- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061827448
感想・レビュー・書評
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リバーカヤックが趣味のイソ弁の川路弘太郎が主人公。思いを寄せる少し年上の女性弁護士泉の父親が殺人容疑で逮捕され、その弁護を引き受けることになる。弘太郎と泉が調べていくと殺人事件の様相は非常に複雑になって来るが、結末はなーんだとなってしまった。ちょっと肩透かしかなあ。親切に話を聞いてくれた担当署の刑事は、ちょっと怪しいぞ、きっと裏切るぞと思っていたら、やっぱりね。バレバレだね。主人公が熱中するカヤックのことやその仲間たちのことは、なかなか面白く描かれはしている。そのカヤックを使った結末に持っていっているが、無理やり感はないでもない。
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カヤック仲間たちが素敵。あと神馬警部補も。今回あんまり邦彦さんの活躍が表に出なかったけど、みんなの連携プレーでさわやかな結末。
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弁護士川名弘太郎が探偵のシリーズ。河口で発見された死体の殺害犯として逮捕された容疑者の弁護を引き受けることに・・・
今回は友人の那珂邦彦の登場が前作より少なくて残念です。でも、ミステリーとしては面白かったです。事件はどう転がったいくのかハラハラしながら読みました。 -
知人の父親が逮捕され、弁護を引き受けた弁護士がその無実を信じて真犯人探しに奔走する。派手な大仕掛けはなく、被害者の過去を丹念に辿っていくことで事件が新しい局面をみせてゆく物語。
主人公のまっすぐな性格が気持ちいいし、ラストの”水上の大団円”は映像的にも心情的にも美しい。逮捕されてからの詳細や注意事項がわかって、なるほどと思うところもあり。
でも個人的には、やはりこの著者には大掛かりな奇想を期待してしまうので、ちょっと残念だった。 -
地味で硬派な感じのサスペンス。一応那珂邦彦シリーズらしいですが、彼は脇役というくらいに出番が少ないです。
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邦彦シリーズという割に、登場が少ないですね(笑)。
話はというと、前半2/3位が進まない進まない。
漸く最後にバタバタとという感じで多少読み疲れ感がありますが、まあうまく纏めてはありました。
地元が舞台ちっくになったシリーズなので、取り敢えず応援。 -
あら、この人にしては大人しめですねえ。派手な事件でもトリックでもなく、被害者と加害者を巡る物語のミステリ。はらはらわくわくではなく、しみじみとしてしまう読み心地です。
なんだか、誰も彼もがやりきれなくって。事件の真相も切なくって。どこで間違ってしまったのか、という印象。これらの「事件」は、どうしても避けられない運命だったのでしょうか。
それでも。あらすじにはっきりと書かれているからこれはネタバレじゃないですよね……ラストの「水上の大団円」が素晴らしくて。読後感はとても良いです。 -
大仕掛けはないけど、ミステリーとしてなかなかしっとりしていて、いいですね。
ただやっぱり小島さんはもっと大仕掛けを期待しちゃいますからなやね。