FGOミステリー小説アンソロジー カルデアの事件簿 file.01 』(共著)などがある。

「2022年 『探偵は御簾の中 白桃殿さまご乱心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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