ロードムービー (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 873
感想 : 103
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827394

感想・レビュー・書評

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  • 知ってる登場人物が何人も出てきて、あっあの時の…ってなりながら読みました。
    短編集だったので読書のリハビリになりました。
    最後はちょっとうるっときました…

  • 短編集で非常に読みやすかったです。

    自分が小学4年生の頃、同級生と3人で地元の電車に飛び乗ってプチ旅をしたときの「初めて」に触れる期待と不安の冒険の記憶が鮮明に甦ってきました。
    多くの経験を積んだ今なら何も感じませんが、子どもの頃のそうした体験って今になって思うと本当に貴重で尊いものだったんだなと染み染みと感じさせられました。

    本書はそういったノスタルジーを感じさせられる、まさに『ロードムービー』でした。

    「冷たい校舎の時は止まる」とリンクした話ではありますが、どれも完成度が高く最後は辻村先生らしく胸がほっこりする話でとても面白かったです。

  • 「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフらしいが、完全に冷たい校舎の時は止まるの内容を忘れていた。

    「冷たい校舎の時は止まる」:鷹野博嗣
    「雪の降る道」に出てくるヒロ君
    「ロードムービー」に出てくるタカノのおじさん
    「道の先」に出てくる東大を捜索してくれる友達

    「冷たい校舎の時は止まる」:辻村深月
    「雪の降る道」に出てくるみーちゃん
    「ロードムービー」に出てくるお姉さん

    「冷たい校舎の時は止まる」:佐伯梨香
    「道の先」に出てくる留守番電話の彼女

    「冷たい校舎の時は止まる」:片瀬充
    「道の先」に出てくる俺

    「冷たい校舎の時は止まる」:菅原榊先生
    「雪の降る道」に出てくる菅原兄ちゃん
    「道の先」に出てくるサカキくん

    「冷たい校舎の時は止まる」:諏訪裕二
    「ロードムービー」に出てくるトシのお父さん

    「冷たい校舎の時は止まる」:桐野景子
    「ロードムービー」に出てくるトシのお母さん

    今回、読んだのは単行本。
    文庫本には「街灯」と「トーキョー語り」の2話が追加されているとのこと。
    そちらも改めて読みたい!!

    短篇として読むと「雪の降る道」が一番、面白いかなぁ。

  • ノベルスになって増えた短編目当てで再読。
    こういうスピンオフが読めるのはうれしいよね。
    みんながんばって生きているんだなぁって思えた。

    実際はそれなりに勉強していたんだろうけど
    もっと勉強しとけばよかったなぁって気になってしまうのはなんでだろ。

  • トシちゃんが諏訪くんと景子の子供とは気づかなかったなぁ。遠山さん=千晶は気がついたとき嬉しかった。
    みーちゃんの性格は相変わらずいい子ちゃん過ぎる・・。まぁ、いいけど。
     
    「冷たい校舎~」のあんまり思い入れがなかったから、まぁまぁ。

  • 「ロードムービー」「道の先」「トーキョー語り」「雪の降る道」「街灯」の短編というか中編というかそういったものを収録。

    どれも危うい中でもがいているシーンが印象に残る。

  • アナザーストーリー。嬉しい再会。これがあるから辻村さんの作品はたまらない。

  • 21:してやられました……! 気を抜いて読んでいたら、一作目のどんでん返しにおおお! となり、その後の作品のほのかなリンクにまた一本取られた! と。「冷たい校舎の〜」の番外編ともいえそうな「雪の降る道」を読んで、この作品は辻村さんにとって大切な作品なんだなあとしみじみ思いました。処女作ですものね。ファンの方は必読ですよー。

  • 2つ目の作品の最後で、これは何かの作品の人物の話なのかと思ったらやはりそうだったみたい。
    元作品を読んでいなかったので肩透かしを食らった感はあったけど、話は安定の辻村作品、て感じ。
    ロードムービー、道の先からのトーキョー語りは良かった。
    みーちゃんの話はあまりピンと来なかったな

  • 「冷たい校舎」とリンクしている、と知っていたせいでこの人は誰?が気になって物語になかなか入り込めず。それにしてもみーちゃん。どういう気持ちで同じ名前の登場人物をここまで書き込めるのか。可愛いだけに不思議。出てくる子たちがみんないい子なので、色々な角度から切り取った物語を読めるのは楽しいし、他にあまりこういう作家を知らないので新鮮でした。みんなが幸せでありますように。

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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