- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827349
感想・レビュー・書評
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「鏡家サーガ」「QED」「薬屋探偵妖奇談」へのトリビュート作品5点。QED以外知らなかったが、まあまあ楽しめた。
竹本健治「漂流カーペット」なんだこりゃ、ふざけんなよという話だが、意外と面白かったんだよね。
西澤保彦「外嶋一郎主義」添加物ネタ一本で引っ張り切った!
椹野道流「薬剤師とヤクザ医師の長い夜」桑原祟、伊月祟ー同じ名前だったのかあ。
令丈ヒロ子「リザベル童話メフィストくん」なかなか新鮮な童話だねえ。
時村尚「一杯のカレーライス」わけわからん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
西澤保彦×QEDに大笑いさせていただきました。外嶋さん、グッジョブ!
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トリビュートという発想が面白かった。
自分の作品を入れつつ書かれていたが不自然じゃなく良かった。 -
アンソロ
鏡家のは読んだことなかったからわけわかめ
タタルさんが原作より優しくないか?w外嶋さんのダイエットのはなしは目鱗戦慄
妖怪探偵のは両方ともすきな感じだった。ザキカレー食べてみたいw -
題名そのまま、QEDと鏡家と薬屋探偵の
別の人達が書いた、こんな事もあるかも話。
知っているのは薬屋だけでしたが、最初に説明が少し載っているので
それを見て、こんな話なのか、と思うくらい。
もうそこは読んでも忘れて、普通の話として読んでも大丈夫かと。
どういう内容なのか知らなくても、面白く読めましたし。
題名の登場人物ばかりか、書き手の登場人物や
書いた事がある人物などが出てきて
それはそれで面白かったです。
ただ、さっぱり分からないのは西澤保彦さんの話。
一体誰が関係者で、誰が普通(?)の人達なのか。
これだけが、本編を読まなければさっぱり、でした。 -
鏡家サーガとQEDコラボの為に購入。西澤先生のが一番面白かったw
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“そのへんの言葉はもう半分も僕の耳に届いていなかったと思う。
そうか。そうなんだ。やっぱりなあ。そうだよ。そうだとも。おかしな高望みしたのが僕の間違いだったんだ。笑えるなあ。笑っちゃうなあ。超ウケルってやつだよなあ。馬鹿だね。ホント馬鹿。ま、どのみち夢が夢だと分かっただけなんだから、どうってことないけどね。だからよせよせ。ヘコんだりするなって。いつまでもウジウジするのはみっともないだけだぞ。さもなきゃ、今度は同情を愛情と錯覚してみせるつもりか?
「……に配下を紛れこませているのよ」
え?何だって?ちょっと聞き逃した。まあいいや。”
何この俺得本。めっちゃ良かった。
主役がメインで出てるわけじゃないけど、だからこそ、良い。面白い。
“また面白くもなさそうな調子で納得されるのかと思いきや、男はそれを聞くなり、初めて「おや」と興味津々の声を上げた。鋭い口調が、急に和らいだ気がする。
「それはそれは」
「……何すか、そのリアクションは」
口をへの字に曲げる伊月に、男は実に面白そうに言った。
「いや、同じ名前の人間と深夜にエレベーターに閉じこめられる確立は、世界的にどのくらいなのかと思ってね」
「あ?同じ名前って……あんたも崇っていうんですか?同じタタリ系の字で?」
男はため息のような笑い声で肯定した。同名が嬉しいというのではなく、興味深いという意味合いの笑みなのだろう。
「俺は桑原崇という。きみがさっき説明に使ったように、崇から祟るという字を連想する人間が多いらしくて、学生時代からの知り合いにはタタルと呼ばれることが多い。いや、字面だけでなく、興味が墓参りと寺社巡りなせいもあるんだろうが」” -
講談社ノベルスの「鏡家サーガ」「QED」「薬屋探偵妖綺談」をトリビュートしたアンソロジー。「漂流カーペット」 竹本健治.「外嶋一郎主義」 西澤保彦. 「薬剤師とヤクザ医師の長い夜」 椹野道流. 「リベザル童話『メフィストくん』」 令丈ヒロ子. 「一杯のカレーライス」 時村尚の5編を収録。面白かったのは「薬剤師とヤクザ医師の長い夜」と「リベザル童話『メフィストくん』」 の2作。「薬剤師とヤクザ医師の長い夜」は椹野さんの「鬼籍通覧」とのコラボ作品になっているので、「QED」と「鬼籍通覧」の両シリーズ読んでるとより楽しめるのではないかと思います。また「リベザル童話『メフィストくん』」 は令丈さんが児童文学作家であり、タイトルにあるように童話というだけあって、小学生でも十分に読むことができる可愛らしい話でした。
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アンソロジーらしいが元を知らないで読了。