四月の橋 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827448

感想・レビュー・書評

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  • リバーカヤックが趣味のイソ弁の川路弘太郎が主人公。思いを寄せる少し年上の女性弁護士泉の父親が殺人容疑で逮捕され、その弁護を引き受けることになる。弘太郎と泉が調べていくと殺人事件の様相は非常に複雑になって来るが、結末はなーんだとなってしまった。ちょっと肩透かしかなあ。親切に話を聞いてくれた担当署の刑事は、ちょっと怪しいぞ、きっと裏切るぞと思っていたら、やっぱりね。バレバレだね。主人公が熱中するカヤックのことやその仲間たちのことは、なかなか面白く描かれはしている。そのカヤックを使った結末に持っていっているが、無理やり感はないでもない。

  • カヤック仲間たちが素敵。あと神馬警部補も。今回あんまり邦彦さんの活躍が表に出なかったけど、みんなの連携プレーでさわやかな結末。

  • 島田荘司の弟子らしくこういうのも書いているのか、、、という感じの社会派ミステリ。カヤックは魅力的。息子を事故で殺された父親が、ひき逃げ犯に復讐した容疑で逮捕されて、弁護士が奔走する話。
    うーん、得意のトンデモトリック展開がないので、地味な話。よく考えると、話自体は結構トンデモない展開を見せるが、作者の魅力が半減していると感じる。

  • 弁護士川名弘太郎が探偵のシリーズ。河口で発見された死体の殺害犯として逮捕された容疑者の弁護を引き受けることに・・・

    今回は友人の那珂邦彦の登場が前作より少なくて残念です。でも、ミステリーとしては面白かったです。事件はどう転がったいくのかハラハラしながら読みました。

  • 知人の父親が逮捕され、弁護を引き受けた弁護士がその無実を信じて真犯人探しに奔走する。派手な大仕掛けはなく、被害者の過去を丹念に辿っていくことで事件が新しい局面をみせてゆく物語。
    主人公のまっすぐな性格が気持ちいいし、ラストの”水上の大団円”は映像的にも心情的にも美しい。逮捕されてからの詳細や注意事項がわかって、なるほどと思うところもあり。
    でも個人的には、やはりこの著者には大掛かりな奇想を期待してしまうので、ちょっと残念だった。

  • 地味で硬派な感じのサスペンス。一応那珂邦彦シリーズらしいですが、彼は脇役というくらいに出番が少ないです。

  • 邦彦シリーズという割に、登場が少ないですね(笑)。
    話はというと、前半2/3位が進まない進まない。
    漸く最後にバタバタとという感じで多少読み疲れ感がありますが、まあうまく纏めてはありました。
    地元が舞台ちっくになったシリーズなので、取り敢えず応援。

  • カヤックの話が笑えるくらい長かった。

    最後の全員集結って感じが面白くて、お話としては警察ものみたいな感じ。
    もっと機械的トリックがあるかと思った。

    とりあえずカヤックw

  • あら、この人にしては大人しめですねえ。派手な事件でもトリックでもなく、被害者と加害者を巡る物語のミステリ。はらはらわくわくではなく、しみじみとしてしまう読み心地です。
    なんだか、誰も彼もがやりきれなくって。事件の真相も切なくって。どこで間違ってしまったのか、という印象。これらの「事件」は、どうしても避けられない運命だったのでしょうか。
    それでも。あらすじにはっきりと書かれているからこれはネタバレじゃないですよね……ラストの「水上の大団円」が素晴らしくて。読後感はとても良いです。

  • 大仕掛けはないけど、ミステリーとしてなかなかしっとりしていて、いいですね。
    ただやっぱり小島さんはもっと大仕掛けを期待しちゃいますからなやね。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。2005年、島田荘司氏との共著により『天に還る舟』(南雲堂)を上梓。2008年、『十三回忌』(原書房)で単独デビューを果たす。2015年、『扼殺のロンド』(双葉社)で第6回「駅の中の本屋さんが選んだエキナカ書店大賞」を受賞。スケールの大きなトリックと、どんでん返しを得意とする。趣味はリバーカヤックと散歩。ビールが大好物!主な著書に『怨み籠の密室』(双葉社)、『ブラッド・ブレイン1~3』(講談社)、『モノクローム・レクイエム』(徳間書店)、『愚者の決断——浜中刑事の杞憂』(南雲堂)など。

「2022年 『仮面の復讐者 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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