タイムスリップ紫式部 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061827509

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく手にとってみた本。どうやらタイムスリップシリーズの7冊目らしい。まぁでも、あまり支障はなかったかな。源氏物語や、紫式部が過ごした時代に触れるには、いいかもしれない。シリーズ自体には興味があるけど、ストーリーやキャラクターにあまりひかれなかった。

  • 最近読んだ『あらきゆめみし』とも相まって、内容がすんなり入ってきた。袖に書かれている通り、『源氏物語』のポイントが抑えていて、ざっくり把握できる。タイムスリップシリーズ第7弾とのことだけど、1作目しか読んでおらず。続刊を読んでいれば分かったのかもしれないけれど、本書冒頭のシチュエーションがどんな状況なのかいまいち理解できず。それと発生した事件の結果、現代でどんな影響がよく分からなかった。

  • 体は別で、心が平安時代の紫式部にタイムスリップ
    あまりない内容か
    平安の有名人が登場するが、このようなジュニアノベル的発想で見てないので、どうもピントこない
    源氏物語にしても大まかな内容しか憶えてないし、内容にも興味なし
    レズであろうが誰がモデルであろうが関心なし

  • めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半【よは】の月影 
     紫 式部

     「これ一冊で『源氏物語』のストーリーが判ります」ということばに惹かれ、覆面作家・鯨統一郎の小説「タイムスリップ紫式部」を手に取った。
     ミステリーで、女子高生タイムスリップシリーズの第7弾。2人の女子高生が、古典の授業中、香【こう】に誘われるかのように平安時代にタイムスリップ。心は現代の女子高生のまま、1人は紫式部、もう1人は清少納言の身体となってしまう。
     戸惑う2人に、時の権力者・藤原道長の突然の死が知らされる。謎めいた訃報、もしも暗殺ならば、いったいその犯人は?
    文学史ではライバルとされる紫式部と清少納言だが、本書では親友同士という設定だ。謎解きにも仲良く加わる姿に、周囲は驚き、疑いの目さえ向ける。
     平安貴族の生活史と、「源氏物語」の内容も随所で紹介されるので、なるほど、受験生には親しみやすい入門書と言えそうだ。
     ただし、入門書を超えた内容も盛り込まれている。ストーリーの核となっているのは、屈折した愛が描かれた「源氏物語」の新たな解釈だ。また、藤原道長によって廃棄されたと言われる「源氏物語」幻の巻をめぐるエピソードも巧みに織り込まれ、源氏研究の最前線も伝えてくれている。
     掲出歌は、百人一首にも採られた、紫式部の代表歌。本書では、「めぐり逢ひて」の相手は恋人ではなく、同性の友人という新解釈が示されている。ほかにも平安期の代表歌が現代語訳とともに挿入され、目配りが良い。シリーズ全巻、読んでみたくなる。

    (2013年3月17日掲載)

  • ちょっと内容は軽い気もするけど、読みやすくてよいです。
    タイムスリップ物が好きなのでこのシリーズをちゃんと読みたいですね。
    源氏物語の簡単な復習もできたかな。

  • タイムスリップできるなら、この時代に行ってみたい。紫式部や清少納言て本当はどんな人だったんだろう?(知らないほうがいいか)。

  • 相変わらずの安定感(^ ^

    が、このシリーズ全般に言えることだが、
    取り上げているネタに対して紙数が少ないのか、
    どうしても「あらすじを読んでいる」ような
    気分になるところが少なからずある。

    せっかく「常識とは違う」歴史解釈をし、
    時代設定もキャラクターも魅力的なのだから、
    もっとのびのびと自由に動き、会話する姿を
    見たいと思ってしまうのはぜいたくだろうか。

    鯨氏の筆力なら、倍のページ数で読みたい。
    商売的なことももちろんあるのでしょうが、
    「鯨氏に好き勝手書かせる」だけの
    懐の広い出版社があることを期待する(^ ^

  • 読みやすさ安定。

    タイムスリップものはたいてい、その時代の偉人をたくさん出すのが物語を盛り上げる要素になるのだが、この作品では限られた人間関係の中で繰り広げられるドラマが、ミステリとしての重要な部分も担ったいる。

  • この作者の作品は、設定も謎も面白そうなのに、実際読んでみるとたいがい面白くない。
    高田崇史をどんどん薄めて軽くしてバカミス要素で割ったような…。
    いろんなシリーズを読んできて、最初は作者をものすごい知識や雑学の持ち主の博覧強記だと思ったけど、
    読んでいくうちに疑わしくなってきた。
    ネット検索でネタ集めてちょいちょいと加工して一丁あがり、みたいな安易さを感じる。
    この作品には特に、看過できないこじつけや、事実や史実と照らして疑わしいことを地の文で断定してしまっているという部分が目立った。
    すべてをフィクションとして読むなら別だが、「これを読むとついでに知識も得られて一石二鳥」というようなウリで書かれているため、中途半端な印象が強い。

  • うーん……さくさく読めるものの、ノリが軽すぎるのが自分には受け入れにくかった。この作者、他の作品も題材はとても好みなのだが、いまひとつあわないのが残念。

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著者プロフィール

鯨統一郎
一九九八年、『邪馬台国はどこですか?』でデビュー。大胆な歴史解釈から、日本の常識を覆す独自の作品が話題を呼ぶ。以来、歴史だけではなく幅広い題材を用いて、次々と推理小説を発表している。著書に「喫茶〈ひとつぶの涙〉事件簿」シリーズ、「ハウスワーク代行・亜美の日記」シリーズ、「女子大生桜川東子の推理」シリーズ、「歴女美人探偵アルキメデス」シリーズ、『タイムメール』『女子大生つぐみと古事記の謎』『作家で十年いきのびる方法』など多数。

「2022年 『カルトからの大脱出』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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